今日のアウトテイク#109「ニッチな領域に特化したコワーキングが来てる ほか」【メンバーシップ特典】(2024-03-06)
<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」
※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。初月度無料です。
ニッチっていい言葉。スモールも。
#今日のBGM
#今日のコトバ
#編集後にご用心
そうか、noteで有料記事を公開後に編集したら、そのときにまたあらためて販売価格を再設定しないといけないのか。シラナカッタ。
なんで、価格が消えてるのか不思議だった。
でもそれでも「ここからは有料ですよ」のラインは表示される。
読者にしたら「え」となりますよね。
というか、UIがいまいち不親切?
価格は前と同じでいいのか、お前?とか訊いてくれたらいいのに。
以後、気をつけよう。
#適正価格
今日、ある著名なライターさんのTweetで、「フリーランスのライターが原稿料の見積もりを要求されたとき、「最低限これくらいはほしい」という金額を提示しがち」というのを読んでちょっと驚いた。
「特にメディア系ではないクライアントは適正価格を知らないから、提示された「最低限」の価格で問題なければ、そしてそれが基準になってしまう」。そりゃ、そうなりますわね。
最低限ではなくて、「これぐらいいただかないと書きませんよ」という金額を出さないとアカンよね。相手じゃなくて自分にとっての適正価格を出すのが見積もりなんだから。
コメントにも「過去の一番安い金額で出しがち」とあるけど、ぼくは逆で、それまでに何某かの取引がなければ過去最高の金額をまず出すけどなぁ。まあ、相手によるけれども。
そっから相談。相談してお互いに歩み寄るから双方に満足な金額に落ち着く。相談に応じない相手は最初から縁がなかったと思えばいい。
その前に、相見積もりされない強みを持っとくのが先だけど。
#移住はオトナになる機会
地方に移住した人たちが「移住の決め手は、ここの人たち、みんな暖かくて優しいから」と言うのをよく耳にする。
自然も空気も食べ物も都会とは比べ物にならないし、あ、物価も安い、というのもあるけれど、割と皆さん、地元の人のことをそう言う。
確かにおせっかいと言ってもいいぐらい助けてくれるオッチャンやオバチャンがいて、町内にうまく溶け込ませてくれたりする。土地によっては時間がかかる場合もあるけれど。
ただ、この人たちが「暖かい」「 優しい」 というのは、その人が自立していて、自分の人生を自分の生きたいように生きているから、ではないかと思っている。
世間のものさしではなく自分のものさしで生きている。だから、自分の人生を自分でコントロールできてるし、自分の行動に疑念がない。
つまり、オトナだ。そしてそういう人たちと接することで、移住者もまた、オトナになっていく。
移住はオトナになる機会でもあるかもしれないな。
#(訂正)BTOじゃなくてRTOでした
3月3日のアウトテイクに、パンデミック後にリモートワークしていた社員をオフィスに連れ戻す動きを「BTO(バック・トゥ・オフィス)」と書いたが、
どうやら「RTO(リターン・トゥ・オフィス)」が正しいらしい。
おっかしいなぁ、最初にこの言葉を見たときは確かに「BTO」だったんだけどなぁ。途中で変わったのかなぁ、と、今さら言っても仕方ないのでお詫びして訂正しておきます。
なので、いま、叫ぶべきスローガンは「RTO(リターン・トゥ・オフィス)」ではなくて「RTLC(リターン・トゥ・ローカル・コワーキング)」です。はい。
#ニッチな領域に特化したコワーキングが来てる
以前から、これからは特定の領域のワーカーにフォーカスしたコワーキングが増えると書いてるが、今年はその動きが活発化しそうという話。
この記事では、「ニッチ市場向けにコワーキングスペースをカスタマイズ」とやや煽り気味だが、もう一昨年あたりからそうした事例はポロポロ出てきてる。
2年前の記事だが、コロナ禍真っ最中に現れたEコマースに特化したコワーキングスペースを紹介した。
2階建ての7,000平方フィート(約650㎡)の施設内に、照明・カメラ・背景を備えたフォトスタジオ、製品発表や小売店でのイベント用の小規模ポップアップスポット、ポッドキャスティング用のサウンドブース、在庫用の小規模ストレージ、メンバー間のネットワーキング用のコミュニティクラブハウス、その他一流のコワーキングスペースに期待できるすべてのアメニティが用意されている。
これらが同業者同士で共用できるところが、まさに「コワーキングの5大価値」に挙げられているシェアのひとつの形だ。
