就職氷河期世代のおっさんが語ってみる

こんにちは。かんおさです。

今回も場末の辺境記事をお読みいただき、ありがとうございます。
前の記事からかなり間が空いてしまいましたが、何とか生きてます。

さて、世の中は相変わらず流行病やら世界情勢やらに翻弄されている現状ですが、それはそれ。
私達に出来ることは限られているので、今日も今日とて真っすぐ生きるだけです。

そんなこんなで、何とか生存している私ですが、先日から妙にある言葉を目にするようになりました。

就職氷河期

皆様は、この言葉をご存じでしょうか?
私は少し語ったこともあるかもしれませんが、ドストライクの世代です。

詳しく書くと私の年齢がバレちゃう、きゃっ☆彡

とか思っていたこともあったんですけど、冷静に考えてもう殆ど世の中から退場しかけてるおっさんの年齢とか、割と隠す価値も無いどうでも良い物だなと言う事に気が付いてしまいました(今更

と言う訳で、年齢バレの恐怖も克服した氷河期世代のおっさんとして、今回はちょっと語っていこうと思います。


氷河期世代とは、何だったのか?

まず、氷河期世代についてあまり知らないよ、という主に若い方に向けて、私の経験を元に簡単にご説明したいと思います。

氷河期世代とは、就職氷河期に就職活動を行わなければならなかった世代の事を指します。

この就職氷河期の定義が割と曖昧だったのですが、私の経験では2回あったと記憶しております。

一つは、バブル崩壊後。
もう一つは、リーマンショック後です。
リーマンショック後の方は、どちらかと言うと追い打ちのような意味合いが強く、この記事では省いてお話しますね。

なので今回は上のWikiにもある通り、大体2000年前後を中心として数年程度を指すことにします。

厚生労働省は2019年8月30日の発表において、「1993年(平成5年)から2005年(平成17年)に学校卒業期を迎えた世代(33歳-44歳)」を指し、中心層は (中略) 2023年(令和5年)4月1日現在で40歳から52歳(概ね1970年〈昭和45年〉度から1982年〈昭和57年〉度生まれ

Wikipediaより

私は、バブル崩壊後の就職氷河期にモロに被りました。
具体的には2002年に就職しておりますので、真っただ中であります。

ちなみに、あくまで私の当時の肌感覚で語らせてもらうと、2000年が最も酷く、その前はまだそれほど酷く無かったという印象です。
先輩方の動向を聞いておりましたが、私の知る限り1997年~1999年は、何だかんだで希望している所にすんなりと行けてる先輩が多かったです。

しかし2000年を超えて地獄の蓋が開きます。
ジワジワと新規採用が絞られてきたこともあって、ここでピークに達する感じでした。
割と余裕をかましてた先輩方は、焦ったように就職活動に勤しむようになってました。
毎週のように近場だけでなく地方や地元に行き、何社も試験を受けに行く先輩方の背中を見て、私も戦々恐々としていたのを今も覚えています。

100社お祈りされてから本番とか、そういう話が出始めたのはこの頃ですね。
実際に私も100までは言わないですが、40社くらいは受けてます。

また、この頃までは、昭和時代の価値観がまだ根強く、就活は今よりは割と遅めでしたし、大学側の動きも3年生頃からスタートと遅かった印象があります。
希望の会社の内定が全く取れず、わざと留年したりとりあえず大学院に進む先輩も多かったです。
勿論、同学年の皆もそういう子達が多かったです。
なので、時期をずらすために大学院に進む同期も多かったですよ。

私もやりたいこともあって、奨学金で院へと進みました。
しかし、今思うとこの選択は悪手でしたね。
ここでの奨学金がこの後の人生においてめちゃくちゃ足を引っ張る事になるのですが、それはまたいつかお話ししましょう。

2002年は、前の先輩たちに比べれば若干ではありますが選択肢が広がっていました。
と言いますのもIT系の企業が台頭してきた影響で、就職先が増えたという経緯があります。
この頃は、文系でも兎に角何とか正社員になりたい人はIT系に進んでいました。

まぁ、これが更なる悲劇を生んだのは歴史が語る通りです。
後にブラック企業と呼ばれる形態は、このIT系から広がっていくことになります。

では、そんな就職氷河期の時代背景を一つの記事に突っ込みを入れながら更に深堀していきたいと思います。

とりあえず皆、就職したかった

今の若い人たちも同じかもしれませんが、私達の時代はこの呪縛が特に強い時代でした。
なんせ普通のレールを外れたら、それはすなわち底辺に滑落し、死んだも同然だという認識だったからです。

