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美しき簪を生み出す職人たち

簪の職人は減ってきているのが現状。

金属や鼈甲や象牙を加工したり、蒔絵や螺鈿装飾を施す技量の持ち主たちは、とても貴重な存在になってしまった。

だからこそ私は、数少ない伝統的な簪の作り手がまだいらっしゃることをお伝えしたい!

東京の墨田区に、錺簪(かざりかんざし:金や銀や真鍮など金属製の簪の総称)の巨匠が工房兼ショップを自宅の1階に構えている。

店舗名は『かざり工芸三浦』といい、オーナーである三浦孝之(みうらたかし)氏は数少ない錺簪の職人。

三浦氏は高い技量を持ち、金属製の簪や挿し櫛を生み出しているほか、根付や帯留、ブローチなども作製し販売なさっている。

また三浦氏が手掛ける簪は歌舞伎や花街の界隈でも高く評価されているため、床山(とこやま:歌舞伎のカツラを結う職人)の方々、向島の芸者の方々、そして京都の芸舞妓の方々からも、簪のオーダーを頻繁に承っているほど。

京都の花街からも簪の発注がくるため、三浦氏の簪作品がいかに優れているかが理解できるもの。

私自身も三浦氏の作品にすっかり惚れ込んでおり、何度か簪をオーダーしたこともあるほど。

三浦氏は錺簪を作り出す技量のみならず、美的センスも高いため、精緻で華やかな姿形に仕上げられている。

まさに三浦氏は、日本が誇るべき簪職人と捉えても良いだろう!

簪作品は三浦氏のブログからも見ることが出来るので、ぜひチェックしていただきたい。

そして、かつて三浦氏のお弟子さんであった津留崎千勢氏も、現在は様々な美しい錺簪を生み出す職人として活躍している。

津留崎氏も確かな簪作りの技量を受け継いでいるため、貴重な簪職人として着目されてほしい。

現在、津留崎氏は独立しネット上で作られた簪を販売中。

ただしあまりにも美しい簪作品だと、すぐに売り切れてしまうこともある。

私も津留崎氏が作った簪も持っているが、師匠に劣らないぐらいに、美しく細工も見事な作品であり、思わずうっとりとした心地になっていくぐらい!

要は師弟揃って、簪の匠であり、ものすごく貴重な存在といえよう。

三浦氏、そして津留崎氏の簪はすごく上質で、なおかつ優雅でもあるので、簪にあまり興味がない人でも、作品が放つ輝きに圧倒されるだろう。

私は三浦氏も津留崎氏も推しの職人であるので、もっと手掛けた作品が広まってほしいとも願っている。

本当に日本の伝統美をしっかり堪能できる簪の職人の方々なので、これを機に着目して、その素晴らしさに魅了されていただきたい!

真っ直ぐな心意気を持った職人はまだ存在なさっているので、伝統を絶やさないようにこれからも私は、管理しているブログやSNS等で素晴らしい職人の方々を紹介し続けていく。

美しい簪作品を見ると、ときめきや高揚感も得られるので、まずは気になったら匠の技をネット上からでも良いので、見てみることを強くおすすめする!

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