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新NISAの積立額の平均値!20代でも45000円超!〜新NISAなんかやめた方が幸せな人生になる理由〜

家計診断サービス「オカネコ」というところが、利用者1500人以上を対象に、新NISAの毎月の積立額の統計をとったところ、なんと20代でも平均45000円積み立てているという結果が出たそうです。

これは私も驚きました。
元々家計診断サービスを利用している、投資意識の高めな人達を対象にしている調査ということになるので、全国平均ではありません。

しかし、それにしても高い!

行き過ぎていると感じるので、あえて警笛を鳴らしてみます。

そこの若者のあなた。
幸せな人生にしたかったから、新NISAなんてやめたほうがいいですよ。

という、過激なことを書いてみます。

まず、前提として、30歳以上の方は、ガンガン新NISAを使ってください。
積立投資も大いに結構。

あくまでもこの記事は、何故20代ではやめたほうが良いのか?という内容になります。
これは、投資でお金が増えるとか減るとか利回りとかその程度の話ではありません。

一般的に、投資は長期投資がすすめられています。
特に積立投資では、長ければ長いほど運用効果の高いと言われているため、20代からの積立投資をすすめている人達も多いです。

私は、この考えには反対です。

理由は、何のために投資をするのかという根本的な部分が欠落している考え方だからです。

これは多くの人が陥りがちな落とし穴だと思っています。

実際、毎月45000円積み立てている20代の、積み立てている理由で最も多い回答が、「老後のため」だそうです。

20代じゃなくても、新NISAの使い道の最も多い理由は老後の資金です。

これ、投資の理由としては最悪です。

「投資は積立投資でオルカン1択」とすすめている人のほとんどは、あらゆる意味で投資の良さを分かっておらず、自分の死後にお金を多く残すための議論をしてしまっています。
これは、死金を増やそうとしているだけです。

何故なら、活きたお金を増やしたい人は、オルカン1択などとは絶対に言わないからです。

机上で最も効率の良い投資は、限りある命の人間にとって最も適切な投資方法というわけではありません。
投資というものを仕事のように捉えて、それが成功すれば何でも良いという企業として投資を行うなら、最も効率の良い方法を選ぶ必要があります。
それは、「投資」が目的だからです。

しかし、個人投資家にとって、人生の目的は「投資」では決してありません。

なのに、多くの人は「投資」が目的であるかのように、自分の人生の豊かさよりも投資効率を求めてオルカン1択などという話をし始めてしまいます。

私が推奨する幸せの投資は、幸せのための投資です。
なので、そのための投資はオルカン1択では決してありません。
なんなら、金融商品1択という話ですらありません。
まさにその金融商品以外への投資の話こそ、今回若者に伝えたいこの記事の主旨となります。


ここから、投資効率よりも人生の幸福を目的とした場合、20代での積立投資がいかに非効率的かを説明していきます。

それを理解していただくために、まず2つの説明を書いておきます。

お金の使い道は年齢によって異なり、お金の価値も年齢によって異なるという話です。

まず、分かりやすいお金の価値から話します。
この説明はすぐ終わります。

単純に、20代と50代ではお金の得られやすさが圧倒的に違うためです。
20代で年収700万は困難ですが、50代では珍しくありません。
つまり、20代の1万円と50代の1万円は、獲得難易度が全然違うため、本人にとって価値も異なります。

もっと分かりやすく言うと、金策の方法が無い小学生の時の1万円はあり得ないほどの大金でしたが、就職後の大人になってからの1万円はその希少価値が薄れているのは分かると思います。

さて、次は使い道も年齢によって異なる点です。
これはもっと大切な話です。

人間は一定の年齢に達すると、あとは衰えていくだけです。
体力や意欲の低下によって、出来ることは限られてきます。
また、同じことを体験しても、その感動の大きさは減っていきます。

つまり、若いうちに体験できることのほとんどは、年老いてからでは体験できなくなるのです。
お金があっても、身体がついてこないということです。

20代や30代の人達は、老後お金があれば今と同じように楽しいことにお金を使えると思っています。
私も30代なので、この年齢層なわけですが、私自身も未来の展望を今の体力を前提に考えてしまっていた時期がありました。