厳しい就職活動を勝ち抜き、正社員として社会人になった人は大勢いました。しかし希望とはまったく異なる職業であっても、大学で学んだこととはまったく関係のない職業であっても、「無職でいるよりはまし」として飛び込んだ人も多くいました。

統計から紐解く日本の実情2022~2023【第385回】

この時代の皆の心を代弁する言葉が出てきました。
無職でいるよりはまし」です。

これも今の若い人たちも同じだとは思うのですが、この当時はもはや強迫観念と言っていい勢いでした。
「ここであぶれたら、もうダメだ」位の勢いでしたし、実際、多くの人はその位の必死さで就職活動し、そして擦り切れていったわけです。

就職氷河期世代を謡う中でも?

余談ですが、先ほどもさらっと触れた通り、あくまで私個人の感覚としましては、就職氷河期世代の中でも、割と余裕があった世代と、ガチで酷い目に会った世代という垣根が存在します。

私はその垣根が2000年にあると考えております。

恐らく氷河期世代の話を多く見てきた方の中には、めっちゃ悲惨な話をする方と、それは大げさではないか?という両極端な意見があると感じた方もいらっしゃるのではなかろうかと。

こういう感じで、何というか氷河期世代の事を消したいっていう記事が時々出てくるんですよね。
当事者である私や同期の皆様からすると「ふざけんな!」となる人も多いでしょうが、一方で仕方ないかなと思わないでもないです。

こんな感じの記事を過去、何個か見たことがあるんですけど、この手の氷河期世代に否定的な記事は48歳以上の方の心象を扱っている頻度が高いなと、私は感じています。

この世代は、バブル世代を間近に見てきたため、価値観がバブルよりなのが特徴で、華やかな世界を知っている中で落ちていったタイプの世代です。
なので、眼前で見ている分、滑落感とより上の世代への怨嗟が強いのではないかなと私は思っています。

一方で私の世代以降は、それどころではなかったんですよね……。
華やかな世界? 何それ? そんなことより金をくれって感じなので。
なので、ここで価値観が凄い勢いでひっくり返る、正に越えられない壁があると私は考えている訳です。

これは私と同じ2000年近辺の就職世代でも、何とか勝ち上がって今を満喫している方だとまた180度、違うんだと思います。
「俺たちは頑張って結果を出してきた!」という自負があると思うので、その視点から見れば私のような存在は怠惰の極みとなるのでしょう。
「俺たちが頑張ってここまで這い上がってきたんだから、お前らに足を引っ張られるのは納得いかない!」と、考えてしまっても、まぁ、心情としては理解できます。
なかなかに分かり合えないのがこの世の常なんだろうなぁと、しみじみと感じて溜息をついているのが私のようなタイプの人間でしょうね。

そんな感じで、同じ就職氷河期世代とひとくくりにしても、2000年以前と以降で、割と肌感覚が違う人がいるんだよ、というお話でした。

ブラック企業の台頭と今の日本の下地ができた訳

そんな風に必死に就職活動して、正規・非正規に限らず何とか職につけた方もいたり、アルバイトで急場をしのぐ人もいました。

しかし、ここで悲惨な現実が待っています。
世は不況真っただ中。しかし、人は余っている状態です。
そうなると企業側は、人件費をケチり始めます。

また就職難がいったん終わった2005年ごろ、雇用環境は好転し、人手不足に。そこで長時間労働が常態化し、ブラック企業が増加。その煽りを最初に食らったのも氷河期世代だといえるでしょう。「せっかく正社員になれたのだから……」そんな思いからでしょうか。ブラックな労働環境下でも、なんとかしがみつこうと必死になったわけです。

統計から紐解く日本の実情2022~2023【第385回】

これは当時の心理を良く表しています。
頑張って何とか職につけたんですから、頑張らないとと言う思いが強かった世代です。
特にこの昭和世代は、努力・友情・根性・希望みたいなスポ根系のお話で育った世代が多いです。
なので頑張れば報われるとか、努力して耐え忍ことで新しい自分になれる、みたいな、根性論が当たり前の考え方でした。

これは今の人から見ればアホではないか?と思われるかもしれませんが、いかんせん、これがその当時の普通だったんです。
時代が変われば価値観が変わるのですが、私達の世代はこのマインドだったので、皆さんとても頑張って耐えた訳です。

それに目を付けたのがブラック企業です。
なんせそう言う状況下で、そう言う世代なわけですから、ブラック企業としては使いがっての良い労働力になったわけですね。

最近でもどこぞの、何とかモーター的な話がありましたが、あれとか典型例ですね。
ぶっちゃけますけど、あの手の企業は腐るほどありましたし、今も残っているという事はそういう事です。

