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勉強相談(記述が苦手)

(本記事は、Wordpressからの移管記事です)

いつもご覧いただきありがとうございます。今回は、勉強方法についてご相談を頂きましたのでお答えしようと思います。(記事にする許可はいただいております。)同じようなお悩みを抱えていらっしゃる方の参考になりますと嬉しいです。

相談内容

5回の受験経験あり
午後科目(特に不動産登記法択一)が苦手
択一基準点+上乗せ少々は取れている
記述の得点は5割程度だが、演習と本試験とで「ズレ」を感じる

考えられる戦略

5回の受験経験がおありということ、諦めずに挑戦し続けられるって凄いなと思います。正直、私は直前期の模試で基準点を割り続けていて「今年は多分ダメだけど来年受けられる気がしないな…」とメンタルがズタボロだったので、資格取得に向けて挑戦し続ける強さは本当に尊敬します。

基準点と一定の上乗せ点も取れているということなので、全体の勉強としては今のままの勉強法を継続するのがベストなのではないかと思います。

あとは、記述の基準点突破のためにどうするか?と合格点をどこで稼ぐか?という話だと思います。合格点についての戦術は次の4つが挙げられると思います。記述の対策は単独で項目を立てます。

  1. 不動産登記法択一の苦手を克服して底上げ

  2. 記述を強化して底上げ

  3. 不動産登記法択一と記述をどっちも強化して底上げ

  4. 得意科目を強化して底上げ

この戦術のうち私がとるのであれば3>1>2>>4かなと思います。

まず、4の戦略は最後の手段すぎるかな…と思います。おそらく得意科目は今までも安定して高得点なのではないかな?と思いますし、得意科目を伸ばすのは限界があるからです。

次に2を避けたいなと思うのは、記述式の採点基準がブラックボックスすぎるからです。答案開示請求の記事にあるように、不出来の不動産登記法と、細かなミスのみの商業登記法がほぼ同じ点数になるなど、記述のみに頼るのは少し怖いです。現時点での質問主さんの記述の得点状況を考えても、リスク高いかな…と思ってしまいます。

となると、採点基準の明確な不登法の択一を底上げすることになり、結局の基準点突破のための勉強もするのだから、結果的に択一と記述のW対策になるというわけです。

苦手科目の克服

では、具体的に択一不動産登記法どうしようという話ですが、私であれば

  • 今までと違う講師(予備校)の講義をとる

  • 今までと違う講師のテキストを購入する

という方法をとると思います。というか実際、苦手科目は違う講師の講座をとり、違う講師のテキストも買いました。

私の話なのですが、私は全体講座は伊藤塾のアドバンス講座(宇津木講師)を受けていました。めちゃくちゃ分かりやすくて良い講座だったのですが、会社法・商業登記法だけ問題を解こうとするとサッパリわからない状態でした。答練しようという段階で、そのことに気づいたので、もう年が明けていた時期だと思います。

分からないので、講義をもう一周聞きました。すると言っていることは分かるんです。でも問題は全く解けませんでした。これはマズいなと思ってとったのが「これでわかる基礎完成講座(会社法)」と「これでわかる基礎完成講座(商業登記法)」です。担当は高橋講師でした。(伊藤塾の回し者みたいになってしまいましたが、PRではありません。)おそらく、どの予備校も単発講義(?)みたいなものを売り出していると思うので、Youtubeで体験動画を見たりして選んでください!ちなみにテキストは松本講師のリアリスティックを購入しました。できれば趣旨などに触れて教えてくれる講座やテキストが好ましいと思います。私は講座もテキストも追加しましたが、いずれか一方で足りると思います。

長々と書いてしまいましたが、つまりはコペルニクス的転回みたいな感じです。講師によって説明のアプローチが異なるので、違う説明を聞くことで正しい理解につながったり深く理解できたりします。

推し教材は別の機会に詳しく紹介しますが、リアリは本当におすすめです。

記述式の克服

不動産登記法

記述式は兎にも角にも雛形練習だと思います。

またまた私の話で恐縮ですが、アドバンス講座は中上級講座で雛形ドリルなどはなかったため、記述の勉強当初は演習中心に行っていました。過去の自分に喝を入れたいのですが、基本のきの字である雛形もせずに何やってんだ…という話です。雛型の重要性に気付き海野先生の雛形コレクション288(不動産登記法)を購入してやり始めたのが、最初の模試直後(4月?)とかだったと思うので、本当に何やってるんだ自分…(2回目)と思います。