しかし、実際には、旅行に行くにしても、今と同じようなアクティブな行程スケジュールを組むことは不可能になり、遊びにお金を使うにも、今のような遊び方は体力的にいずれ困難になります。

有意義な散財は、年老いてからでは出来ないのです。

この事実により、お金の使い道の選択肢は若いほど多く、それだけお金の価値も若いほど高いのです。

その貴重な「若い頃のお金」を使わずに積立してしまって、今使えるお金を減らしてしまって、その目的が老後お金の使い道が減ってしまった時に残しておくことだと言うのですから、これほど効率の悪いお金の使い方はありません。

そして男性の場合65歳までの生存率は90%未満です。
1割以上は事故や病気で老後を迎えずに不幸にも死んでしまうわけです。

若い頃使えるお金を使わずに積み立てて、生き残っても昔ほど使い道は残されておらず、さらに1割以上は使える時が来る前に死んでしまうということです。
これは最も効率の悪い投資です。

投資には、損失のリスクはもちろんですが、それとは別に生き物であるがゆえの死亡リスクもあります。
投資で死んでしまうという意味ではありません。
お金を使う前に死んでしまうということです。
死亡リスクという観点では、インカムゲインが発生する(今使えるお金が増える)バリュー株投資がリスク低めとなる一方、同じ長期投資でも積立投資はリスクが最も高い部類になります。
老後のためが前提で積み立てると、早くに死んでしまう10%以上は確定で、さらに実際使い道が無くて利確しないで寿命を迎える人も多いので、現実的には老後用の積立投資は30%くらいは無意味に終わると思います。

若い頃に自分にお金を使う行為は、自分への投資になります。
自分の人生への投資と言っても良いと思います。
貯蓄するよりも圧倒的に将来に意味のある投資であり、コツコツ増やした端金よりよほど価値のあるものです。
若い人間にとって、投資とはお金を貯めることだけではないということです。

20代からコツコツ積立投資して、老後3000万円になった所で、何の面白みがあるでしょうか。
そして、3000万円の貯蓄など、広い意味で投資を理解して、若い頃に自分への投資を疎かにしていなければ3年で十分可能です。30年もかけるようなものではありません。
もっと言うと、積立投資は元本が増え続けているので、3000万円貯まったところで3000万円増えたわけではありません。
グラフとかで凄い増えてるように見えますが、1番増えているのは自分で捻出した元本です。

実際私は30歳でセミリタイアしましたが、積立投資をはじめたのはセミリタイアしたあとです。
セミリタイアするのに積立投資など必要なかったということです。
s&pはコロナショックなど有事で下がった時にガッツリと買い集めてますが、積立は非課税枠の範囲内なので誤差程度となります。

なので、私は若い頃は小さなお金を増やそうとなどしないで、全力で将来のために自分に投資をして、若い頃しか出来ない色々な経験に全力投資すべきと思っています。
私も実践してきました。

自分への投資というのは、資格取得だけではありません。
経験を買ってください。
お金で買える経験ほど安いものはありません。
ただし、多くの経験は、体力という身体の資本が不可欠です。
病気も老いもない若い頃に、それらを積み重ねておくのが、「そのタイミング」では最も効率の良い意味のある投資になります。

そしてそれが人生の幸せと密度に繋がると思います。

積立投資の最大の欠点は、「今使えるお金」を減らすので、今の人生の密度を犠牲にする行為である部分です。

そこまでして老後に備えようとするなど、人生全体から見たら「何のために生まれてきたのか」と言うほど価値のないことです。

それなら、65年全力で楽しんで、老いたらサッと人生を終了させる考えの方が効率的かもしれません。

そこまで割り切らなくても、若い頃の自分への投資とそれに伴う経験は、固定観念に捕らわれづらくしてくれて、視野を広くしてくれることで、積立投資よりも圧倒的に大きな資金を獲得する事ができるようになりますので、老後の資金難のリスクも軽減してくれます。 

積み立てるよりも人生で使える資金の総額が圧倒的に増えますので、相乗効果でさらに経験を積むことが出来るため、差は開く一方となります。

「若者よ。積立などするくらいなら自分に投資しろ。」


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