そして皆壊れていった

そんな所で頑張って働いたわけですから、無事で済む筈がありません。
私も正にその道を進むわけですが、これは私だけではなかったでしょうね。

しかし、なかには耐えきれずに退職。その後、派遣社員やフリーターになって今に至るといった転落劇を演じた人も多く、なかには心を病み、退職&引きこもりになる人も。昨今、中高年の引きこもりが問題視されていますが、この時代に心を壊してしまったことがきっかけ、というケースは珍しくないのです。

統計から紐解く日本の実情2022~2023【第385回】

この辺りは、少なくない方がぶっ壊れて消えていったと思います。
私も畑違いの分野、苦手な接客、パワハラのオンパレードで、完全に鬱病を発症して右往左往しました。

この辺りは、私の恥ずかしい人生録にありますので、ご興味のある方はどうぞ。

この問題は実はとても根深く、そして原因の大半がこの世代に集中しています。
事実、中年の引きこもりは皆さんが想像しているよりはるかに多く、その原因はこの時のトラウマによるものも少なく無いでしょう。

また、正直に申し上げれば、私も含め、この方々はまだ良い方で、今はもうこの世を去ってしまった方も数多くいらっしゃることにも触れておかなければなりません。

私の中学の友人も、20代で若すぎるその命を散らしました。
同級生の中でも数人、もうこの世にいない方がいます。
自ら命を絶った方もいますし、病に倒れた方もいます。

ここで、私の世代の人口推移を見てみましょう。

ちなみに私は「1977年生まれの46歳」です。
もうアラフィフですよ、アラフィフ。
言葉にすると、ちょっと (´・ω・`) ってしちゃいますね。

で、私と同じ世代の方の人口推移が気になって、ちょっと調べてみたんですよ。
そうしたら、何というか、何とも言えない結果となっておりまして。
次はその視点でちょっと語りたいと思います

やだ、私たちの世代、多すぎ!からの、あれ、減って、ない?

まぁ、そもそも団塊Jr世代の子供達が私たちの世代なので、この数年は全世代を通しても突出して人口の多い世代だったんですよね。

過去の振り返り記事でもふれてますけど、私は首都圏住まいだったのですが、小学生から高校生まで一貫して豚小屋生活でしたよ(言い方)

いや、だってクラスに48人とかいればそりゃ、ね?
在校生2000人とか、カオスを通り越して悪夢でしかないですよ。

そりゃ、体罰上等、鉄拳制裁は当たり前の世の中になりますわ。
口を開く余裕があったら殴った方が効率的ですもん。
勿論、今の世の中でそんな事を言ったら、即つるし上げられますから推奨しませんが!
何にせよ、群れた子供なんて獣と一緒ですからね(何か思い出した)
そういう生活をしていたのが私たちの世代なので、さもありなん。

まず、私と同じ年に生まれた方は「176.6万人」います。
一番多い年は昭和48年(1973年)の「208.4万人」ですね。
ここをピークに下がっていく感じなので、私達の世代より4年上は、もう少し人数が多いという事になります。

参考までに、その年に生まれた人口(0歳)をまとめておきます。

その年に生まれた人数(総計:万人)

1970年(昭和45年) 187.8
1971年(昭和46年) 197.3
1972年(昭和47年) 204.3
1973年(昭和48年) 208.4
1974年(昭和49年) 204.6
1975年(昭和50年) 191.5
1976年(昭和51年) 185.0
1977年(昭和52年) 176.6
1978年(昭和53年) 171.6 
1979年(昭和54年) 164.9
1980年(昭和55年) 158.7
1981年(昭和56年) 153.6
1982年(昭和57年) 151.9
(略)
2003年(平成15年) 112.1
(略)
2020年(令和 2年)  82.1

e-Stat人口推計 / 長期時系列データ 我が国の推計人口(大正9年~平成12年)

この数値だけ見ても、今の状況と昔にどれだけ乖離があったか一目瞭然ですね。
同じ価値観で論ずることは不可能です。

ちなみに、人口減少がネガティブ要素として叫ばれて久しいですが、私達就職氷河期世代からすれば、そうなるよ?と20年前からずっと言われてきてましたし、当事者である私の意識としては、今更感が凄いです。
そりゃそうでしょ、となるわけですが、それはまた後で。

