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接客業の最高峰はコンビニ店員だと思った話

社会人になって来月で17年。何度か転職を繰り返しましたが、10年以上は接客業をしてきました。業態や扱う商品は変わってますが、私はやっぱり接客業が好きです。
接客業はご存知の通り、特別な資格もいらないし日本語が話せたら誰にでもできる業務です。老若男女問いません。最近では多くの仕事は将来AIに変わってしまうと言われていますが、接客業はAIに変えることができない業務の一つだと思っています。きっと心温まるスクリーン上の文字の羅列よりも、最後は人間の「ありがとう」が勝るのではないかなと思っているからです。感謝と笑顔で社会は回っているかもしれない。これがとても大切な仕事だと思っている理由です。
そしてその接客業の中でもトップレベルなのはコンビニの店員さんだと思っています。なぜそう思うのかまとめてみました。


誰でも入店ok!

まずは私の経験から。私は接客業を10年以上していますがコンビニ店員さんは未経験です。コンビニ以外のお店は、ある程度お客様ターゲット層を絞っています。例えば「20-40代のOLが好きなもの」「40-50代の男性が好きなもの」などどんなお客様が好きかや、単価がいくらぐらいになるかを設定しているお店がほとんどです。もちろん私はターゲット層が絞られているお店でしか働いたことはありません。

しかし、コンビニはお客様のターゲット層がありません。お店の近所の人か、たまたま前を通った全ての人が入店されます。いわば日本国民全員。しかも旅行者も来るので、店の前を通った世界中の人たちが対象。億万長者も、子供も、外国人も、どんな思想の人だってお客様です。
このように、全人類を受け入れているお店はコンビニ以外ないと思いました。

扱うサービスの幅広さ

通常のショップでは分類されているはずのものが、コンビニでは一店舗で完結します。例えば、食事や日用品の購入、本、カフェ、金融サービス、光熱費や税金の支払い、コピーやFAX、郵送サービス…など多岐に渡ります。しかも、こんなにも多くのことができる上に店員さんたちは、お会計、商品出しや陳列、揚げ物の調理、接客などやるべき業務も多いです。
さらに驚くことは、これが24時間エンドレスだということ。こんなことコンビニ以外ではありません。

求められるスキルもトップレベル

このように多種多様な取り扱いと業務がある時点ですごいのに、日本の店員さんはレベルの高い接客が求められています。
大きな声で「いらっしゃいませ」、素早く商品の整理、無くなった揚げ物の調理、並び出したレジのお会計、知らんがなと思う質問の受け答えなど。このようにきっと「今、私は何をするのがいいのか?」を毎秒考えて行動するしかない状況だと推測されます。

しかも前述のように、お客様層も大変広いのできっと変な人も多いはず。「それ銀行に聞いてよ…」や「人気商品だから売り切れたんだよ…」とか「偉そうに言ってくるけど、お前誰だよ…」とかもあるのではないだろうか。そんな人にどうやって理解してもらうのか。これは接客スキルが高くないとできないことだと思います。

【結論】コンビニ店員ができたら他の仕事もできる

このように私の中ではコンビニの店員さんは接客業の最高峰だと思うようになりました。もちろん、ホテルマン、アパレル店員、美容師・理容師、エステティシャン、飲食店の店員、銀行員、タクシーの運転手…などそれぞれのプロの方も凄いです。それぞれがそれぞれの分野でトップです。

しかしコンビニほど日本中の役割をぎゅっと集めているお店は他にないと思うのです。春になれば新商品が店頭に並び、季節の変化はコンビニでも十分楽しめます。流行りのアニメの商品はコラボレーションされ、トレンドを知ることもできます。通勤前にはコーヒーを買い、昼時になればお弁当を買う人が来ます。コンビニは日本を体現してます。日本の縮図なのです。

私はいつかコンビニ店員さんになりたいです。接客業を極めるのであれば日本の縮図を遂行できたら無敵だと思ったからです。憧れの職業はコンビニ店員。
接客業は毎日違うお客様が来るのでとても楽しいです。同じ1日はやって来ません。明日はどんな日になるのか、ワクワクしながらこれからも仕事を頑張っていこうと思います。


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