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「どんな育て方をしたらそんな優秀なお子さんになるのか」とつい言ってしまうけどある程度は遺伝で決まってるんだろう 168/360

ごきげんよう、観世 (かんぜ) バタコです。

ウチの場合、子どもの「欠点 (?) 」にはほぼすべて「思い当たる原因」があります。親 (=me) から受け継いだ【遺伝】、または、親の行動パターンから学んだ【環境】、から発生してる特徴 (主観的かつ否定的に言うと「欠点」)ってこと。 


マリナ油森さんの名記事の主旨である
「育てにくい子・育てやすい子の授かり方はガチャ」
どおり、実は子供の可能性に親が与えられる影響って
■あからさまに芽を詰まないようにする
■食事や健康にそこそこ気を使い、ある程度楽しく安全な家庭環境を整える
くらいしかできることないんじゃないか説を書いてみます。

知り合いの優秀なお子さん

知り合いのお子さん (仮名・リアムくん) は、
「親だったら一度は、『あんな息子を持ってみたいものだ』って思ってしまいそうな」超・有能なヒト。
バタコの見知ってる狭い範囲での「院卒」って
■「高学歴ニート」
■収入が多い仕事だけどやりがいは?
みたいな結果になる人も多い中、

リアム君、詳細は控えますが
■そんなことでお給料がもらえるなんて夢みたい
■趣味を究めたようなシゴト
っぽいジャンルでさっさとバタコんちの世帯収入を超え、
学生結婚した裕福なご家庭出身の美人妻との間に「玉のような」赤ちゃんがいて、
奥さんの国籍と仕事のつながりで現在3拠点 (インスタ映え) 生活中、
という・・

彼の専攻は博士課程まで歴史一本なんだけど、中・高時代の最愛の科目は化学。

メンデレーエフの元素周期表を
「暗記するのではなく、組成まで理解したうえで自分で再現できるようになっていた」
らしい。(あんまり想像できない)

いましたよ私の同級生にも。
「数学の公式なんて、暗記するもんじゃない。
試験時間中にちゃちゃっと自分で導き出せばいい」
って言ってた子。医学部行き。

優秀な兄弟でもタイプは異なる

ちなみにリアム君には7歳上の姉・ティルダさんが居て、
バタコは (能力とか性格は全然違うけど)
「心情的には」彼女の方に近い気がします。
お姉ちゃんは小さい頃からいわゆる秀才・優等生・努力家・完璧主義。
ピアノとか何でもバッチリ練習する。
努力が実って獣医学科に進学。
実務と研究職を行ったり来たり。

で、どこが心情的に近いかというと、
7歳も年下の弟のことは「格下」とみなしていて、
基本、自分の方が努力もしてるし弟なんかに負けんと思ってるところ。
(バタコも子供のころ勝手に、1歳年下の「未熟な」弟は何やってもアタシにはカナワナイさっ、と思い込んで高ビーに生きてました。
今思うと、運動・粘り強さ・社会性や人間性など様々な点で、弟の方が圧倒的に優れていた・・)

でもリアム母シャーリーさんによると、
「確かにお姉ちゃんも勉強はできたけど周期表は丸暗記してたよ、
自力で再現できるだけの理解度は無かった」と。

数年前のクリスマス、実家に集まっている時に
ティルダさんとリアム君でけんかになって、
その根っこは姉が
「アンタと違って私は理系で、この件についてはよくわかってる、
文系・歴史専攻が何を言うか!」
だったのに対し、弟が反論したのだけれど、
母の鑑定によれば
「いやぁ、例の元素周期表の件からも、
弟の方がよくわかってても何の不思議もないよね」
と言うことでやや弟の方に軍配上がる勝負だった模様。

と、盛大に脱線しましたが、

今日の本題:

「いったいどのような育て方をしたらこんな優秀なお子さんに育つの、教えて下さい!」


と、昔のバタコも、この姉弟コンビに対して、思っていました。
(っていうか、実際に口に出したこともある。
「いやぁ、もともとあんななんだよ」
でしたね、お父さんの答えは。
祖父の一人は飛行機のエンジニアだったなそういえば、とも。)



