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写真で見る物語の現場「狩野岑信」編

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連載中。投稿した小説の副読本「物語の現場」の内、「狩野岑信 元禄二刀流絵巻」に関する記事をまとめたマガジンです。作中に登場する場所、ゆかりの史跡や絵画作品などを写真と短い文章で紹… もっと読む
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記事一覧

【物語の現場033】厳四郎と嵐子の故郷・柳生の里(写真)

「狩野岑信」の第三十七章で、新見典膳の助っ人が登場します。新陰流の剣士・青柳厳四郎(本名…

【物語の現場032】不忍池の向こうは火の海、勅額火事の現場(写真)

「狩野岑信」の第三十一章では、浜屋敷に帰還した吉之助が間部に報告する形で勅額火事の様子が…

仁獅寺永雪
4週間前

【物語の現場031】キービジュアル・狩野隨川岑信筆「菊慈童図」(絵画紹介)

「狩野岑信」の第二十九章で、主人公・狩野吉之助が「隨川岑信」という筆名を使うに至る経緯を…

仁獅寺永雪
1か月前

【物語の現場030】津山藩が建設に当たった中野の御犬小屋(写真)

「狩野岑信」の第二十五章は、幕府の命令で中野の御犬小屋の建設に当たった津山藩にまつわる話…

仁獅寺永雪
1か月前

【物語の現場029】八百屋の若夫婦と共に見た隅田川沿いの景色(写真)

「狩野岑信」の第二十四章で、吉之助と竜之進は大久保家の奥様の魔手から守るため、おつると夫…

仁獅寺永雪
2か月前

【物語の現場028】吉之助が工夫した掛け軸の「中回し」とは?

「狩野岑信」の第二十二章で、吉之助が自作の富士図に施した表装について書きました。掛け軸に…

仁獅寺永雪
2か月前

【物語の現場027】志乃の機嫌も直す美しさ、浜屋敷「潮入の池」(写真)

「狩野岑信」の第二十章で、甲府浜屋敷(現代の浜離宮恩賜庭園)の「潮入の池」を紹介しました。最初は梅か桜のお花見シーンとして書くつもりでしたが、話の流れ上、紫陽花の時期になりました。  この写真を撮ったのは四月下旬。色彩的にはむしろよかったかな(東京都中央区、2022.4.24撮影)。  主人公・吉之助は絵画関連の道具を増やし過ぎ、妻・志乃の機嫌を損じます。しかし、この美しい景色を共に眺めることで、夫婦仲もとりあえず修復。めでたし、めでたし。  さて、本編では甲府藩主従が

【物語の現場026】茶店のおやじ推奨・芬陀院の枯山水(写真)

「狩野岑信」の第十八章で、新見典膳が京都にやって来ます。東寺の五重塔が見える茶店で休憩し…

仁獅寺永雪
2か月前
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【物語の現場025】御成書院の床の間を飾っていた狩野安信の三幅対(絵画紹介)

「狩野岑信」の第十三章で浜屋敷の御成書院の設えについて書きました。その際、床の間に掛けら…

仁獅寺永雪
2か月前

【物語の現場024】深川めし、作ってみよう江戸料理

「狩野岑信」の第十七章で、吉之助の妻・志乃が、深川めしを作ります。私は最近まで、深川めし…

仁獅寺永雪
3か月前

【物語の現場023】英一蝶を安房へ逃がせ、浜屋敷の船着場(写真)

「狩野岑信」の第十三章で、内藤家から協力要請のあった英一蝶の江戸脱出計画。時の将軍を小馬…

仁獅寺永雪
3か月前

【物語の現場022】典膳が足蹴にした三尊石のイメージ(写真)

「狩野岑信」の第十二章で、新見典膳が、槍遣いと戦う最中、庭の三尊石を足蹴にして恒山禅師に…

仁獅寺永雪
3か月前

【物語の現場021】相棒・島田竜之進が育った身延(写真)

「狩野岑信」の第九章で、主人公・狩野吉之助の御前試合の相手として登場し、第十一章で氏名と…

仁獅寺永雪
3か月前
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【物語の現場020】吉之助・志乃夫妻、浜屋敷到着の図(写真)

「狩野岑信」の第八章で、狩野吉之助と志乃の夫婦が江戸にやって来ます。吉之助にとっては十六年ぶり、志乃にとっては初めての江戸です。  二人が目指したのは甲府藩の江戸藩邸。当時、「甲府浜屋敷」と呼ばれていました。後に将軍家の浜御殿となり、現在は浜離宮恩賜庭園となっています。  夫婦は以後、この敷地内の侍長屋で暮らすことになるのです。写真は、浜離宮恩賜庭園の大手門橋(東京都中央区、2022.4.24撮影)。