最近むくむくと海外に行きたい欲が急上昇しています。直近で行ったのはコロナ前の2019年1月。この時はフランスに行きました。
私は英語が話せないだけでなく、日本語でもコミュニケーションが苦手で極度のビビりです。接客のセールストークはできても、お天気や相手の話になると「そうなんですね…」で会話が終わることがしばしば。特に、知らない場所に行くこと、知らない人に囲まれることに抵抗を感じます。でも、数年に一度は発作のようにそうゆう環境に身を置きたくなります。

ちょうどこの時期の7年前2017年に私はフィリピンに行きました。首都マニラに友人が住んでおり、友人の家に泊めてもらいました。タクシーの手配から食事、英語が話せない私の通訳もしてくれ、彼女のお陰でフィリピン旅はとても有意義な時間でした。

数年に数回しか海外に行かないので、行く前は外務省やブログなどで情報収集しまくります。特にスリなどの犯罪や、食事や衛生面はあらゆる想定をしておきます。だから飛行機から降りたら「みんなスリしてくるはずだ」と思い込んでいます。絶対にそんなことないけど、「空港の職員だってか弱い日本人女性からお金を巻き上げるはずだ」と超超疑心暗鬼になっています。

だからマニラ空港の入国ゲートに数百人のフィリピン人がいた時は「この世の終わり…」と感じました。数百人が一つの扉から出てくる私たちをジーっと見ているのです。
友人に「みんないるから怖くて出れない」とメールしたぐらいです笑。友人はゲートのギリギリのところまで来てくれ手をふって待ってくれました。その後めちゃくちゃネタにされました。

彼らは海外から帰国する家族や友人を待っているそうですが（家族総出で）、私が使っている関西国際空港にはない光景です。むしろ、誰もいない。そう、関空で家族の帰りを待っている人なんて空港にはいません。家で「おかえり」です。フィリピン人はあたたかいんやなぁが第一印象。

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友人の知り合い（フィリピン人）が空港から友人の街まで運転してくれました。空港の前の道は激混みです。それも東京の激混みとは比べものにならんぐらい。ほぼ車と車は当たっているんじゃないか。もし当たってないなら運転うますぎるやろレベルです。クラクションはあちこちから聞こえてきて、何の誰のためのクラクションかもはや意味不明です。

道の途中にはスラムのような光景も広がっていました。超超疑心暗鬼になっている私には足を踏み入れいることはできませんでした。でも、この目でそうゆう現実を知れいい勉強になりました。

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旅行期間中は、なるべく行かない方がいいこと、しない方がいいことなど友人から聞いていました。ビビりなのでそう言われたら絶対にしません。
友人は外国人が住むエリアに住んでいたので見かけませんでしたが、一歩外を出たら物乞いをしている子供たちが多かったです。運転手からもお金をあげるな、と言われていたので私は何もしませんでした。

ある日、友人がタクシーを手配してくれマニラの観光名所に連れて行ってくれた時のこと。赤信号で停まっていると「お金ちょうだい」と6歳ぐらいの男の子が近寄ってきました。その日は何度もお願いをされ何度も断っていました。「こんな対応をしていいのだろうか」何度も何度も悩まされていました。もちろん、相手の思いに比べたら私の悩みなんて大したことないけど、日本にいたらこんなに悩まなくて済むのに…てちょっと疲れていました。

その男の子は、友人がたまたま車内に置いていた100円ぐらいのお金に気付きます。「それちょうだい！！」窓やドアを叩き大きな声で叫び出します。ガラス越しに見る本気の顔。青信号になってエンジンをかけても車にしがみついて離れませんでした。車を左右に動かし、なんとか男の子を振り切って進みました。私は怖くて見れなかったけど、きっと道路の真ん中で去っていく私たちの車を見ていたのでしょう。

この行動に賛否あると思います。「困ってる人を助けるべきだ」も「そんなことするんじゃない」もいろんな意見があると思います。学校では「協力し合いましょうね」とゆう授業も受けてきました。私も本を読んで差別などは一応考えてました。
しかし私は怖過ぎて何もできず、その状況をただただ見つめるしかできませんでした。

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ダウンタウンのスターバックスはそういった子供たちが入れないように、檻に囲まれていました。入り口には大きな銃を持ったイカつい警察が門番で立っています。日本ではそんな光景がないから落ち着かないかな…。ビビりで小心な私にとって一番座りたくないスタバのテラス席でした。

その日は近くで銃撃戦があったようです。友人宅に帰った時にそれを知って、私は半泣きでした。怖い…怖すぎる。
そして怪我をせず無事に帰ってこれたことに感謝しました。

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街には妊婦さんが多くて「これから発展する国なんやなぁ」って思いました。子供も多かった。笑顔で元気なイメージです。友人が住む街には中国人や韓国人も多かった。週末のデパートはたくさんの人がいて、みんな買い物をしたりイベントがあったりワイワイ賑やかでした。見てるだけで楽しかったなぁ。食べ物も美味しかった。
フィリピンはグアムと似た印象を受けました。

海外に行くと全てが新鮮で驚きの連続です。小心者の私にとっては「勘弁してくれよ」ばかりですが、喉元過ぎれば熱さを忘れるじゃないですが、振り返るといい旅行だったと感じます。
今度はどこに行こうかな。海外旅行に乗り気じゃない夫をどうやって説得するか考え中です。