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【国際開発×アメリカNPO】効率命な私の悪戦苦闘記

現在、フランスに住みつつ、フルリモートでアメリカのNPOで働いています。仕事は国際教育開発という分野で、低中所得国(いわゆる発展途上国)の教育を良くしていこうというものです。なので、仕事自体はアメリカ在住の同僚(と思っていたら実はカナダに住んでたとかペルーに住んでたとかあるんですが、私もフランスに住んでるので人のこと言えない)と、アフリカやアジアにいる現地のプロジェクトチームと進めています。

私は学部卒後、日本の外資コンサルで1年、スタートアップで数年働いていました。その後、アメリカ大学院に進学し、今のアメリカNPOに至ります。今の仕事はインターンから換算すると1年強、フルタイムになってから8ヶ月程度でしょうか。
日本で働いていた頃の仕事の進め方と、今の仕事の進め方が違いすぎて、この1年、ずーっと戸惑っており、今でもうまい解決方法が見つかっていないのですが、自分の頭の整理も兼ねてどんなところに困っているのか書いてみようと思います。


「プラン」を調整する人がいない

タイトルで「効率命」と書いた通り、日本で働いていた時は、ゴールに向かって一番効率のいいやり方は何かを考え、プランニングをし、周りと合意形成をし、動いてみてトライアンドエラーを繰り返し、それに応じてプランを変えつつ動いていく…というのが当たり前でした。いや、今でも書いてて当たり前すぎるなって思うんですが、今の仕事ではこの当たり前が全く存在しないんです。
一言で言うと、とても行き当たりばったりだなと。大枠のプランはあります、もちろん。ただ、プロジェクトが実際に進行している現地では、インフラが整っていなかったり、パートナーが予定通り動いてくれなかったりということが多く、予定が予定通り行くことはありません。そして更に、これはチームによって大きく違いますが、私が関わっているあるチームでは、そもそも定例ミーティングが定例で行われないことが多く、現地の日々変わる状況がシェアされなかったり、全体の動きを把握して必要に応じて調整するということを誰もしていなかったりするので、全体像を見てプランを調整しながら進めていく…ということに慣れた身にとってはなかなかストレスフルです。

開発プロジェクトにおける<決定権>は誰にあるべきか

そうすると、私の場合、自分でガントチャート引いて、必要あれば他のチームとの定例ミーティングをお願いして、と自分で動かしていきたくなります。
が、あくまで我々アメリカ本社組の役割は「サポート」。一時期、自分でごりごり動かそうとしちゃったことがあるのですが、アメリカ本社の上司から「運転席」に座るのはあくまで現地チームであるようにしてねとやんわり注意されました。大学院にいた頃によく話した「開発プロジェクトにおける<決定権>は誰にあるべきか」というトピックがよりリアルな文脈で自分の前に現われたなと、どきっとしました。
上司が言うことはよく分かります。一方で、このまま放っておいても私のチームにしわ寄せが来るんだけどな、と思ってしまうのも正直なところです。また、私は本社組の中でも下っ端で、直接、現地オフィスの上にどうこう言える立場ではないので、だったら「運転席」に座る人のサポートをちゃんとあなたがしてくれたらいいんだけど、と心の中で思ってしまいました。

原因は?

バックグラウンドが大きく違う人たちの中で働くからこうなっているのか、教育開発という業界の問題なのか、組織の問題なのか(上司の問題なのか)、そして私の性格の問題なのか...多分全部が複合的に影響してこうなっているのだと思いますし、状況によっても核となっている原因は違うのでしょう。
※書きながら、一番の問題はプレイヤー気質が強い自分の性格な気がしてきましたが…

現地に(できるだけ)近い場所でのカオスの中に身を置きたくて今の仕事を選んだ点もあるので、ある意味経験したいことを経験できてはいるのですが!
チームメンバーによっても解は違うと思いますし、これという一つの正解はないと思うので、試行錯誤は続きます…。

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