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(連載)じぶん発掘調査隊 第4回「解説回/フラッグの色」

こんにちは。
今日も寄り道の途中、お立ち寄りいただきありがとうございます。
今回は「第3回」の解説となります。
内容をより理解するには、こちらを読む前に「第3回」をぜひお読みください。


色が人にもたらす影響

ということで、ここでは探検は少し休憩にして、色に関する解説に入ります。
「色彩心理学」の分野となります。
あまり興味がないという方は、次の章まで少しお待ちくださいね。

人が色に対して特定のイメージを持っていることは、きっとご存知の方も多いと思います。
イメージだけではなく、色が人にもたらす影響というのは非常に大きいものです。主な影響として大きく4つの影響をご紹介します。

◆心理的影響

感情の引き起こし

色は感情に直接的な影響を与えることがあります。
たとえば、赤い衣服を着ることで自信を高めたり、行動力を増したりすることがあります。
青い空や海を見ることでリラックスや安心感を感じることができます。

注意や集中力の向上

注意や集中力を高める効果の高い色もあります。
たとえば、黄色は知的活動を刺激し、集中力を向上させると言われています。
黄色のアクセントを取り入れた学習や仕事スペースは、集中力を高めるのに役立つかもしれませんね。

意識や気分の変化

色は意識や気分にも影響を与えます。
明るい色や温かみのある色は活気や喜びを与え、暗い色や冷たい色は憂鬱な気分を誘発することがあります。
例えばイエローは明るく楽しい気分をもたらし、グレーはさびしい気分を引き起こすことがあります。

視覚的な錯覚

色は視覚的な錯覚を生み出すこともあります。
たとえば、赤やオレンジは目立つ色であり、物体をより大きく見せる効果があります。
一方、青や紫は遠くに見える色とされており、遠近感を演出することができます。これらの視覚的な錯覚は、デザインや空間の配置で実際に活用されています。

◆生理的影響

視覚刺激としての効果

色は視覚刺激として働き、目や脳に生理的な影響を与えます。
例えば、赤は交感神経を刺激して、目を緊張状態にさせます。
パソコンやスマホでは、白が目に強い刺激を与える色とされます。
青や緑、パステルカラーは交感神経の動きを和らげ、緊張を緩める働きがあります。

睡眠の質への影響

色は睡眠の質にも影響を与えます。
寝室の壁の色や寝具の色を工夫することで、より良質な睡眠をサポートすることができるといわれています。
一般的にはオフホワイトやベージュなど中間色は安らぎ効果が高いと言われます。
逆に赤やオレンジなどビビッドな色は交感神経を活発にさせます。
照明は寒色系よりも暖色系がリラックス効果が高いようです。

食欲や消化への影響

色は食欲や消化にも影響を与えます。
例えば、赤やオレンジは食欲を増進させ、食事をよりおいしく感じさせる効果があります。
一方、青や緑、グレーなどは食欲を抑え、食事量を調整する助けとなることがあります。
レストランのデザインや食品のパッケージなどには食欲増進効果の高い色が多く使われています。
ダイエット中はお皿を青にするといい、なんてこともあるようです。

心拍数や血圧への影響

色は心拍数や血圧にも影響を与えることがあります。
赤色は興奮を促し、心拍数と血圧を上昇させる傾向があるとされています。
一方、青や緑は鎮静効果があり、心拍数と血圧を下げる作用があるといわれています。
落ち着いた環境には青や緑を上手に取り入れると良いようです。

◆感情的影響

喜びや幸福感の引き起こし

イエローやオレンジは、喜びや幸福感を引き起こす効果があります。これらの色はエネルギーや活気をイメージさせ、ポジティブな感情が湧いてきます。
例えば、黄色の花束やオレンジ色の夕焼けを見ることで、心が軽やかになったり、幸せな気分になったりすることがありますね。

落ち着きやリラックスの促進

ブルー、グリーン、パステルカラーは、落ち着きやリラックスをもたらす効果があります。これらの色は安らぎや癒しをイメージさせ、ストレスの軽減やリラックス状態の促進に役立ちます。
たとえば、青い空や緑の自然の風景を見ることで、心が落ち着き、穏やかな気持ちになりますね。

憂鬱や不安の緩和

グレー、ブラック、パープルは、実は上手に取り入れると、憂鬱や不安を緩和する効果があります。深みのある色だからこそ、深い感情や内省を引き起こし、心の平穏をもたらすことがあります。
例えば、静かな夜の闇やパープルの瞑想ルームに身を置くことで、心が穏やかになり、内なる安定感を得ることができます。

活力や興奮の刺激

強い刺激や活力を必要とする場面では、明るく刺激的な色、赤やオレンジが効果的です。これらの色は活力や興奮を引き起こし、行動力や情熱を刺激します。
例えば、辛いラーメンのパッケージには赤が多く使われます。
ただ単に唐辛子色というだけでなく辛さ=刺激、という意味合いもあり、赤を使うことがよくあります。

◆文化的影響

色は文化的な影響も受けます。異なる文化や地域では、色に対する意味や象徴が異なる場合があります。以下に文化的影響の具体的な例を挙げます。

結婚式の色彩

結婚式の色彩は文化によって異なります。たとえば、西洋の文化では白が純潔や神聖さを象徴し、結婚式でよく使用されます。一方、東洋の文化では白のほかに、赤が縁起の良い色とされ、結婚式でよく使用されます。文化によって異なる色の選択が行われることで、結婚式における意味や伝統が表現されます。

宗教的な意味付け

色は宗教的な意味を持つこともあります。
たとえば、キリスト教の文化ではパープルは贖罪や王権を象徴し、イースターシーズンなどの宗教的な行事で使用されます。
一方、仏教の文化ではオレンジや黄色は修行や聖なる存在を表し、寺院や僧侶の衣服に使われることがあります。
宗教的な文脈では、色が信仰やスピリチュアリティを表現する重要な要素となります。

伝統的な意味合い

色は伝統的な文化や習慣において特定の意味を持つことがあります。
たとえば、中国の文化では赤は繁栄や幸運を象徴し、春節や結婚式などでよく使われます。
日本の文化では、白は清潔さや神聖さを表し、神社でよく使われます。
これらの色の選択は、特定の文化や伝統に根ざした意味合いを持ち、重要な役割を果たします。

まとめ

色は気分だけでなく、身体的影響をももたらします。
なんとなく選んだ色が自分の今の気分を表していることもあります。
ちょっと憂鬱、、、癒されたいな、と思った時に
自然にブルーやグリーンのものを手に取っていたり
なんてこともありますね。

自分が手に取ったものの色を
時折、意識してみると面白いものです。

ということで、今回はここまで。
今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

今日も、あなたの幸せ、願っています。

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