怒りの感情の扱い方

今まで私は、怒っている人を見ると、
「器が小さい人」
「起伏の激しい人」
「下品な人」
だと思っていました。

怒りを表に出すことは、
感情をコントロールできていないということだと思っていたので、
自分に対しても他人に対しても、
感情を表に出すことを良しとしていませんでした。

そして私は今まで自分のことをあまり腹の立たない人間だと思っていたし、
そのことを誇りに思っていました(笑)

このような考え方をしていたので、
自分が怒っているときは余程のことで、
どうしても許せない、相当なことが起こったということでした。

それゆえ他人から怒りを向けられるのもとても怖かったです。
余程のことをしてしまったんだなと思っていました。

そのため普段から、
他人から怒りの感情を向けられないようにしようと、
遠慮したり、言いたいことが言えなかったりしていました。


でも最近、あるふたつの出来事から、怒りに対する意識が変わりました。

一つ目。母と話していたとき。
私の母は、何でもかんでも我慢します。
「私が我慢すれば、物事は穏便に過ぎていく」
という考え方を貫いています。

でも母と話をしていると、
数十年前の親戚とのやり取りで今でも許せないことや、
あの時のあれが本当に嫌だったという話がたまに出てきます。

私が、
「親戚がそう言ったとき、お母さんはどうしたの?」
と聞くと、
「我慢して、自分でなんとかした。」
と言います。

母の言う通り物事は穏便に過ぎたかもしれないが、
母の心の中では何も解決しておらず、
数十年前の怒りが未だにしっかりと残っていました。

もし数十年前、母は自分の怒りの感情に向き合い、
相手に対してもちゃんと怒りの感情を伝えられていたら、
物事は違う方向に進んでいただろうし、
母の心の中も落ち着いていたんじゃないだろうかと思います。


二つ目。友だちと話していたとき。

嫌なことがあったとき、その友達に話したら、

「なんだそりゃ!!許せねぇ!!」
「まじムカつく!!ウザい!!」

と、私以上に怒って、荒らぶってくれました。(笑)

そのとき、私の怒りはなんとなく落ち着いて、
笑いに変わりました。

自分が怒っているとき、
自分よりもさらに怒っている人を見ると、
怒りってなんとなく落ち着くんだなって思いました(笑)

あとなんかうまく言えないけど、
怒りをしっかり感じ切って、
何らかの形でも良いから表現することで、
その怒りは昇華されていく気がしました。

思いっきり相手にぶつからなくても、
自分の意見としてきちんと発信したほうが良い、
ということに気が付きました。

最初のほうで、私は腹が立たない人間だと思っていたと書きましたが、
そうではなく、正しくは
「怒りの感情から目を背けていただけ」
だったみたいです。

自分の感情に向き合い続けることで、
怒りに慣れていきたいと思います!


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