オンライン留学ことはじめ 学校探しと科目登録、大学メールアドレス入手
前回のnoteで書いたとおり、オンラインで情報科学分野の修士号を取ろうと思い立って色々調べた。正確にいうと、色々調べるなかで「はじめは学士号から取り直す必要があるかと思ったが、だめもとで修士号にチャレンジしてみよう」と決めた。
オンラインで学べるプログラムは国内外に数多くある。日本国内の選択肢も検討して、
であれば、オンラインのみで十分なプログラムを提供している印象を受けた。科目履修生から入って正規学生に編入できる制度もあるし評判も悪くないようなので、もしかしたらいずれ再検討するかもしれない。
しかし私はここ数年Courseraで海外大学提供のプログラムで勉強してたし、仕事でも英語を使う機会が多いので、英語圏の大学を主に検討した。具体的に検討した学校をいくつかメモしておく。なお、メモのなかの「条件」とはGPAの基準値や学部の専攻制限のこと…
ロンドン大学 (University of London) Graduate Diploma in Computer Science
Courseraで学部レベルのCSコースを履修できたので受講したところ、内容が簡単すぎた。私は学部が情報系ではないのでオンライン留学で学部から学び直そうかとも考えていたが、この経験からちょっとチャレンジングでも修士を目指してみようと思い始めた。
同じくロンドン大学が提供しているCS関連の修士号プログラム。条件的にはOKだが、セキュリティ分野に特化することを決められず保留。
ヨーク大学 (University of York) MSc Computer Science Online
こちらも英国のCS修士号プログラム。条件的に除外。GPA…
ペンシルバニア州立大学 (Penn State University) Master’s of Computer and Information Technology
米国のCS修士号。条件的にはOKだが米国の大学は学費が高い。保留。
ジョージア工科大学 (Georgia Institute of Technology) Online Master of Science in Computer Science
米国のCS修士号として世間的な評価が高いわりに、学費はリーズナブル。しかし条件的に除外。
参考にした体験記 https://zenn.dev/magurotuna/articles/georgia-tech-omscs
ボール州立大学 (Ball State University) Master of Science in Computer Science
学費は許容範囲内。大学ランキングはそこそこ、中堅の州立大学として定評がある。今年からからPerformance-based admissionという、実際に科目履修して、その成績をもとに入学可否を判定するという制度での学生募集を始めた。
このPerformance-based admissionの制度が決め手になり、私はボール州立大学(BSU)のMaster in CSにチャレンジすることにした。2万人以上の学生がいる中堅の州立大学、オンラインコースの提供の歴史も長い、履修科目のシラバスも公開されていて内容確認できる。Master in CSとMaster in Data Scienceの2つのコースであれば途中でのコース変更もできる。申し分ない。
BSUのPerformance-based admissionは、3つの基礎科目を履修して、所定の成績(GPA)を満たせば入学が認められるが、GPA 3.0を切ると退学。厳しいようだが授業料の支払いは科目ごとなので、学生側も基礎科目を履修しつつ「この後もここでの学びを続けるか否か?」を判断できる。たとえば1科目だけ履修してそれで終わりでもいい。日本でいう科目履修制度のようなもので、成績優秀であれば正規入学ができると考えればよいだろう。私の場合は仕事や家のことや趣味をすべて続けつつ修士号にチャレンジしたいが、自分にそれができるのか…?という不安が大きいので、入学の門戸は開かれつつ、ちゃんと勉強しなければ終了というこの制度はちょうどいい。
というわけで、2023年8月からBSUの科目履修を始めた。Performance-based admissionなので入学試験なしで、いきなり科目履修スタートだ。大学カレンダーは8月スタートの秋学期、1月スタートの春学期、5月スタートの夏学期の3セメスター制。秋・春は1セメスター16週間だが、夏は10週間で短めなので提供コースが異なる。
1科目(3 credit units)の負荷量がいまいちイメージが湧かなかったので8月スタートの秋学期は1科目だけ、Introduction to Programmingの履修にした。既に授業は始まっている。毎週宿題が出て、それらは全て成績評価の対象になる。私は試験一発勝負が苦手なので、このやり方はありがたい。しかし毎週提出物があるので、仕事や生活に余裕がある週は「2科目同時履修してもよかった」と思うが、余裕がない週や内容が難しくて理解に時間がかかる週はギリギリになる。
ところで科目履修を始めると、大学ドメインのメールアドレスを発行されて学内向けメールが色々届くようになる。インディアナ州にある大学キャンパスで行われるスポーツイベントや新入生向けイベントの案内も来て、オンラインながら学生気分を味わえる。
そんな色々の案内のなかに大学院生向けのGOLD(Graduate Opportunity & Leadership Development)というプログラムの案内もあった。個人の成長目標(長期目標)を言語化してそれを実現するための短期目標を立て、目標に向かって歩き始めよう…という趣旨のプログラムで、オンライン学生でもOKなので参加してみた。成績には関係ない任意参加のプログラムだが、やりたいと思えば自由に参加できる場所が色々ある感じ、大学っぽくていいな〜と満喫している。
こぼれ話:せっかく雇用保険を払っているのだから教育訓練給付制度を活用したかったが、海外の大学院だと対象外。ざんねん。社会人大学院のお金周りの話は、最近見かけたこちら↓のnoteがよくまとまっていた。
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