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長男と次男 16

公募推薦合格発表

いよいよ長男の公募推薦の入試。
最近は本学以外でも入試をしてくれる大学も多く
自宅からそこそこ近い塾で行われた。
場所も場所だったし、模試の延長のような雰囲気。
後から考えると、これはこれで良かったのだろう、
長男はほぼ緊張もなく、受験した。
1日目の方はなんとなくできたかな、
2日目はダメだ~と言いながら、1校目を終えた。

この時が11月下旬。
実はこの時点では、長男の卒業は未決定💦
コロナやメンタルダウンのせいで
高3は思ったより欠席がかさんでいた。
12月に入り改めて学校に確認すると
卒業までに欠席できる残日数が7日を切っていた。
・・・そんなヒリヒリさせますか、最後まで😅
3学期は幸いにもほぼ登校日はないので
なんとか2学期持ちこたえれば・・・と
カレンダーと睨めっこする日々だった。

12月上旬、公募推薦の合格発表日。
本人も私も
「まぁ受からなくてもしゃーないね」
くらいの気持ちでいたはずだったのだが、
いざ発表の時間が近付くと私が緊張してきた。
長男本人は出席日数を稼ぐため?登校。
ネットでの発表は私1人、
会社で見ることになった。

11時、合格発表サイトにアクセス。
長男のページを開く。

 『合格』

・・・え? ゴウカク??
これ、長男のページ??
他の人のを間違って見てる?
名前は・・・間違いないな。
え? えええ!?

もうそこで涙腺崩壊。
泣いてる私を見て同僚や部下がビックリ
「だ、だ、大学生になれるみたい!」
これまでの長男の不登校を知っているみんなが
一斉に拍手し「おめでとう!」と言ってくれる。

こんなことが起こるんだ・・・
出席日数まだカツカツの長男は、
どういうわけか自分の卒業の確定より前に
大学合格を手に入れたのだ。

帰宅の電車で自分の合格を知った長男。
私と同じように、見間違いかと思ったらしい(笑)
そして間違いではないと認識した後、
じわじわ・・・と喜びが湧いてきたと言う。
1つ合格取れた。
長男にとって、夢のような話だったのが、
にわかに現実のものになってきた。


相反する状態へ

倒れた次男については、薬のおかげかどうか、
立ちくらみはあまり起こらなくなってきた。
しかし明らかに「ヤル気」が欠落している。
適応教室も別室登校もクラブも、ほぼ行けない。
習い事も、休みはしないが、行くまでが結構大変。

2学期の終わり、担任の先生との三者面談。
先生に倒れた話をやっとできた。
先生は相当驚いてらしたが、学年全体、別室担当や
クラブの先生方にも共有してくださることになった。

不登校にしろ何にしろ、何か明確な対象物に対して
負の気持ちを持っているのであれば、
それを排除する手段を取れる場合もある。
しかし、いくつもの事案が重なり合って爆発したら
これは回復させるにしても、実は非常に難しい。
だって本人にも
「なぜ今自分はこんなことになっているのか」
がわからないのだから。

長男の合格を誰よりも喜んでいたのは次男だった。
八つ当たりされていたのもあるが(笑)、
お兄ちゃんが頑張っている!ということを
なぜか私にアピールしてきていた次男だ。
長男の新たな門出を喜んでいるのは間違いない。

しかし、ここからの次男は
どう見ても相反する状態になってしまったのだ。




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