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(連載)じぶん発掘調査隊 第6回「鏡の町、レフレクタリア その1



「汝自身たれ」(ニーチェ)


この言葉は
他人や社会の期待に囚われず
自分自身の本質や真理を追求し
自己の力で「生きる」ことを意味する。
自己の限界を超え
自己実現への道を歩むことの重要性を示した言葉である。

内なる自己とのエピックアドベンチャー

鏡の町、レフレクタシアにたどり着いた。
「鏡の町・・・?」
鏡は見当たらないけど・・・鏡はどこにあるのだろう?

そんなことを考えていると、ひとりの青年が話しかけてきた。
「君はどこから来たんだい?」
「私は今、じぶんを発掘する旅をしているの。あなたはこの町の人なの?」
「そうだよ。ユウキっていうんだ。よかったら町を案内するよ」

不思議な巻物

村の若者であるユウキは、30歳を目前に控えている、この町の青年だ。
実は彼もまたこれからの自分に迷い
内なる自己を知るために冒険に挑戦することを決意していた。
そんな中、町の長老が古い物置小屋の中で
不思議な巻物を見つけたとユウキをはじめ若者たちに告げてきたという。
その巻物とは「内なる自己を理解し導く方法」という巻物。
長老はユウキにこの巻物を託し「これは、自己の発掘への第一歩を示すものです。自分自身を知る旅に出るなら、まずこの東の森に向かい、自らの過去と向き合うことから始めよ。」
と告げたのだった。

私は、ユウキと共に旅をすることに決めた。


これが出てきたらワークの合図!

【ワーク:感情の航海】

ぜひ一緒に旅を始める仲間の一人となって、一緒にワークをしてみましょう。太字部分がワークの方法を示します。

私とユウキ、そして旅に一緒に出る仲間たちは静かに円に座り
目を閉じて深呼吸を始めた。
心を静め、各々が自分にだけ意識を向ける。
浮かんでくる感情をひとつひとつ、丁寧に受け入れていく。
これまでの喜び、悲しみ、怒り、不安、愛。
さまざまな感情が心に浮かび上がってくる。

それぞれが自分の感情を観察し
その感情がどのように身体の中に感じられるかを探っていく。
身体のどこで感情を受け止めているか
胸がざわざわする者もあれば
足がずーんとなる者もある。
どこで受け止めるかは人それぞれなのだ。
その受け止めた感覚をしっかりと味わうのだ。

感情が自分の内なる世界、私たちの肉体にどのように影響しているのか
それを理解しようとする。
そして、どんな気持ちは受け入れられるのか、
どの感情を変化させたいのかを自問自答していく。

次に、私たちは感情に対して対話をした。
一人ひとりが自分の感情と対話し
なぜその感情が湧いてきたのか
感情や感覚が何を教えてくれるのかについて深く掘り下げてみる。
感情のルーツを見つけ出すために
過去の経験や価値観、自分に対する信念を振り返っていく。

この「感情の航海」を通じ
自分の感情のあり方を理解し
感情を受け入れることの大切さを学ぶことができた。
感情は人間らしい存在であり、それらを否定するのではなく
受け入れることで自己理解を深めることができるのだと気づくいたのだ。

東の森へ


私たちはは長老の助言を胸に秘め、東の森へと足を踏み入れていった。
森の中は暗く、不安と戦いながら・・・
進むべき道を信じて進んでいく。

と、突然、幻想的な風の声が聞こえ、過去の記憶が浮かび上がってきた。
子供の頃の夢や希望、失敗や挫折、喜びや悲しみ。
私たちはそれぞれにそれら全てを受け入れることにした。

次に、南の山脈に向かうようにとの声が聞こえてきた。
登る途中で苦しい局面に立ち会いながらも
私たちは内なる自己の力強さを見出すことができた・
自分の長所と短所を理解し、自分を否定せずに受け入れる大切さを悟ったのだ。

これが出てきたらワークの合図!

【ワーク:内なる声の探求】

ぜひ一緒に旅を始める仲間の一人となって、一緒にワークをしてみましょう。太字部分がワークの方法を示します。

私たちは旅の途中で静かな湖畔に辿り着いた。
湖の水面は穏やかで、周囲には美しい自然が広がってい流。
街から離れて何日経ったのだろう・・・
皆、この湖畔がとても気に入った。
この静寂な場所で、内なる自己との対話をさらに深めていくことに決めた。

湖畔に座り、まず心を整える
深い呼吸を繰り返し、心身をリラックスさせる。
そして、自分自身に問いかけた、
内なる声よ、私に伝えるメッセージは何か?