同業者を競合と捉えるのではなく、同じ事業をする者同士、仲間として互いに補完し合えるところは補完して事業を伸ばす、いわば「共創」のための仲間と考えたほうが合理的だ。
それは設備にとどまらない。ここに集う同業者間で共有される情報や知見がまず貴重な資産になり、そのネットワークの中からコラボが生まれる可能性もあり、そのコラボが成長して新規のビジネスチャンスを引き寄せる可能性もある。コラボレーションも前述「コワーキングの5大価値」のひとつ。
他にも、ライター専用や弁護士や軍人が利用するコワーキングの他、アメリカにはNPO法人だけが入居するコワーキングもある。
前述の記事では、ニッチな領域に絞り込んだコワーキングのメリットを列記している。
まず、こうした業界に特化したコワーキングでは、利用者のニーズや嗜好、ワークスタイルに特化したコワーキングスペースをデザインすることで帰属意識を高めることができる。
そして、彼らの課題に直結するワークショップや、仲間づくりのネットワーキング・イベント、メンターシップ・プログラムなどが、さらにコワーキング内の人間関係をタイトにする。
このことで、他のコワーキングと差別化でき、独自のアイデンティティあるいはカルチャーを確立することができる。この差別化によって、特に自分の業界の焦点や関心に沿ったスペースを探しているワーカーを惹きつけることができる。←ここ、意外と意識されていないが、結構重要。
また、運営者はコワーキングスペース内に強固で結束力のあるコミュニティを育成することができる。共通の興味、目標、課題を持つワーカーを集めることで、オペレーターはコラボレーション、イノベーション、知識の共有が盛んになる環境を作り出すことができる。さっきも書いたがコラボはコワーキングをコワーキングならしめる重大要素。
そして運営者は、ニッチな業界に関する知識を活用して、その業界のプロフェッショナルに響くようなターゲットを絞ったマーケティングキャンペーンを展開できる。これも結構重要。文字通り、焦点をボヤかさないということ。特定の層にアピールするのだから、全方位に対するそれとは違ってシンプルに企画しやすいのは確かだ。
で、ニッチ業界の本質を理解することで、コワーキング運営者はその業界のプロフェッショナルのユニークなニーズを満たす専門的で付加価値の高いスペースを創造することができる、と続く。そのコワーキングの個性となり強みとなる。
となると、(ここはぼくもあんまり考えてなかったが)特定の業界団体、協会、企業と戦略的パートナーシップを結ぶことも可能になるかもしれない(記事では、なると言い切ってる)。そうしたパートナーシップはコワーキングの価値を高め、メンバーに貴重なリソースや専門知識、コラボレーションの機会を提供する。いわゆるエコシステムだ。
一方で、ニッチ産業の市場規模が限られていることが大きな課題であることは否めない。そのため、「ニッチ市場の規模と成長の可能性を理解するための徹底した市場調査が重要」と記事では釘を差している。
まあ市場調査もだけど、その領域に詳しい者がいることも大事だと思う。いくら対象者が多そうだからといって、まったくド素人の領域でコミュニティを作るのは相当ハードルが高いはず。なので、そもそも「そういう人がいて彼らも仲間を求めていたから」というところからはじめたほうがいいと思う。その人を起点に広げていく。いつもの鉄則→人が人が呼ぶ。
今後、コワーキングはますます増える。その中で特定分野に特化することは、ある意味、コワーキングスペース間で役割を分担することにもなる。ひとりのワーカーを取り合いするのではなくて、それぞれの分野に詳しいコワーキングに分散する、そうしてコワーキング同士がコラボする、というイメージだ。
言ってみれば、「まち全体が宿」という「アルベルゴ・ディフーゾ」のコワーキング版だ。
ただし、特定分野のワーカーに絞ると言っても排他的になって内に閉じてはならない。その外から入ってくる者にも、常に門戸は開いておくこと。そこからどんな新しい風を吹き込んでくれるか、そしてどんな新しいコラボが起ち上がるか判らないからだ。
コワーキングは必要なときに必要な人に必ずつながる。「コワーキングの5大価値」にある「Accessbility(つながり)」を生むことが、コワーキングのそもそもの存在価値であることに変わりはない。
ところでぼくは、「出版」「編集」「書店」あたりをテーマにしたコワーキングを模索している。あそうそう、ここで書きました。
そろそろ、その仕込みに入ろうという3月。さて、あなたならどんなニッチ領域にフォーカスするだろうか。ちょっと考えてみてはどうだろう。
ということで、今日はこのへんで。
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