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父が亡くなるまでの私と父の備忘録 #0

「父が亡くなってからもう少しで1年が経つのか…」

時間が経つのは早いもので、父が救急車で運ばれてからそろそろ3年が経とうとしている。あの日から今日まで、本当にあっという間だった。

今でも父の顔を思い出すと涙が止まらない。
まだどこかで生きているような感覚。
その時の出来事は昨日のように思い出せるが、時間の経過と共に、父との病院生活や介護生活の記憶が薄れていくような気がして…
こうして備忘録として残しておくことに決めた。

これは私の経験を忘れないでおくためのもの、父との最期の思い出を残しておくためのもの、そして身近な人に名前を呼んでもらったり、会話ができなくなったりと、今まで”当たり前だったことが当たり前ではなくなってしまう”ということが、突然やってくるという呼びかけでもある。

父が倒れてから、私はご縁があって仕事を変えた。
大好きな飲食業界を辞めて、今の仕事に転職することは人生における一大決心でもあった。
だけど、あの時に意を決して転職して良かったと思ってる。サポートしてくれた方には本当に感謝でしかない。
楽しいことや慣れていることを変えることは、とても勇気のいることだし、年齢を重ねるごとに腰が重くなっていくかもしれない。
変えたことによって、モノの価値観が変わったし、今まで知らなかった世界を知ることが出来た。

父のことで、悲しいことがたくさんあったし、この3年間はたくさんたくさん泣いた。ありえないくらい泣いた。正直辛い選択もたくさんあった。
だけど、新しい世界を教えてくれたのも父なのである。きっかけをくれたのも父なのである。

父に対する感謝の備忘録。

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