自分の内なる声に耳を傾けるようにして
何も考えずにただ聞くことを試みた。
最初は何も聞こえなくても、焦ることなく待ち続ける。
時間をかけて自分自身と向き合い、内なる声に心を開こうとしていた。

しばらくすると、心の中にほんの小さな声が聞こえた。
それは私の声であり、本心からの気持ちが込められていた。
私ははそれらを受け入れながら内なる声に集中する。

自分の内なる声に対して
「なぜそのように感じるのか」
「どうしたいのか」
「自分にとって本当に大切なことは何か」
と質問
をしてみた。
そして、心の奥底に潜む深い思いや願望を探り続けた。

それくらいの時間が経ったのだろう。

私たちはこの湖畔での時間を大切にし
内なる声との対話を通じて自己理解を深めていった。
私たちが見つける答えは、自己に対する洞察や、
これからの人生に向けた新たな気づきとなるはず、そう思いながら。

西の海岸線へ

湖畔での素晴らしい体験を経て、私たちは進み出した。
そして、西の海岸線に到着したとき、私たちは心の平穏を見つけた。
波の音が穏やかに響き、内なる自己との調和を感じることができたのだ。
この旅を通じて、自分自身を愛し
自分に正直でいることの大切さを掘り当てることができた気がする。

最後に、北の草原に辿り着いた私たちは
他者とのつながりの大切さに気づいた。
この仲間と共に笑い、泣き、学び合うことで、
自己理解はより深まるのだということを理解したのだ。

私たちは町へ戻った。
長老に見つけた気づきを報告しすると、長老は微笑みながら言った。
「おめでとう。内なる自己とのエピック・アドベンチャーを成し遂げたのだね。
 自己理解は人生の旅の中で重要なステップ。
 これから先、迷いながらも、自分を信じて進む勇気を持ち続けるがいい。」

レフレクタリアのその後・・・

ユウキは、自己理解の大切さを共有し
町の人たちにも内なる自己との冒険を始めるよう勧めた。
それぞれが自分の旅を通じて成長し、共にこの町をより良い場所にしていこう。
そう心に誓ったのだという。

ユウキの冒険は、町中に広まり、他の若者たちも自己理解の旅に出ることを決意し始めた。
彼らは集まり、自分たちの旅の経験を共有し合う「理解者の集い」を開催した。
若者たちは、それぞれの旅は違う道のりではあったが、自己理解を深めるための大切なレッスンを持お互いにしているようだ。

ユウキたちは、この集いの中で新たな友情を築き、支え合うコミュニティが生まれていった。
彼らは一緒に学び、成長し、共に苦難を乗り越えることで
内なる自己とのつながりをより強固なものとしていったのだ。

「理解者の集い」は定期的に開催され、若者たちが参加し続け
さらには、年齢を重ねた村人たちも、自己理解の重要性を再認識し
後輩たちの旅を支える存在として参加していった。
町の空気そのものが変わり
自己成長と共に豊かなコミュニティとなっていったのだ。

ある日、村は大きな困難に直面した。
長らく続いていた干ばつが町を襲い、農作物は枯れ、井戸も干上がった。
自らの力だけでは解決できない厳しい状況に皆が打ちひしがれていた。

しかし、若者たちの「理解者の集い」の絆が町を救うことになるのだ。
自己理解を通じて培った洞察力と協力の精神によって、
彼らは新しいアイデアを出し合い、共同で助け合う取り組みを始め他のだ。
その結果、地域の川からの水利用を試みることで、水を得る方法を見つけ出し、農作物を再び育てることに成功した。

この試練を通じて、町人たちは内なる自己とのつながりをさらに深め、共に困難に立ち向かう力を養っていった。
そして、干ばつを乗り越えたこの町は、模範的な存在となった。
人々はそのやり方を学び、共に成長する大切さを理解しました。

個々の旅は違っても、内なる自己との冒険は新たな世界を開く力を秘めている。
一人ひとりが自分自身を知り、他者とともに成長することで、
真の幸福と充実した人生を手に入れることができることをユウキに教えてもらった気がする。

リリアンとの出会い

私たちはユウキと別れ、新たな発掘の旅へ向かうことにした。
ただ、この町「鏡の町」の意味がまだ解明できていない。
そこで、もう少しこの町に留まることにした。
そんな中、リリアンという女の子と出会った。

このリリアンが、鏡の町の意味を知っているようだ。

(次回へ続く)

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