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金沢と”ちょっと”ハードな音楽

先月、わたしの好きな金沢と題した記事の終わりで、「記事作成後記は形を変えて、マガジン『my music』に追加できる記事にしたいと画策中です」と締めくくりましたが、今回はそれを実行すべく内容となります。

『わたしの好きな金沢』では「金沢を流れる二つの川」と「坂が多い金沢」に的をしぼって金沢の魅力をお伝えしました。
ただ、もう一つ、わたしの好きな金沢がありまして――。

それは、金沢の冬の雷冬の曇天です。

・弁当忘れても傘忘れるな、といわれる土地柄である。ましてこの季節となれば、雷が鳴り、雲が低くたれこめた陰鬱な日が続くのが普通だ。
・昨日、一昨日と続いた好天が一変して、今日は小雨のぱらつく晴天だ。金沢はこういう曇り空の下でこそ、色艶が増してくるところが面白い。
・ホテルの部屋の窓から日本海がかすんで見える。この数週間めったにお目にかかれなかった北国日和だ。暗い天候の続く土地だけに、たまに晴れると信じられないほど気持ちのいい天気になる。

五木寛之著『五木寛之の金沢さんぽ』

金沢在住歴があり、金沢と縁が深い五木寛之さんの著書から、金沢の冬そのものが描かれた箇所を抜粋しました。

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次に紹介したいのが、金沢銘菓「パワーメタル万頭」です。
「パワーメタル万頭」とは、ヘヴィメタルを愛する板屋4代目が独断で作った和菓子界史上初(?)のメタルをテーマにした万頭です。(コピー元:板屋ホームページ)


尾山神社の近くにある板屋は、金沢の粋がぎゅっと詰まった老舗和菓子店で、そんな和菓子店の4代目板村壮麻さんが考案した「パワーメタル万頭」は地元メディアでも取り上げられました。

板村さんが“パワメタ愛”に目覚めたのは大学一年生の頃。友達に誘われて映画館に行ったら、予告編で流れてきた壮大な音楽に引き込まれた。重厚なバンドサウンドやコーラス。後で調べ、フィンランドのバンド「ストラトヴァリウス」の曲だと知った。以来、埼玉県で開かれたメタルフェスには十回足を運ぶほどの「メタラー」に。

北陸中日新聞Web

このニュースを知ったとき、わたしは「ひゃほ~」と喜びました。
というのは、わたしは常々「金沢」と「北欧のメタル」には相通じるものがある!と思っておりまして、このニュースはわたしの考えの根拠になると思えたからです。そして、金沢と北欧の両者に相通じるものを一言でいうと、「晴れた空を貴重に感じている」ということです。

夏の白夜で有名な北欧は、冬は極夜きょくやとなり、日照時間の短い「暗い冬」をむかえます。だからこそ北欧の人は夏の日差しを大切にしていると聞いたことがありますが、それは、ここ金沢も同じです。
以前、名古屋にいたときに、金沢出身の同僚が、「冬でもこんなにも晴れた日があるなんて!」と驚嘆していことが思い出されます。

ゆえに「金沢」と「北欧のメタル」には相通じるものがある!というのは、あながち無きにしもあらず……で、板屋の4代目の板村さんが、金沢を離れた大学一年生の頃に、まずはフィンランドのバンドに引き込まれたというのも、そこに故郷に通じる何かを感じたのかもしれません。

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以上はあくまでわたしの持論ですが、ここで、北陸中日新聞Webであげられていたフィンランドのバンド「ストラトヴァリウス」の曲を紹介する予定であったところ、急きょ変更して――。

スウェーデンのバンド「EUROPE(ヨーロッパ)」の曲を2つ紹介します。


かなりしっとりとしたバラードです。
動画ではありませんが、静かに聴くにはこの方がいいのかも。この曲を聴いて「なんとなくわかるような気がする」と思っていただけたら嬉しいです。


こちらは、サビだけは耳にされたことがあるかもしれない曲です。
上の曲よりもハードではありますが、わたしはこの曲を聴くと、初めて冬の雷のとどろきを耳にした日のことを思い出します。


お読みくださり、ありがとうございました。


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