子供の性質は「ガチャ」で決まってる説

・・とういわけで、あの時のジブンに対して言いたい。
ガチャやで。

(隔世?)遺伝ももちろんあるでしょう。
リアム君のお父さんは美術学校出身だけど、
仕事は全く美術とは無関係 (実家の商売を継いだ)。
資産を築いてはやめにリタイアしたタイプ。
お母さんもデザイン畑の出身ですが職業は「(スーパー)主婦」。
縫物、畑仕事、料理、家庭で必要になるDIYなんか、何でもできる。

ティルダさんとリアム君の場合の、【遺伝】【環境】要素は
「細かい・複雑なことを突き詰めるのが得意」
「自律=自分で好きなコトやこだわりを見つけてほがらかに
作業をこなす」
みたいな部分、親に似たのかもしれないですね。

でも、個人の性格や能力はかなりの部分、生まれつき決まってる。
ティルダさんリアム君も似てるところもあるけど
2人比べると「差」「違い」の方が目立つかなぁ

バタコとバタコの弟を比べても、
弟の「子供や年下に対するやさしさ」みたいなもの、
あれは本人のハートからにじみ出たものだとしか思えません。

私の母が言ってたのですが
何かの機会で彼が年下の子と遊ぶ羽目になったとき、
(普段は2人兄弟の下だからそんな光景を見るコトは無いのですが) 
年下の子に接するやさしさに
「あれぇ、この子はそんな子だったんだねえ今まで知らなかった」
と思ったんだよと誇らしげに教えてくれたの、今でもよく覚えています。
同じような環境で同じように育てられても、
バタコには彼のようなハートは無かったと思う。

そして、ウチの両親、特に母は「全共闘世代」だからか、
自身は九州の「男尊女卑」寄りな空気の中で育った反動か
「ひとはみな平等」を体現するように、
姉と弟で極力不公平が無いように、
お姉ちゃんだからとか男だからとかで不公平にならないよう、
「あくまでも平等」という思想を貫いて子育てしてました。

だから、きょうだいで同じように育てられたのに、
もうかなり早い段階(小学校入学以降)から、
興味の対象が違って、そこから生まれる人生の差は歴然としていました。


弟はアウトドア派・アクティブ・部活なんかで先輩後輩と入り混じって楽しく活動するタイプ。
バタコはインドア派・ひとりで本読んでたらそれでよくてあまり他人と都合を合わせたりするネゴするのが苦手なマイペース。

弟は小学校時代からソフトボール部のキャッチャーとしてピッチャー役を盛り立てるなんてムズカシイことをこなしつつ、社会性の高さを身に付けて行ったんだなと思います。
かたや、「ひとりでできるもん」タイプのバタコ。
社会性の低さは今でも変わりません。

「もともとの個性が、環境によって増幅された」以外の説明が思い浮かびません。
何でもかんでも遺伝で決まるとは思わないけれども、
やっぱり遺伝による「傾向・性癖」が種となって、
それによって自ら選ぶ環境が異なり、
そこからもう回収不可能なほどに人生は異なったものになっていくんだなぁと。

親ができること

親ができることは、応援する、芽を摘まない、環境を整えてあげる、「背中を見せる」ことかもしれません。先述のティルダさんリアム君はロンドンの名門私立校にずっと通っていました。勉強をしたければ思い切りできる環境(勉学を奨励するカルチャー、競争相手、指導者や指導内容の質)は漏れなくあったはずです。二人ともOxford, Cambridgeの大卒です。

子供に与えられる環境はもちろん、親の財力という変数にかなり影響されますけれど、それが「決定的」な差を生むわけではないとバタコは思っています。名門私立校育ちでも「お勉強」が合ってない子はいるだろうし、家計を支えるためにコドモの頃から働いてその後大成した人ももちろんたくさんいますしね・・

怠慢な子育ての言い訳かもしれないけど・・

というわけで、かなりゆるく育てられ、日本語教育もされていない我が家の兄弟・・
親としていろいろ
「毎日10分でもいいから日本語教えよう!」とか
「徹底的にステージママになって子供にバイオリンを叩きこもう!
(五嶋みどりさんのお母さんの例)」
などという、エネルギー値の高いことを「していない」自分を正当化してるだけかもしれないですけどね・・


アナタのお宅ではどんな育て方をなさっていますか?







最後まで読んでいただいてありがとうございます!