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『生きる力』~小さな赤ちゃんのご両親様へ~

 近年日本では赤ちゃんの出生数が減少している中、低出生体重児の数は毎年増加していると言われています。低出生体重児とは、出生体重が2500g未満で生まれてきた赤ちゃんの事を言います。低体重児には低出生体重児(2500g以下)、極出生体重児(1500g以下)、超出生体重児(1000g以下)と分かれています。

 私は6月21日が出産予定日でしたが、帝王切開を行い3ヶ月も早くこの世に生を受けました。出生体重は1098gでした。ここには理由があると母は言います。私が生まれる1年2カ月前、兄が先に誕生していた予定でした。しかし、予定日の1週間前に母は陣痛と思い病院へ向かったのですが…分娩台で2時間座った結果、心音が取れないと助産師の方が慌て始め、心臓が止まった状態で兄はこの世に出る事となりました。母は赤ちゃんに会えるのを楽しみにしていたそうですが酷く落ち込んだと聞きました。もう出産するのが怖いと思っていたところ私を妊娠し、その不安が私の出産が早まった理由でした。

生まれた頃の頭の大きさは500円玉2枚分、体の大きさはティッシュ箱を隣に並べると隠れてしまう程でした。NICUに4ヶ月入院し未熟児網膜症の手術も行いましたが、病院の先生や両親に支えて頂いて五体満足に今を生きています。

 このブログでは低出生体重児のご両親様に向けて、小さく生まれた私だからこそ伝える事ができる「体験」を投稿していこうと思います。

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