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柳原孝敦「亜熱帯から来た男」

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2019年12月の記事一覧

第4回 ラテンアメリカ文学概説——カルペンティエール『失われた足跡』を読みながら②(柳原孝敦)

第4回 ラテンアメリカ文学概説——カルペンティエール『失われた足跡』を読みながら②(柳原孝敦)

※「ラテンアメリカ文学概説——カルペンティエール『失われた足跡』を読みながら①」(第3回)はこちら

ニューヨークを描く(承前)
 前回、カルペンティエールの『失われた足跡』(岩波文庫)はニューヨークとの対比で南米のジャングルを描く態度においてモデルニスモの詩人たちに通じるものだと断じた。そしてモデルニスモという潮流がラテンアメリカの文化的統一を訴え、「ラテンアメリカ主義」とでも呼ぶべき思考を産み

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