見出し画像

400字で分かる落語:「遊びじゃないのよ父さんは」

51:遊びじゃないのよ父さんは(あそびじゃないのよとうさんは)
【粗筋】 家族で白浜アドベンチャーワールドへ遊びに行くが、父親は母親からイルカショーの場所取りを命じられ、一番前を取ったら水が掛かると文句を言われる。動物園に行くが、お父さんはカメラマンで、自分は写っていない。アトラクションも父親だけが待ってやっと順番が来るが、別料金が高いので妻が決断してレストランへ。自分の皿から子供の好きな物は取られ、嫌いな物は押し付けられる。疲れ切って帰ろうとするが、母さんに「カメラはどうしたの」と言われ、レストランに戻るが見付からない。甲子園球場の26倍もある敷地を探し回る。結局見付からずに戻ると、冷たい物を食べながら待っていた母さんが、「こめん、レストランで父さんが置いたのを私の手提げに入れてたわ」
【成立】 桂文枝の創作落語、61作目。1986年6月の作品。舞台は和歌山県南紀白浜のテーマパーク。2005年6月に「悲惨な夏」という題に改作した。こちらは166作目。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?