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あべのハルカス屋上でバンドライブ

 先日の日曜日、天王寺のど真ん中にそびえたつ「あべのハルカス」 ウィング館10階屋上庭園の屋外ミニステージで、NPO法人関西軽音楽振興会プロデュースによるアマチュアバンドライブコンサート(無料)を実施しました。
 この屋上庭園では10月、11月の週末ごとに何回か高校軽音楽部のジョイントコンサートの企画があって、そのなかの一日を「大人の日」というタイトルをつけて、演奏機会をいただけたのです。

 自分も某府立高校軽音楽部の顧問を務めているので、昨年の秋に自校の部員がジョイントコンサートに出演した際、付き添いでこの場所には来たことがあります。
 「キッズのダンスや高校生バンドだけじゃなくて、社会人のアマチュアバンドもここで演奏するチャンスがあったらいいよなー」と常々感じていたので、今回、こんなふうに社会人バンドの出演日を設けていただいたことには感謝感謝です。

 当日は明け方まで降っていた雨も止み、お天気は回復。
府内有数のハイレベルな活動を展開されている2校の軽音楽部の部員さん達がスタッフとしてついてくださいました。

 関西軽音楽振興会の現会員様に声掛けしたところ、7バンドが出演に応じてくださいました。
 自分も知り合いの軽音楽部顧問の先生や、卒業生に声をかけて、「はっぴいえんど」の曲を2曲演奏。
事前の練習は1回しかできなかったから、演奏レベルはお世辞にも高いとはいえませんが、お天気にも恵まれて、実に気持ち良く演奏できました。

  ライブコンサートは3時過ぎから5時まで。6時からは出演者有志でハルカス13階の和食レストランで打ち上げ食事会。
 コンサートと同じ建物で打ち上げまでできるなんで、さすがは「百貨店」ですな。

 今回の企画にGOサインを出していただいたハルカスの担当者の方には本当に感謝いたします。ありがとうございました。

私が小学生のころ、年に数回、日曜日に家族5人で阪急百貨店に出かけていた記憶があります。
 多分、お中元、お歳暮(いまはそんな風習もすたれてしまいましたが)を注文するのがメインの用事だったのだろうと推測しますが、子供3人の楽しみは「食堂」で好きなメニューを食べれること。それと、屋上の遊園地で遊べること。
 当時の百貨店といいますと、どこの店にも屋上には「プレイランド」というものがあって、子連れでショッピングに来た家族は、屋上を訪れるというのが定番でした。
 狭い屋上スペースですから、阪神パークや宝塚ファミリーランドなんかに比べれば、遊具はちゃちいものしか置いてないのですけど、圧迫感の充満する店内から、にぎやかな音がする屋上へ来た瞬間の解放感あふれるワクワク気分は、今でも脳裏に刻まれています。

 時は流れて、屋上プレイランドなるものは姿を消しました。両親は他界して自分も年をとりました。
 近鉄百貨店の屋上でギター抱えて歌を歌っていると、あの記憶の片隅に残っている「解放感あふれるワクワク気分」がよみがえってきたのです。

 百貨店の屋上が持つ、何か人を嬉しくさせるパワー。建物を管理する側からすれば「立ち入り禁止」が一番無難。あるいはソーラーパネルで埋め尽くしてしまうか。
 でもそれじゃああまりにももったいない。

 ビートルズだって、最後のライブ演奏はアップル社の屋上でした。ルーフトップってやっぱり魅力あるんですよ。

 この企画、ぜひとも継続していきたいと私は思ってます。「屋上プレイランド」に郷愁を感じていただける私と同年代の皆様。あべのハルカス屋上庭園へお越しになってみてください。


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