見出し画像

大好きなのに、、、切なくて、冬。母と鏡餅。(母娘日誌)

あけましておめでとうございます。
って、もう5日ですね、お正月気分も抜ける頃。

今年は卯年、大好きなウサギの如くピョーンと跳ねる1年にしようと昨年から心に決め1年間生き続けました。だから今年は私、必ず跳ね上がっていくんです。
自信満々。

卯年の「卯」の字は「門を開く」というような意味もあるそうで
新しいことを始めるのにとても良い年まわりだそうですよ。
みんなで新しいこと、始めましょう。

さて、今年最初の母娘日誌。
母娘日誌自体が久しぶりの投稿となります。
この日誌「老いた娘と老い老いた母が二人で暮らして一体何が起こってるのか?」を綴っています。
(今年はもっともっとマメに綴っていこうと思います。)
これから日本はさらに高齢化社会、こんな老いた母子二人家庭がこれからもっと当たり前となっていくのでしょう。
だからちょっとしたことでも誰かのお役に立つのかも、と思って投稿しています。
どうぞこれからもお付き合いください。

ちなみになぜ二人で暮らしているのか?を綴ったのはこちらです↓



前置きが長くなりました。それでは本題「大好きなのに、、、切なくて、冬。」を。

みなさんは
お正月の食べ物といえば何を思い浮かべるでしょう。
まずおせちでしょうか。
おせちについては大晦日に投稿したこちらの記事にも書かせていただきました。

あとはお餅ですね。お雑煮、お汁粉(うちはぜんざい派)、安倍川や辛みも美味しい、万能なお餅。私、お餅が大好きなんです。

年末にお餅を仕入れに行った時のこと。
鏡餅のサイズで母と意見が割れました。
母はおっきな鏡餅を抱えていたのですが、私がひとこと。
「お餅、私しか食べないから、それは食べきれないなぁ、、、」

昨年のお正月まではなんとかお餅を食べることができた母ですが
齢とともに飲み込む力がついに衰えてきました。
昨年は、坦々麺の中のたった1粒の胡麻で窒息し危ういことに。
そのほかにも喉に物を詰まらせることが増えました。
母はお餅やお団子が大好きだったのですが
ついにお餅やお団子も喉につかえるようになったので
自分で「餅禁止令」を発令しました。

それまではお正月に関係なく一年中お餅がある家だったのですが
私も普段、あまりお餅は食べなくなりました。

だから大きな鏡餅じゃひとりでは「食べきれないなぁ」と言ったのです。
で、いろいろ探して見つけました。

ダイソーで見つけた「越後製菓」の超ミニ鏡餅。


見つけました。
こーんな小さな手のひらサイズの鏡餅があったのです。
見た目は小さくて可愛くて、それでいてちゃんとした水引までついてるんですよ。
すごいクオリティ。これで50円とは。

これで大きさ問題は解決しました。
11日に、私、ひとりで食べるよ。母よ、ごめんよー。


お餅が大好きなのに食べられない母ですが
結局、元旦に我慢ができずに、「やっぱり食べるぅ٩( ᐛ )و」といい出し磯部餅を作りました。
『作ってから時間をおいて、ちょっと固くなったお餅だったら喉に引っ付かないからうまく飲み込めるはず、、、のりでコーティングすればなお良し』というのが母の「お餅理論」。
小さくちぎりながら、少しずつ少しずつゆっくり、そして美味しそうに食べていました。
「誰かが一緒にいてくれるときなら、少し安心」と言いながら。
はい。これからもたまにはお餅が食べられるように、そばにいますね。

頑張ったけど切り餅1個は完食できず。それでも本人大満足だから、よかった。お正月を一緒に味わえました。



こんなふうに母も老いていくとは、ちょっと前まで考えられなかったな。
それとも一緒に暮らすまで、目を背けていたのかな。
目の当たりにしたくないというか、、、
自分の親が老いていくことを受け入れることに少し抵抗がありました。
しかし母が70歳を過ぎてからの1年1年の変化で、目は背けられなくなりました。
そして「いつかは私もそうなっていくんだな」とも感じます。
それをね、身をもってそばで教えてくれてるんだって、思ってます。

だから、母との二人暮らしがこの歳になってできることは幸せなことだなって思います。それに対して協力してくれる家族や周囲の方々にも深い感謝しかありません。
てんやわんやの大騒ぎもありますが、引き続き今年も楽しい二人暮らしを続けていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

あなたの幸せを願っています。

よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートは還元していけるようにこれからの活動に役立てていきます。