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2019年11月の記事一覧
第3回 ラテンアメリカ文学概説——カルペンティエール『失われた足跡』を読みながら①(柳原孝敦)
前回予告したように、ここではアレホ・カルペンティエールの長篇小説『失われた足跡』(1953)に解説を加えながら、それへの注釈の形でラテンアメリカ文学を概観することにする。読者は当該作品を並行して読みながら本論を読んでもかまわない。もちろん、あらすじなども紹介するので、実際の小説は読まず、ただ本論だけを読み、ラテンアメリカ文学の見取り図を理解すると同時に『失われた足跡』を読んだ気になるだけでもかま
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