という訳で、このぐらいの人口ボリュームからスタートしてる世代が、動いた時代であったというのは、数字で実感できたのではと思います。

そんな中で私の時代は176万人と、まぁまぁのアベレージです(何
それでも今の子たちの2倍以上なので、推して知るべし、そのカオスさ。

そんな私たちの世代の人口推移をまとめてみましたので、参考にしながら見ていきましょう。

歳 西暦 計(千人)
  0 1977 1,766
  1 1978 1,761
  2 1979 1,759
  3 1980 1,750
  4 1981 1,749
  5 1982 1,748
  6 1983 1,747
  7 1984 1,747
  8 1985 1,752
  9 1986 1,752
10 1987 1,751
11 1988 1,751
12 1989 1,751
13 1990 1,754
14 1991 1,754
15 1992 1,756
16 1993 1,753
17 1994 1,751
18 1995 1,758
19 1996 1,755
20 1997 1,756
21 1998 1,755
22 1999 1,756
23 2000 1,719
24 2001 1,689

25 2002 1,685
26 2003 1,685
27 2004 1,684
28 2005 1,666

29 2006 1,665
30 2007 1,664
31 2008 1,661
32 2009 1,659
33 2010 1,689
34 2011 1,688
35 2012 1,686
36 2013 1,685
37 2014 1,683
38 2015 1,694
39 2016 1,695
40 2017 1,696
41 2018 1,697
42 2019 1,697
43 2020 1,697

e-Stat人口推計 / 長期時系列データ 我が国の推計人口(大正9年~平成12年)
e-Stat人口推計 / 長期時系列データ 長期時系列データ(平成12年~令和2年)

どうでしょうか?
私はこの数字をまとめた時に、最初に感じたのは

皆、思った以上に生き残ってくれているな

という事でした。
最悪、半分くらいまで減っていても不思議ではないかなと思っていたのですが、そうでもなさそう?

しかし……ん?? 何か、変だな?(某少年探偵感)となります。

この話はちょっと後に回すとして、人口変化として目立つところは、やは2000年を境に人口がドーンと減少している事ですよね。

最初に申し上げておきますが、私は、別にこの手の専門家でもなく、単なるおっさんなので、推測する事しかできません。

正攻法で考えるなら、単純にこの時期で集計方法が変わった
もしくは、データの精度が変わったと考えるのが妥当であろうかと思います。
ただ、時期が時期なので、やはり私は色々と考えてしまいますね。

ポンコツ化したおっさんの頭で考えると、以下の様な原因が考えられそうです。

① ノストラダムスの大予言が割と影響が大きかったのでは?
② 就職氷河期で悲観した方が多かった?
③ 海外に出て国籍を破棄した人が多かった?

気になって自死数なども調べてみたのですが、この年代のものはそれほど多くないという印象でした。(それでも数千人ですが)
もう一つ考えられるのは、行方不明者として扱われている場合です。
え、本当に、どこ行っちゃったの?(マジで分からん)

しかし、それにしたってちょっと気になる点があると思いませんか?

そうなんですよ、なぜだか一定周期で人口が増えてるんです。
普通に考えればその世代の人口が増えることはあり得ないんですよね。
その年に生まれた人の数は増えるわけないんです。
逝ってしまった人たちの分だけ、減り続けるはずなんですよ。

なので私の同世代である1977年生まれの純粋な総数は生まれた数である「176.6万人」が最大値で減る事しか出来ない筈です。
では、この増加分は一体何なのでしょうか?

そう考えて、素人の私が考え付く理由は、一つしかありませんでした。
帰化した人の分だけ増えているという事です。

不謹慎ではありますが、私はちょっと怖くなってしまいます。
近年では、割とエグイ勢いで増加しておりますし、ナニコレという感じ。
実際には一定数減り続けているはずなのに、その数を下支えしてしまうくらいに増えているという事実が見えます。

では、実態はどの位になるのでしょうか?
素人的な発想で恐縮ですが、基本的には人口の減少値の累積(増加分は0とする)を、最大値から引いていけば大体の実数に近づくはずだと考えました。

という事で、計算してみた結果がこちらになります。

減少値:13.2万人
現在値:163.4万人

え、生き延びてる人って、そんなに多いの?
92%くらいの人は、今も生き延びている計算になります。

これが本当に現実に即した数字なら、ある意味で心強くもありますが、私にはちょっと「本当かなぁ?」という印象がぬぐえません。
私の周りの環境が特殊だっただけかもしれませんが、割と逝ってるので。

とりあえず、素人の私のようなおっさんでは、ちょっとこの数字が何を意味しているのか、分析しきる事は出来ませんでした。
一応、調べてみた以上、死蔵するのも勿体ないので、何かの参考になれば幸いです。

