20210902

妊娠が分かった時、友人に相談した。

ひとりは台北に住んでいる台湾人の友人だ。
もう10年弱の付き合いの彼女は、大学時代の同級生と結婚して2人の娘を育てている。


中華圏は、結婚していないと子供の戸籍登録に問題が出てしまうらしく、離婚以外でシングルマザーになるという選択肢はあまりないらしい。相談当初から、しっかり彼と話し合って産むかどうか考えるのよとアドバイスをくれていた。日本人の場合、最初から“産むかどうか“というフレーズはあまり出さないんじゃないだろうか。中華圏は未婚女性の選択に関して寛容なのかもしれない。


眠れずに迎えた9月2日の朝、自分が昨日決めた事に対して涙を流した。それから、彼女に報告しなければ、と思った。何て言おうか。流産してしまった事にしてしまおうかとも考えた。そんな事を考えている自分が嫌になって、正直にメッセージを打った。

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