恐るべし、元祖教育ママ~孟子の母親の話
孟子は、理屈っぽい。
諸子百家の時代、弁舌で身を立てるのだから、当然と言えば当然だが、
孟子の理屈っぽさは、筋金入りだ。
『論語』を見る限り、孔子は体系的にものを考える人ではなかったようだ。
それに比べると、孟子のものの考え方は、すこぶる理路整然としている。
気分屋の孔子がアドリブで喋ったバラバラの話をちゃんとまとめている。
孟子の弁舌は、説得力があるのだが、よくよく見ると、実は詭弁に近い。
「仁・義・礼・智」の端緒を説いた「四端説」がいい例だ。
論拠を挙げてきちん