そして誰もいなくなった そうなるよ、そりゃ

どこぞの小説のようなタイトルとなりましたが、実際、そうなっているので、その辺りを勝手に推測していきましょう。

これだけの人口ボリュームがある世代にも関わらず、世は人手不足が深刻です。
流行病で停滞していた経済も、少しずつ活性化し始めましたが、蓋を開けてみればどこも働き手が足りません。

先ほども書いた通り、私たちの世代は、今、正に働き盛りの中年世代です。
世が世なら、会社の中枢を担う働きが求められる世代であり、そういう一線で頑張っている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、蓋を開けてみると、実はその世代の社員が圧倒的に足りず、結果としてしわ寄せが上と下、特に若い世代にのしかかっています。

もう語るまでもないと思いますが、原因は私たちの世代を使いつぶしたからです。

20年前にある程度手を打っておけば、こんなことにはならなかったのですが、立て続けて経済的な苦境が起こったこともあって、政府と企業は氷河期世代を切り捨てました。

と言う書き方をすると、
「それはお前たちの努力が足りないからだ!」
という声を必ず頂戴いたします。

それは、そう。その通りだと私も思います。
思いますが、じゃあ、何かできたかと言われると、私という存在ではそれは無理でした(これが凄く重要)
残念ながら、ここに関しては、何度思い返しても、もうどうする事もできなかったと思っています。
なので、それはそれとして、私の人生として背負って生きていきます。

この行き過ぎた自己責任論が、今の世の中を生んだ要因の一つであると私は思っています。

もしかしたら若い方の中には、
今の世の中をこんな風にしたのは、氷河期世代が頑張らなかったせいだ!
と思っている方も多いかもしれません。
ここに関しては、良い社会を若い方に引き継げなかった事は申し訳ないなと思っています。

ですが、と、続いてしまいますが、マジでどうしようもなかったのよ、という事も知っておいてください。
残念ながら個々人で出来る事は、個々人なりにやってきたと私は思っています。
でも、結果は伴いませんでした。

政治を変えようとしたら、酷い結果になりましたし、災害も起こったり、世の中割と悲惨な状況が続いてきた時代でした。

その中で、とりあえず何とか社会の迷惑にだけはならないようにと、ちゃんと頑張って生きてきただけでも、私は褒められて良いと思っていますし、そこは誇っていいと思います。

しかし、実情はこんな感じなので、皆様、
もう何もしないでおこう……
っていう空気になるのは当然の帰結なんですよね。

私はかなりラッキーな方で、何とか生き延びつつ、長年の課題だった意味不明な病気にも対策がとれるようになりました。
まぁ、収入は最底辺(年収200万以下)ですが、小さな幸せを謳歌できるくらいには充実した生活を送っています。

恐らく、そこまで酷くはないにせよ、今まで生きてきた中で、そういう慎ましく生き延びるスキルを伸ばしてきた人は、結果として

今の状況を崩してまで変えようとは思わない

のですよ。私もそうですが。

転職してチャレンジすれば、もっと良い待遇になる「かも」しれませんが、今の生活である程度満足している人は、そんな賭けをしようとは思わないでしょう。

時々、氷河期世代支援と称して、自治体が色々やっておりますが、冷静に考えてください。
その紹介している仕事は、あなたが残りの一生をかけられるほどのものですか?

一応、私も色々とみる機会があるんですけど、多くの企業のマインドは昭和のままなんですよ。
正社員という待遇をエサに、安い人件費で穴埋めしたいという意図がめちゃくちゃ透けて見える訳です。

氷河期世代のブラックセンサーを舐めないでいただきたい!!(えっへん

という訳で、よほどのホワイト待遇でない限りは、現状維持を是とするのが、今の氷河期世代の生き残りのマインドセットだと思います。

なので、人手不足はいつまで経っても解消しないでしょう。
だって、私達はもう居場所があるんですから。

さて、と、綺麗にまとめてしまいたいのですが、折角の機会なので、ここから先は、私なりにもう少し深堀りしていきたいと思います。

ここから先は、私の感情部分を含めたお話が中心となります。
チラシの裏レベルのどうでも良い話となりますので、封印の意味も込めて課金対象にしておきます。
なので引用もダメですからね? 表に出してはいけないのです(意味深)
本音に近い暗い言葉も存分に含まれておりますので、お金をかけてまで読むことは、私は推奨は致しません。

それでも読みたい! という方は、投げ銭して読んで下さい。

氷河期世代の私が語る どうしてこうなった!? のお話

ここから先は

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こんにちは! 世界の底辺で、何とか這いつくばって生きているアラフォーのおっさんです。 お金も無いし、健康な体も無いけど、案外楽しく生きてます。 そんなおっさんの戯言を読んでくれてありがとうございます。