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「ホスピタリティ」は7ハウス、「サービス」は6ハウス

2020年8月26日のツイートまとめ。「ホスピタリティ」の話から始まって7ハウスに行きつく。「サービス」の6ハウスと「ホスピタリティ」の7ハウスの違い。

フォロイーの元イさん(※2023年現在は「元井さん」)とフキさんが今しているホスピタリティの話が大変面白いのだが、読んでいるうちに「ホスピタリティ、とは( ΦωΦ )」という感覚になってきた。当番はそうなったときは語源検索の旅へ出ることにしている。hospitality definition や hospitality etymology で検索するとなかなか示唆的だったのだ。

hospitality definition (ホスピタリティ 語義)で検索したら

the friendly and generous reception and entertainment of guests, visitors, or strangers.

客、訪問者あるいは知らない人に対する親しげで気前のいい接遇ともてなし

と出た。ここで当番が注目したのは strangers 「知らん人(たち)」だ。

Wikipediaで恐縮だが語源の解説も面白かった。以下、引用

Derives from the Latin hospes,[5] meaning "host", "guest", or "stranger". Hospes is formed from hostis, which means "stranger" or "enemy" (the latter being where terms like "hostile" derive).

By metonymy the Latin word 'Hospital' means a guest-chamber, guest's lodging, an inn.[6] Hospes/hostis is thus the root for the English words host, hospitality, hospice, hostel and hotel.

語源はラテン語の hospes で、hospes の意味は「饗応主(ホスト)」「客(ゲスト)」「知らん人(ストレンジャー)」

当番さん心の叫び
「『客』と『知らん人』は『来て饗応される側』だから同じことばで表すのは納得する。しかし『来た人を饗応する側』の『饗応主(ホスト)』も意味するのかよ!」

さらに、hospes は hostis から来ていて、hostis は「知らん人(ストレンジャー)」または「敵(エネミー)」を指す。なお、この「敵」という意味合いから hostile(敵対的な)という形容詞や hostility(敵対)という名詞が生まれている。

当番さん心の叫び2
饗応者で客で知らん人で敵かよ?!

hospes hostis 饗応する主人であり客あるいは訪問者であり、知らん人であり敵でもあるというこのラテン語からは、英語の hospital, hospitality, hospitable, host/hostess, hostile, hostility, hostel, hotel 等の単語が生まれている。

ここまで読んだ当番さん
「あっ、これ7ハウスマターだな??」

西洋占星術のホロスコープで「7ハウス」は「自分」を表す「1ハウス」の180度反対側にある。「相手」のハウスであり、「相手」は「配偶者」「取引相手」も意味するけれど「敵(ライバル)」も意味する。7ハウスは「身内や知己ではない人、状況次第で敵にも味方にもなりうる『知らん人』と会う場所」だ。

7ハウスは「知らん人と会い、知らん人を接遇・饗応し、関係を作っていく場」だ。「人を招いて接遇・饗応を行う主の側」が「ホスト/ホステス」と呼ばれ、「人に招かれて接遇・饗応をしてもらう側」が「ゲスト」と呼ばれる。茶道の「主人」と「客」の関係と同じだ。で、茶道みたいに主人/客は交代する。

「『饗応する主』と『饗応される客』がどうして同じ hospes なんだよ?」は「お茶会は呼んだり呼ばれたりするものだよね」ってことだ。「『客』と『敵』と『知らん人』がどうして同じ扱いなんだよ?」は「『敵』や『知らん人』をもてなしたりもてなされたりする茶会、普通にあるよね」ってことだ。

「『敵(対立する間柄)』『知らん人』だからこそ、慎重かつ丁重に『お客様扱い』で饗応しなくてはならない」って場面、昔も今も、あるところには普通にあるよね。それが外交、それが社交、そういうことをする場がホロスコープで言えば7ハウスだ。

ホスピタリティ(客や知らん人への愛想よく寛大な接遇)って7ハウスマターなのだな。ホスピタリティが7ハウスということであれば、それは(地上の、つまり「目に見える」ハウスであることだし)「ホスピタリティをホスピタリティだと気付かれても構わない」ものなのではないかな?と当番さんは思う。

「ホスピタリティをホスピタリティだと気付かれてはならない」なんてことはないのではないの? むしろ「あなたをもてなしていますよ。特別扱いしていますよ」は気付かれてナンボなのでは(※2020年8月当時、「ホスピタリティをホスピタリティと気付かれてはならないのではないか」という話題が出ていたため)。「それと気付かれてはならない」だったらそれは7ハウスではなく7ハウスの下(手前)の「6ハウス」的発想だと思う。

「相手のためにしていることを『そうしている』と気付かれてはならない」は「ホスト(主人)がゲスト(客)を饗応する7ハウスの発想」ではなくて「マスター(主人)に仕えるサーヴァント(使用人)が働く6ハウスの発想」だと当番は思う。「主人が客をもてなす」と「使用人が主人に仕える」は違う

