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(連載)じぶん発掘調査隊 第6回「鏡の町、レフレクタリア その2」

リリアンとの出会い

ユウキたちとの旅の中で
自分の「内」と向き合うことの大切さを教わった。

「内」とは頭で考えることとは違い
感情を味わうことでみえてくることを知った。

でも私はまだこのまち「鏡の町」の意味がまだ解明できていない。
好奇心の強い私は「鏡」の意味が知りたくて
まだこの町に立ち止まっている。

そんな時、リリアンという少女と出会った。
リリアンは、私が疑問を伝えると、こんな話をし始めた。

「遠い昔、ある町に住む人々は
特別な力を持っていると言われていました。
それは「鏡の法則」と呼ばれる魔法でした。

ある日、若者はこの旅の途中でこの町にやってきました。
彼はそのとき、心に抱える謎めいた感情のことを知りたいと思っていました。
そんな時に鏡の法則を知ることになったのです。」

「あなたも鏡の法則、知りたい?」
リリアンの言葉に、私は頷いた。

「わかった。それじゃ、私についてきて」
私は、リリアンの後をついていった。


リリアンは学校の図書館に私を連れてきた。
そして1冊の本を私に差し出した。
「鏡の魔法」と表紙に書かれたその本には
自分や他者との関係を深める魔法の言い伝えが書かれていた。
私はドキドキしながらも次のページを開いていった。

鏡の法則について知りたい。
私は 私を知りたい。
周りの人とももっとわかり合いたい。

「鏡の魔法」第1章

『魔法の探検の始まり・・・
リリアンとあなたは
図書館の隠れた角にある古びた本棚を見つけました。
それを読み進めていくと、2人は鏡の魔法の世界へと引き込まれていきます。』

「え、私の名前が書いてある・・・」
そう思った次の瞬間
私は スーッと本の中に 引き込まれていった

「鏡の魔法」第2章

鏡の法則とは ・・・
まず、本には鏡の法則の基本的な原理が記されていた。
「自分自身が友好的であれば友好的な反応を引き起こし、他者が攻撃的であれば攻撃的な反応を引き起こす」
「自分自身が他者に対して好意的な態度を示すことで、相手も同じような態度を返す可能性が高まる」

もっと簡単にいうと
「あなたが笑顔なら相手も笑顔を返す」
「あなたが親切なことをすれば相手も親切なことを返す」
「あなたが怒れば相手も怒る」
その逆もある。
私と相手は合わせ鏡のようなもの。


ワークの合図です!

【ワーク:笑顔の鏡あて】

このワークには鏡が必要です。
鏡をご準備ください。(手鏡でも大丈夫です)

1 まず鏡の前に立ちます。鏡に自分の顔を映しましょう。
2 自分の顔をしっかり見つめながら、最初に大きな笑顔を作ってみましょう。引きつってても大丈夫!そのまま笑顔キープ!
3 笑顔のままで自分に向かって
  メッセージ伝えてみましょう。
  「素敵な笑顔だね」「いつも頑張ってるね」

  もしも今 ネガティブな感情が湧いているなら
  「そんなふうに感じてるんだね。そう感じていても大丈夫だよ」
  というようなメッセージを伝えてみましょう。

  ひとりで喋るの恥ずかしい とか 変かな?と思わずに
  必ず「声に出して」伝えましょう。
  ひとりの時間にやれば 誰にも変だと思われません。
  大丈夫。

鏡というものは
受けたものをそのまま返すものです
(自分の顔をそのまま返して映してくれてますよね)
このワークでは 鏡に自分へのメッセージを受けてもらい
そのまま自分へ返してもらうことで
「そのままの自分へのメッセージを そのまま真っ直ぐ受け取る」
ことを目的としています。

普段、自分への褒め言葉を真っ直ぐ受け取れずに
「いえいえ、そんなことありません」
「いえいえ、私なんてまだまだです」
とよけてしまいがちな方には、ちょっと恥ずかしさもあるワークですが
真っ直ぐ、自分への褒め言葉、受け取ってくださいね。