雛形は結局、本試験までに間に合わなかったです…。

もしタイムスリップして記述対策するのであれば、雛形からやり直すかなと思います。雛形をもう十分にやっているよ!ということであれば、自分の間違いの傾向を分析してみて対策を立ててください。私がすぐ思いつくのは以下の点でしょうか。

  • 時間が足りない→短縮するために答案構成用紙の見直し、択一の時間短縮

  • 枠ずれで失点→名変・相続登記の省略可能な場合、一括申請の可否の復習

  • 申請分配ミス→択一の知識から見直す必要があるかも

時間不足以外は択一の勉強とかなり連動しているので、択一対策で記述は伸びるのではないかなと思います。

商業登記法

こちらも雛形は重要だと思うのですが、雛形コレクション買うほどではないかな~と個人的には思います。不動産登記法を購入したときに一緒に購入しようかとサラッと見たのですが「宗教法人の登記」みたいなのが載っていて、絶対本試験で出ないじゃん(笑)って思った記憶があります。

正直、質問主さんがどんな答案を書かれているのか分からず具体的なことが言えないので、代わりにと言ってはなんですが、私が商業登記法記述で気を付けていたことを挙げてみます。

印鑑証明・就任承諾書・本人確認書類の要否

これはアドバンス講座にくっついていた答案構成力養成答練で山村講師がさんざん講義中にちゃんと解けたか確認するので頑張りました…。出来ていないと心に大ダメージを喰らうので…いい先生なんですけど…。

凡ミス対策

「取れるところで取る」と講師が仰っていて、まさにその通りだな~と思っていたので、凡ミスには気を付けました。就任承諾書を援用できるかできないか?税の内訳はいるのかいらないのか?年度によって地味に変えてくる部分について、間違えないように問題文の注意書きを見た時点で回答用紙に書き込んでいました。あと私は何故か委任状を毎回書くのを忘れるので一番最初に記入していました。

また、会計監査人の重任や公開会社化、複数会社出てきた時の兼任禁止などはよくある引っ掛けパターンなので、添付書面を見る段階からアンテナを張っていました。

答案構成用紙のアレンジ

上記の凡ミス対策の一種なのですが、凡ミスをなくすために答案構成にかなり時間をかけました。(答案構成用紙についてはまた別記事を挙げる予定です。)これは自分がかなりのうっかりさんなので、時間がかかっても凡ミスを減らすことに重きを置いたためです。この辺りは、自分自身がどういう答案を書くのか、間違いの傾向はどんな感じかによって戦略を臨機応変に変える必要があると思います。

本試験とのズレ

質問主さんは普段の練習と本試験とのズレを気にされていましたが、私も感じていました。むしろ、ズレを感じない方が問題なのでは?と思います。

本試験の文章って独特だと思います。本試験って同じような問題を解いているように見えて、毎年マイナーチェンジしていますし、訳わかんない問題(?)も入っていたりしますよね。違和感感じて当然だと思います。極度の緊張状態ですし。

試験開始前に手が震えたのは人生初めてでビックリしました。

また、嫌味に聞こえたら申し訳ないのですが、今年の本試験午前の部であまりにも出来すぎている感覚に違和感を覚えました。重要な何かを見落としているのではないか?自分がこれだけサクサク進んでいるということは基準点30点を超えるのではないか?周りはもっと出来ているのではないか?といった具合です。かと思えば、午後の部で不動産登記法以降は分からなさすぎる恐怖、午前中はやはり錯覚だったのか?いや午後も簡単なのに私には解けていないだけ?と違和感だらけでした。

600人の合格者のうち、一部には練習通りに行ったという強者がいらっしゃるかもしれませんが、多くはズレを感じているのではないでしょうか。そんなに気にされる必要はないように感じます。

強いて対策を挙げるとすると、他校の模試を会場受験するなど違和感慣れすることとかでしょうか?ズレがあって当然ということを前提にズレがあっても普段通り解く練習(?)みたいな…。

うまいこと言え無くてすみません…

最後に

本当に参考にならない話ばかりで大変申し訳ないです。頂いたメッセージを見るに、質問主さんは本当に熱心に勉強してらっしゃって、しかも独りよがりな勉強ではなく、見直しの必要性を感じて行動できる素晴らしい方だと思います。ぜひ、来年の良い結果を祈っています。

もし私のこの返事が参考にならない!!!って場合でも、私のフォロワーからR3合格同期の人を辿っていろんな方に質問してみてください。勉強方法も合格方法も人の数だけあって、自分に合うかどうかだと思うので!

twitterのDMで引き続き質問お待ちしています。頂いたものは順次回答いたしますので少々お待ちください!

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