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長男と次男 15

焦りと不安

卒業考査が2学期にあるんだということも
ギリギリ直前で知った我が家。
長男の「卒業」というものがいよいよ迫ってきた。

長男は、お世辞にも集中力が長く続くタイプではない。
良く言えば短期集中型。
睡眠時間は一般的な人より絶対長めに必要で、
起立性調節障害ゆえ朝はなかなか起きられない。
赤ちゃんか?と思うこともあるくらい。
もし早起きできていたら、本人も私も
ここまで苦労しなかっただろうなぁ・・・
と思いながら、私は登校サポートを続けた。

中学受験の時も、いわゆる世に言うような
受験戦争っぽくなかった長男だったが、
高3の彼は彼なりに相当努力していた。
卒業考査も無事クリア。
最後の最後もやっぱり英語が足を引っ張った。
2年2ヶ月の穴はやっぱり長男を苦しめる。
しかし、本人の得意分野である数学は、
それなりに満足のいく成績で終えることができた。

赤本を購入し、勉強を進める長男。
模試も多々受けてはショックを受ける。
気持ちも不安定になっていたのだろう、
本当に珍しく、いや初めてかな。
次男に怒鳴っているのを見た。
(次男がまとわりついていったので、
鬱陶しかったのは事実)

焦ったり不安になったりするのは、
自分に「こうなりたい」という姿があって、
そこに及んでいないことが
見えてきたからこそ感じる感情であること、
今の長男はしっかり前を向いているから
目の前の目標までの距離が見えて
苦しくなっていること、
その感情は昔の長男なら出会えなかったこと。

そんなことをふたりで話す夜は続いた。


やっぱり自律神経

次男の検査結果を聞きに、再び小児科へ。
結果、貧血もなく、血圧も低くもなく、
起立性調節障害の検査でも傾向は見受けられなかった。

やはり、急激に身長が伸びたこと含め、
自律神経が追い付かないことで
立ちくらみが起きやすくなっているようだ。
たまたま強い立ちくらみが発生したことで
一瞬貧血のような状態になり
倒れてしまったのだろうということだった。
(私、長男、次男まで自律神経が弱いという…)

不登校になってからは当然運動量も減り、
このところあまり家から出なくなっていた次男は、
体の成長具合や大きさと比較して
ふくらはぎやふともも等の筋肉量が少なかった。
下肢から血液が戻ってくるためには
そこの筋肉がポンプの役目を果たすので、
筋力がないと血流の戻りが弱くなってしまう。

筋肉をしっかり付け、少しダイエット。
また、しばらくの間漢方薬を飲むこと。
それらを行いながら、様子を見ることとなった。

長男に手を取られ過ぎていたことを再認識し
私は反省していた。
次男の傾向にはうすうす気付いていたし、
本人すらも気付いてない不安感があったのだ。
一度不安に囚われた心はなかなか元には戻らない。
それは経験値として十分知っているのに。
私は焦らず、次男にも寄り添おうと改めて思った。

とはいえ、おおごとじゃなくて良かった…
次男もホッとしていたし、私も一安心。
大柄な私よりもはるかに大きい次男を
小児科に連れてきていることがなんだか可笑しくて
ホッとしたら笑えてきた。
立ちくらみが起こったら、
無理に立っていようと踏ん張るのではなく
しゃがんだ方がいいねー
階段の上り下りやスクワット、散歩してみよっかー
などと話しながら帰宅した。






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