受け取れるようになると 自分に対して好意的になれます。
自分のことを受け入れることができるようになります。

「鏡の魔法」第3章

リリアンと私はワークを通して
自分の笑顔ってこんな笑顔だったんだな、と改めて自分の顔を知った。
そして、もうひとつのワーク
「鏡を見ながら相手へメッセージを伝えるワーク」
もやってみた。
鏡の前で笑顔を作ったら
次はお互いにメッセージを伝え合う。
すると不思議なことに
リリアンに伝えてる言葉が自分にも返ってくるような感覚を覚え
リリアンからのメッセージと自分が発したメッセージで
とっても自分が満たされていった


さあ、もう1こ、ワークやってみましょう!

【ワーク:ありがとうメモ】

次に、リリアンと私は
感謝の気持ちを伝える「ありがとうメモ」のワークに取り組むよ。
ぜひあなたも一緒にやりましょう!

このワークには
レターセット(またはメモ用紙や付箋でもOK)とペンが必要です
ご準備ください

  • 頭の中に思い浮かんだ順に、あなたの周りにいる人に感謝の気持ちを伝えるメッセージを書きましょう。

  • 便箋で長い文章で書いても良いし、「ありがとう!」「いつも助けてくれてありがとう!」など短い言葉でメモや付箋に書いても良いですよ。浮かんだ感謝の思いをペンで書いていきましょう。

  • 書いたメッセージは、お相手のお名前を表に書いた封筒に入れていきます。そして封をしましょう。

  • この手紙は、渡す必要はありません。手紙は自分で決めた場所へひとまとめにしておきましょう。例えば可愛らしいお菓子の空き缶などにまとめておいてもいいですね。それを「感謝のポスト」と名づけて大切に保管しましょう。(できればいつもみえる場所に)

  • 日々感謝の気持ちが湧いたときに、ポストに手紙を入れていってみましょう

  • 自分で決めた期間は、そのまま保管し続けます。1週間でも1ヶ月でも構いません。

  • 自分で決めた期間が経ったら、封筒を開けて、中のメッセージを読み返してみましょう。読み返すときに「私がもし(相手)さんにこれを伝えたら、(相手)さんはどんなふうに反応するのかな」と想像しながら読み返してみましょう。

  • そしてそして 鏡の法則から考えると
    自分が感謝した言葉は
    相手が自分に感謝してくれた言葉。
    言葉を味わいながら じっくり読み返してみてくださいね

このワークのプラスワークとして
期間が経ったときに
「本当に自分の口で伝えてみる」
「実際にお手紙をわたしてみる」ということもできます。


ここまでの2つのワークを通じて
自己肯定感を高めることにつながったり
他者とのコミュニケーションについて
考えるきっかけになれば嬉しいです。

「鏡の魔法」第4章

第4章にはこんなことが書いてあった。
「あなたの物語の中で、
 リリアンとあなたはさまざまな困難に立ち向かうことになるでしょう。
 でも、忘れないで。
 相手が攻撃的な態度を示す時や、自分が落ち込んでいる時に
 鏡の法則がきっと役に立つことでしょう」

私の「じぶん発掘調査」はまだ始まったばかり
だから困難は きっとこれからたくさんやってくる
だけど 今日のことを 忘れないでおこう

「鏡の法則」を

私はあなたを映し あなたは私を映す鏡
ならば私をいつもピカピカに磨いておこう
あなたを明るく映し出せるように
そして自分にもそれが返ってくるように

さようなら「鏡の町」

私はリリアンに別れを告げ
次へと向かう

鏡の町ではユウキとその仲間
そしてリリアンと出会い
私は私を大事にしたい気持ちがさらに強くなった

もっともっと自分のことを知って
もっともっとあなたのことも知っていきたい

そう強く願いながら 鏡の町を後にした

(次回へ続く)

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