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哲学カフェnagahama 自己肯定感

哲学カフェnagahamaに参加。テーマは「自己肯定感」

投票を経て決まった問いは「自己肯定感はいつから言われだしたのだろう」というもの。

思い起こせば昔はこんなに「自己肯定感」とは言われなかった。自己肯定力と言われていたものが途中から自己肯定感に変わったという証言もあり、「力」と「感」の違いについて考える。

「力」は比べることを求められ、「感」は自らの中に認めるものではないか。

比べることを求められる世界から自らを認める世界への転換点に象徴的な歌があったことを思い出す「世界に一つだけの花」である。

ここで自己肯定感がこれだけ隆盛を誇るようになったのはSMAPのせいかも知れないとう仮説を提出する。もちろん冗談ですが。しかし意外とこれが印象に残ったと終了後に言われてしまう。冗談にならない冗談には気をつけねばならない。

ある現象がいつから始まったのかその系譜をたどるのは面白い。そうでなかったこともあり得た世界がなぜそうなってしまったのか。

先日、新旭水鳥観察センターで探検家の石川仁さんのお話を聞く機会があった。今年の7月に琵琶湖に葦船を浮かべるというプロジェクトの0回目として、世界中で葦船を作ってきた石川さんをお呼びした会であった。

一番印象に残っているのはサハラ砂漠に行った時のエピソードで、砂漠でほかの人と出会ったときには水をたくさん持っている方が、相手にあげて半分にしなければいけないという話。しかも「ありがとう」はないという。なぜならそれが当たり前だから。

この話に人類学的英知を感じるとともに、ここでも疑問に思ったのは私たちの世界はなぜそうはならなかったのかである。

#哲学カフェ #哲学カフェnagahama #自己肯定感 #世界にひとつだけの花 #石川仁

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