映画「TAR」
映画「TAR」へ。
ベルリンフィルに初の女性指揮者となったTARの人生を追うという設定。
フィクションのはずなのに、使われているエピソードが私も知っている人物や内容だったりで、TARは実際にいた人物なの?と思ってしまう。
主役のケイト・ブランシエットがカッコよくて見惚れてしまうし、音楽に没頭するからこその選択に悪気があるとも思えなかった。
成功した人生の
どんどん歯車が狂っていく様子は、
不協和音の現代音楽を聴いている様な気持ちに。
不安な気持ちが広がるサスペンスドラマの様だった。
最後は希望が持てるシーンだけれど、それも異色な雰囲気。
後味が良い映画とは思えなかったけど、色々な場面がフラッシュバックになって思い返されるような映画。
ちなみに、映画の中でチェロを弾く役者は実際にチェリストだそうで。
チェロ弾きの私も、最初に好きになったチェリストは映画の設定と同じくデュ・プレ。
特徴を良く捉えた弾き方と、若々しい伸びやかな音にも注目した。
音楽とは何か?という問いかけも、映画を見ながら考えさせられる。
文章が誰かの心に響いて、それが対価になって、それを元手にさらに経験を積んで文章など色々な表現で還元出来たらと思い続けています。 サポートお待ちしております♪