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(連載)じぶん発掘調査隊 補足回&ワーク



こんにちは。いつもお読みいただきありがとうございます。
今回は、連載第7回までの補足となります。
あらためて「自己理解」とはいったいなんなのかを先人の言葉を借りて、そして自己理解の落とし穴など、ここまで細かく解説していないことのフォロー回としていきたいと思います。

第7回はこちらから↓

自己理解の難しさ

自己理解とは

「自己理解」という言葉が今は世の中に溢れています。
ウェルビーイング、という言葉が流行のように使われはじめた頃から、一層、聞く機会が増えましたね。

そもそも「自己理解」とはなんでしょうか?

ソクラテスはいいました。
「汝自身を知れ」

そしてブッダはいいました
「全て悪しきことを成さず、善いことを行い、自己の心を浄める(心の中をみることで浄める)こと」

そのほかの先人の言葉を簡単にまとめますと、自己理解とは
・自分の自然な状態がわかる
・自分の認知の偏りに気づく
・自分の現在置かれた状況に気づく
・何のために生まれ、何をして生きるのかについて考える

といったところでしょうか。

自己理解がなぜ難しいのか

自分を完全に知り、理解することが難しいと言われる理由を考えてみますと
・完全に知るということは、無意識下の自分すらも知るということであるが
 人間の意識の95%以上は無意識(潜在意識)なので、なかなか全ての潜在意識を呼び起こすのは難しい
・潜在意識の中には、呼び起こしたくないものもある。
・全てを呼び起こしたときに、自分自身が大きく変わるかも知れないという恐れがあるので、潜在意識はなかなか呼び起こしにくいものである。

しかし、真の自己理解とは、その恐れすらを乗り越えていくため、非常に難しく、勇気や労力、そして時には忍耐力すらも必要とします。
あなたなら、その力を自分にかけたいと思いますか?
ほとんどの人が、その力を自分にかけていくことを諦めるため、真の自己理解に至ることが難しいのです。

自分を知ることの落とし穴

落とし穴 その1

アメリカでこんな調査をしました。
100万人以上の高校3年生に
「自分のことを協調性という点でランキングをつけるとしたら、あなたは世界で上位1%に入ると思いますか?」と質問しました。
調査結果は、25%の高校生が「上位1%に入る」と答えたそうです。

この調査結果から
・人は特に根拠がなくても、自分の能力に自信を持っている。
 もっというと、その能力が低い人が最も自信を持っている
  →「ダニングクルーガー効果」と呼ばれるものです。

つまり、人は「自分のことを知っていると思い込んでいる」のです。
そして、その視点で自己理解を進めて行っても真の自己理解に辿り着かないという落とし穴があります。

落とし穴 その2

反対にこんな人もいるでしょう。
「自分について考えれば考えるほど、ストレスが溜まる」
「自分が人生をコントロールできている実感がない」
このような状況で自己理解を進めていくと、最も簡単で、最もらしい答えを探そうとしてしまうのです。
これもまた、真の自己理解とは遠いものとなってしまいます。

よく、性格診断テストなどネットでもたくさんありますが、それも、上記のようなバイアスがかかった状態で行えば、真の結果が出てきません。
もし、本当にそのテストで自分のことを知りたいと思うならば
いったん、できるだけ「無」になることでしか正確な結果は得られないのです。

無意識を可視化するテスト

ここで、ネットで簡単にできるテストをひとつご紹介しますね。
「潜在連合テスト(IAT)」をご紹介します。
こちらのテストは、無になる必要はないテストです。
むしろ今のあなたで受ける方がいいです。
もちろん、無料で受けられます。

ワシントン大学心理学部の教授アンソニー・G・グリーンワルドらによって開発されたテストで、所要時間は15分程度です。
このテストでの潜在意識の定義は
「自分で意識したり、意図的に使えないが、持っている態度」
「自分の考えを選択式のアンケートなどで答える時は顕在的な態度に基づいて回答するが、そのような手法では測れない態度のこと」です。
これらの潜在意識について明らかになります。
また、差別や偏見などについて、社会的に望ましくないとされるために表には出さない態度についても測ることができます。
研究により、このテストは固定観念や偏見、差別を見極めるための方法として、質問式や自己評価方式よりも信頼性の高い指標と考えられています。

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ここからはあくまでも私見として読んでください。
私としては、所詮、人が作ったテストですから、完全無欠とは言い切れないと思っています。
何らかの作者の思想も多少影響していないとも言い切れません。
私もテストをするときはどんなテストでもですが、そう思う部分も持ちながら使っています。
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このテストに関していうと
自分の内面にはこういうものを持っているのか・・・と初めて受けた時に、ショックを受けました。テストを受けてショックを受けたのは最初で最後です。

でも、その自分を知ることができたことが、「自分にはそういうところが多少なりともあるんだろうな」と自覚できるきっかけにもなりました。

人によってはかなりショックも大きいかと思います。
ですので、最初のページを必ずよくお読みください。
そして、このテストはぜひ、とは勧めません。もしご興味があり、どんな結果でもダメージを受けないと思う方だけどうぞ↓。

簡単にできるワークのご紹介

ワークの合図です。ワークをやってみましょう!

それでは、最後となりますが
ワーク(エクササイズ)をひとつご紹介して終わりたいと思います。

・目の前にあるものを2つ、手に取ってください。
・手に取ったら、それを1つずつ両手で持ってください。
・そのあと、その2つでテンポ良く、お手玉をしてみましょう。時間は3分間。
・3分間やってみて、やる前と後、またやっている時の心の変化を感じてみましょう。








やってみましたか? やってみて、どうですか?

このワークは
・「今ここ」の新しい体験や状況へ関わることで心のエネルギーを得ること
・自分の感覚機能を外側へ用いていくこと→動機付け

という効果があります。

そしてもうひとつは、ユングの性格タイプの中のどのタイプかを知るヒントにもなります。

やってみて
・テンポやリズムに乗れると、元気になったり、楽しいと感じる人は「今ここ」に集中しやすい人。そしてタイプは外向感覚タイプです。

・「今ここに集中するのが難しい」「なぜこれをやっているんだ?」など色々なイメージ(感情)が湧いてきて、やってることをしんどいと感じる人。タイプは内向直感タイプです。

ユングの性格タイプについての詳細はこちらから↓


本日もここまでお読みいただきありがとうございました。
自己理解に関しての補足になっていますか?

世の中、自己理解、自己理解、って騒がしいなあと思う人も多いと思いますが
これからの時代はキャリアも「ウェルビーイング」の時代に突入しました。
豊かなキャリアを育てるためにも自己理解は大事なこととなりますので
ぜひ、この連載が、考えるきっかけとなってくだされば、幸いです。

それでは、次回はワークばっかりたくさん載せてみようかな?
ワークショップ的な回にしたいと思います!
お楽しみに!

今日も幸せを、願っています。

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