日本の水商売では別の意味で使われている「ホスト」や「ホステス」だが、ホストやホステスという名のつく人達は、語義どおりには「主人に仕える使用人」ではなく「客を招いてもてなしている主人/女主人」なのだな。ホストさんホステスさんに言われて飲み物食べ物をテーブルまで運んでくるウェイター/ウェイトレスさんは使用人だけれど。

メイド喫茶のメイドさんは使用人だな。

「サービス精神」と「ホスピタリティ」は語源や立場から言ったら全然別物なんだねって話。交際や社交に必要なのはホスピタリティであってサービス精神ではないと思う。「もてなす」のであって「仕える」のではない。主人と下僕は対等ではないが、主人と客人は対等

まるっきり脱線なのだが。host と hostes と guest を検索していて、そういえば tea party での host や hostess は何をするんだったっけか?と tea hostess で検索したんだ。そしたら little hostess tea set っていうおままごと用のティーセット(トランク入り)がワラワラ出てきてな……かわよ……

little hostess tea set とか little hostess party set とかあってな……日本で言う夜の接客業的ホステスではなくて「パーティー・食事会・お茶会の主催者、女主人」の方のホステスになって遊ぼう的な、ちいさなティーセットや取り皿がトランクに詰まっていて……かわよ……

話を戻す。西洋占星術界隈では「5ハウス(恋愛・自分が惚れてキャーキャーすること)と7ハウス(結婚・相手とパートナーシップを築くこと)は別物よ」の話をよく見かける「6ハウス(使用人として主人に仕える)と7ハウス(主人として客をもてなす)は別物よ」の話もした方がいいと当番さんは思うのだ。

「主人として客人をもてなすべき場面で、客人を『ご主人様』扱いして使用人のように『お仕え』するのはチョト違う」とか、「相手が『主人』として『客人』である自分を『おもてなし』してくれているのを『使用人が自分という主人に仕えている』と誤認してはいけない」とか。結構あると思うんだな、誤認。

割とさ、「7ハウス(パートナーシップ・もてなしもてなされの関係)やってるつもりで6ハウス(仕える仕えられる・上下のある関係)やっちゃってて、それが7ハウスだと思っている人」いると思うんだよ当番は。

5ハウス(惚れたはれたときめいたでキャーキャーの経験)と7ハウス(他人と手を結ぶ・パートナーシップを築く)の混同は、いざ7ハウスやってみれば「あ、なるほどこれは違ったわ」とわかりそうに当番思うんだけど、それに比べると6ハウスのまま7ハウスに行っちゃうのは案外気付きづらいかも。

あ、この「6室と7室の混同」は「実際の経験において」ね。「6室は労働で、7室はパートナーシップでしょう、そのくらい知ってます、習った/読んだし!」という「教科書的理解」の話ではなくて「実態は仕える/られる関係になっているのに『それがパートナー』『それがもてなし』と思っていない?」って話。

あー、この「6ハウス(サービス・お仕え)と7ハウス(ホスピタリティ・もてなし)は別物よ問題」で当番数年前にクソデカ天体会議ツリーを生やしたことがあったな、思い出した。「彼氏におひるごはんを作って出したら彼氏が『女だからって料理しなくてもいいんだよ』と言ってきた漫画」にバチギレたやつ。

「女だからって料理しなくてもいいんだよ」はそれはそれで女ジェンダーとか料理することに対してのクソデカ決めつけじゃん?って当時の当番は思ったのだな。「彼女は『女は料理を作ってあげるもの』というジェンダー観でもっている」という決めつけと「『料理する』は『仕える』である」という決めつけ。

「彼女が『彼氏へのお仕え(伝統的なジェンダーロールに基づく上下関係、6ハウス的)』ではなく『彼氏へのもてなし(対等な相手への自発的な接遇、7ハウス的)』として料理を出したとしたら『君とは対等でいたいから君が料理しなくてもいいんだよ』はすっげー侮辱なんだが?」と当時の当番は思ったのだな。

このツリーだね。2016年だ(長いそして長い)。

なお当番は、相手が女性であっても当番が「おもてなし」でお出ししたものを「お仕え」と誤認して「そんなこと(←下手に出てお仕えすること)しなくてもいいのに」と言われれば「仕えてないですから、もてなしですから、そこ間違えないでください」と言う方です。仕事でしている時は別ですけれどね。

お仕えだろうがもてなしだろうが、そのときそれが欲しくなければ「ノーサンキュー」は超OKなんですよ。だけど、使用人がご主人様へ跪いて「お仕え」のテイで出してるわけではなく、女主人があなたという大事な客人に差し出すテイで出したのに「跪かないでください」と言われたら「はぁ?」なわけですよ

「跪いてもへりくだってもいないし、お仕えしてないですけど、あなたにはこれが跪いてへりくだってお仕えしているように見えるのですか。ここにあなたの使用人はいませんことよ?あなたは当番の大事なお客人ではあっても、当番のご主人様ではありませんのよ??」ってなりますのよ(アセンダント獅子座感)。

はー久しぶりに木を生やしてしまった。当番さんにはお風呂で身を清めてからFGOの夏イベを走りつつ刀剣乱舞のイベントも走るという大切な用があるというのに。

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