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風水に再注目!海外のミレニアル世代が注目する理由

こんにちは!

今日は「風水」をテーマに取り上げたいと思います。今日だけではなくて、これからどんどん詳しくなって、どんどん発信していきたいと思います。

最近、海外で不動産の話をしていると、風水の話を良く聞きます。しかも、年配の方ではなくて、20-30代の若い人からです。若い人が風水なんて、、、と疑問思っていましたが、風水に重きを置いている事例をひとつ紹介します。

先日、インドに行くと、ユニットバスにとても違和感が。。。
ユニットバスは、普通は手前から

①洗面、②トイレ、③シャワールームの順番であるが、

そこのユニットバスは、

①洗面、②シャワールーム、③トイレなのです。
②と③が入れ替わっているのでトイレに行こうと思うと、足がべちゃべちゃに濡れてしまいます(笑)

なんでこうなっているの?と聞くと、インドでは「ヴァーストゥ・シャーストラ」という風水からコンセプトを得た伝統的な概念があり、風水と同様に住宅の設計に大きく影響しているとのこと。そして、廊下を挟んだ逆側の住宅に入ると、ちゃんと①洗面、②トイレ、③シャワールーム、の順序でした。

おー、これは面白い!

こんなに不便にもかかわらず、「便利さ<風水と」いうことです。そんな強い引力のある話に興味をもったので、これから勉強していきたいと思います。今後も風水に関する記事を書きたいと思います。

スピリチュアル?それとも科学?

風水の歴史は、約3000年以上前の古代中国に遡るようです。だいぶ歴史がありますね。この時期、中国では人々が自然環境との調和を重視する文化が根付いていました。映画ドラえもんから想像する古代の世界は、当然未知なる自然と人間自身を重ねて考えていたことは想像できます。

風水はもともと「風水地理」と呼ばれ、地形や地勢を読み解く技術として発展しました。この学問は、土地の気(エネルギー)の流れを理解し、その流れを最適化することで、健康、富などを増進させる方法を提案するということから始まりました。最初は、統計学だったという説もあります。健康だったり、富を持っていたり、する人の共通点はなんなのか、と。

共通事項を見出す調査は、完全に科学ですね!

風水の原理は、陰陽五行説に基づいています。これは、すべての物事は陰陽のバランスと五つの元素(木、火、土、金、水)の相互作用によって成り立っているという考え方です。この辺りはスリランカのアーユルヴェーダの考え方に似ています。こんなジャンルまであります。

初期の風水師は、この理論を用いて最適な住居の位置や、都市の配置を決定したといいます。王朝の建設計画や皇帝の墓地の選定にも、風水の原則が用いられていたことが記録されています。

現代のように多くの建物がない中で、どこに建物を配置するべきかという当時のこういうセンスはなんか正しそうで信じてしまいます。

風水は次第に民間にも広まり、農業、商業、住宅設計など、日常生活の様々な面で活用されるようになりました。特に住宅や店舗の入り口の方向や内装の配置に風水の考えが取り入れられることが多くなりました。

19世紀末から20世紀初頭にかけての中国の近代化の波は、風水の実践にも影響を与えました。都市化と科学的思考の台頭により、風水は一時的に迷信と見なされることもありました。また、日本でもDr.コパとかがキャラクターと相まって説明することで、その信憑性が非科学的なスピリチュアルに感じられた歴史があることも否めません。

自然と調和とストレスフリーの指針

そして、こんなに古くからある科学と文化である風水が、最近の建築に導入されており、現代の若者に再び注目されている背景は、なんでしょうか。風水はデータで示しにくい科学である為にスピリチュアル的な扱いがされますが、

昨今の環境への配慮と自然との調和を重んじる現代の若者たちは、持続可能な生活様式を志向しています。人に寄りますが、欧米の学校では環境問題を中心に授業のプログラムが組まれているので、エネルギー問題や環境破壊に関しては若者の意識が高いです。

風水は、自然のエネルギーを感じ取り、生活空間に積極的に取り入れる方法のノウハウを謳っているので、風水が提唱する、自然光の活用や風の流れを考慮した住空間の配置は、エコフレンドリーな建築設計の一環といえます。

次に、グローバル化が進む中で文化の境界が次第に消え、特にアジアの伝統や哲学が西洋諸国を含む世界中で受け入れられるようになりました。風水もその一例で、アジア発の知恵として、より広範な文化的コンテキストで採用されるようになっています。これは、異文化間の対話と理解を深める素晴らしい例でもあります。

さらに、現代社会のストレスや不安に直面する中で、多くの若者が精神的な安定と感情的な満足を求めています。風水は、住環境を整えることで心の平穏をもたらし、日常生活の質を向上させる手段として注目されています。家やオフィスの空間を整理整頓し、エネルギーの流れを改善することで、よりポジティブな気分を育むことができるとされています。

なるほど

若者の関心事である「自然との調和」と「ストレスからの解放の指針」という二つのテーマが合致しているのが、風水ということですね。

世界各国の風水

中国周辺の国々では、風水と同様のコンセプトの考え方が多く建築に取り入れられております。

インドにおける風水

インドでは、建築術や配置術の科学である「ヴァーストゥ・シャーストラ」という伝統的なインドの建築学があり、風水と共通する概念が多く存在します。ヴァーストゥは、建物の設計と配置を通じて、正のエネルギーを最大化し、負のエネルギーを最小化することを目指しています。

風水とヴァーストゥの類似性により、多くのインド人が風水の概念を比較的容易に受け入れています。特に商業施設や住宅の設計において、これらの原則を融合させるケースが増えています。風水の風水鏡やバンブーフルートなどの装飾品も、ヴァーストゥとともに用いられることがあります。

ベトナムにおける風水

ベトナムでは、風水は「Phong Thủy」として知られており、人によっては「Phong Shui」と中国読みで言う人もいます。家族の幸福やビジネスの成功に不可欠な要素と見なされています。ベトナムの多くの家庭や企業では、事業の開始、家の建設、さらには結婚式の日取りを決める際に風水師に相談することが一般的です。

特にベトナムの不動産市場では、物件の価値を左右する重要なファクターとして風水が強く影響を与えています。良い「気」の流れを確保するために、建物の入口の向きやインテリアの配置に細心の注意を払います。

不動産仲介サイトなんかでも風水を大きく取り上げている会社もあるほど、みんなが風水を気にしているようです。

その他の国々での事例

風水はアジアの他の地域だけでなく、西洋諸国でも注目されています。アメリカやヨーロッパでは、ライフスタイルの一環として、またはストレス管理と個人のウェルネス向上の方法として風水が採用されています。特にアメリカでは、オフィスや店舗の設計に風水を取り入れる企業が増えており、労働環境の質を高めるための一環として評価されています。

これらの国々の事例から見ると、風水はただの迷信や古い習慣としてではなく、実際に生活環境を改善し、ポジティブなエネルギーを促進する実用的なツールとしての地位を確立していることがわかります。

さて

要は、アジア圏では日本以上に風水は強く信じられており、アジアの人が経済成長して欧米に住むようになったので、風水の文化が広がっていっている、と。

そして、風水のコンセプトが、欧米の環境意識にふれて若者を中心に話題になりはじめているということですね。

なんとなく全体像が分かってきました、風水のアイデアを具体的に活用する為に、もうちょっと掘り下げて調べてみたいと思います!


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