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長男と次男 5

高1の闘い

長男は登校できる日が中学の時と比べ、格段に増えた。間で自主的中休み?は取っていたし、昼から遅刻して登校したり、ダメだと思えば早退したり、自分で欠席日数を計算しながらやりくりしていた。
この頃、はじめて週5日連続でお弁当を作ることができた
私はそのことがとてつもなく嬉しかった。(しかしその大きな喜びも、そのうちめんどくさくなってくる・・・なんとも勝手なもので💦)
体育も出られるようになり、体力はないが昔サッカー少年だった頃のスポーツ大好き長男が少し戻ってきた。
また痩せたことと、身体を動かすようになったからか、身長がぐんぐん伸び始めた。
小学校の友達とプチ同窓会をした時、痩せて背も伸びた長男を待ち合わせていた友人たちが見つけられなかったと、ニヤニヤ自慢気に教えてくれた。

しかし、2学期の夏は失速した。
これまでは秋口の体調不良を気にしていたが、起立性調節障害の症状が比較的重い長男は、ただでさえ脱水になりがちな真夏が一番鬼門だったのだ。
自律神経の不具合によって血流がうまく体内を回らないのだが、脱水してしまうと血管内の液体(血液)が減り、圧がさらにかかりにくくなる。
そうなると、貧血のような状態になり、めまい、頭痛が起こる。
起立性調節障害の子は、特に脱水に注意が必要!
対策として、お茶とスポーツドリンクを一本ずつ持たせ、かつ塩分補給タブレットをお弁当に添えるようにした。
思うように動けない時期も何週間かあったが、なんとか冬に近づくと落ち着いてきた。

2学期、長男の成績は伸びてきてはいたが、まだ進級の基準点以下。
なんせ入学当初は全教科テストを受けられること自体が奇跡のような状態だったのだから、当然点数は足を引っ張り続ける。
学年全体通しての平均が基準点以下だと、主要5教科すべての追試が行われる。(該当教科だけでよくないですか!?と言いたい)
2学期の体調不良があったため、担任の先生も私も、若干諦めムード。
「まぁ、追試受ければなんとかなると思いますけどね・・・」

ところが、学年末にフタを開けてみればボーダーラインを越えていた!
これには先生も私も、誰よりも本人が一番ビックリしていた。
「高校を卒業したい」の前に「ちゃんと進級したい」と願っていた長男は、自分でそれを叶えていた。

次男卒業式

小学校を卒業すると、中学受験組の親友たちとはお別れ。
小5で生きる力を枯渇していた次男は、塾も辞めていたこともあり、中学受験しなかった。(というより、できるような状態でもなかった)

小学校最後ということが彼の背中を押したのだろうか。
小6の3月、卒業式までの1週間、次男は教室に入り、卒業式の練習にも参加できた。
卒業式はいつものようにかなり緊張したようだったが、しっかり歌い、しっかり返事をし、堂々と振舞っていた(ように見えた)。
友達、先生とも楽しそうに語り合っている姿。
彼を見て、誰が教室に行けずに苦しんでいた子だと思うのだろう・・・。

もしかしたら、卒業と入学が、次男の転機になるかもしれない。
楽しい中学生活を送れるのかもしれない。
少し不安を残しつつも期待を抱きながら、私は嬉しそうに同級生と喋っている次男の姿を見守っていた。

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