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『不登校と卒業アルバム』の続きの話

以前に書いたこの記事。
もう終わった話だと思っていたら、先日小学校から電話があった。

担任の先生が、『卒業アルバムの仕上げに入るので、打ち合わせにカメラマンの方が来るのですが、もし個人写真を撮るなら最終のチャンスです。どうされますか』とのこと。

前回は、そもそも息子は写真自体が嫌だしアルバムにも載らなくていいので、写真は撮りに行きませんと伝えた。

今回は先生から
①制服を着て学校に写真を撮りに来る
②先生がうちまでカメラマンを連れて来る
の2択が出来ますと提示された。

いや、もう結論出てるんやけど…と思いながら、これ修学旅行の時と同じ流れやなと思った↓

今回も配慮が凄い(苦笑)
カメラマンが家まで来てくれるなんて、どんだけVIP待遇なのさ、息子よ。

しかし毎回毎回、なんか神様的なものに私は試されているんだろうか。
でも、要らないものは要らないのだよ。
本人がきっぱりそう言ってる。
母はただの伝書鳩。

一応息子に再度確認し、先生に『配慮していただいて大変有り難いのですが、本人が望んでいないので写真は撮りません。』と伝えた。

電話を切って、終わったな〜と思ったら。

再度先生から電話。
『カメラマンからの確認で、個人写真のページに枠と名前だけ載せるということも出来ますが、どうしますか?』

思わずアルバムのページを想像してみた。


写真•名前、写真•名前、枠だけ•名前、写真•名前…

いやいや、オカシイでしょ?!(苦笑)

『いや、それなんかめっちゃおかしなことになりますよね…?』と言ったら、思わず先生も苦笑い。

事情を知らない人が見たら、『一体この子に何があったんや?』ってなるわ。いや、逆に一周回って面白いのか…?目立ちまくることは間違いないな。
枠にいっそ似顔絵でも書いとく…?

カメラマンさんも後で間違いがあってはいけないから、ただ最終確認しただけなんだろうけど。
もしかしたら全国のどこかに、そんなバージョンで卒業アルバムを残した子がいるのだろうか。
わからん。

先生に、『いやもうホントに、写真も枠も名前もいらないし、本人がなんやったらアルバムも要らない言うてます。』と伝えた。

きっぱり決めたら、清々しい。
息子の卒業アルバム騒動はようやく終わった。

☆☆☆

次は、中3の娘の卒業アルバム。

ここ1ヶ月、娘はメンタルが底辺を彷徨っていて、いままでは週1回行っていた通級さえも行くエネルギーが沸かない様子。その最中に卒業アルバムの個人写真の撮影会が終わってしまっていた。

娘は不登校ながら、体育祭以外の行事は好きで殆ど出席していたので、前から卒業アルバムは欲しいと言っていた。
そして昨日担任の先生から、明日の期末テスト後に欠席者の為の写真撮影会があると知らされていた。これを逃すと、写真屋さんの本社まで個人で出向いて写真を撮ってもらわないといけない。

当日。
娘はいつも通り、テンションが低い。
『学校行くの面倒くさい〜行きたくない〜』
を連呼している。

いや、でも君、卒業アルバム欲しいんやんな。好きな◯◯ちゃんと同じクラスやったなって、同じページに映れて記念になるわ〜って、言ってたよね。

娘は勉強してなくてテストは受けないので、学校に行って、写真撮って帰ってくるだけ。多分10分もすれば終わる。しかも車で送り迎えも私がする。

それでもまだ娘の、
『学校行くの面倒くさい〜行きたくない〜』
コールが鳴り止まない。

…だんだんイライラしてくる。

なんやねん。

いつもは何言われても大抵スルーできるのに、イライラが収まらず、今日は思わず本音が出た。

『あのねぇ。今日さっさと行けば10分で終わるのに、別日にわざわざ車で往復1時間以上かけて写真1枚撮りに行くのと、どっちが面倒くさいのよ。別日やと、お母さん仕事も調整せなあかんし、車も出してガソリン代もかかるねんで。
お母さん正直そっちの方がよっぽど面倒くさいわ。嫌やわ。面倒くさいを後回しにすればするほど、面倒くさいが倍増するんやで。
いつも出来るだけあんたの気持ちを優先させてあげたいと思うけど、お母さんだって人間やねん。そんなん聞いてたらイライラするわ。』

娘が押し黙る。
あ〜、言っちゃった…。

でも、イライラは止まらない。
これはいかん。

イライラのぶつけ合いになって不毛なバトルになると、たいがいろくな事にならない。

そうだ。こんな時は掃除に限る。
無心になろう。

忙しさにかまけて放置して、汚れでカピカピになっている台所の換気扇フードとガスコンロがいる。
ちょうど内職は商品待ちの状態で、しばらくの時間手が空いている。

よし、待ってろ。今行くぞ。

まだグズグズ言ってる娘を放置して、台所で掃除を始める。汚れに全集中。
めっちゃ汚いな。
こんなになるまで放置してごめんよ、お前たち。


一心不乱に掃除をしていたら、中学校から電話が来た。学校からの電話は、よっぽどの時以外は基本娘が自分で取るように言ってある。
だって、学校の連絡事項は母の用事じゃない。

『…はい、はい。わかりました。』
娘が電話を切り、『やっぱ行くか…』と呟いている。どうやら先生から、テスト中に来られると対応出来ないので、指定の時間を守って来て欲しいという再確認の連絡だったよう。

それも放っておいて、ずっと掃除を続ける。
勢い余ってシンクも掃除。
台所がピカピカになった。
ついでにイライラもどっかに行った。

ふと気がついたら娘が制服に着替えている。
ママ、送迎お願いと言うので、オッケーと言って車を出した。

娘を学校まで送って、家に帰ってきて5分後に娘からライン。『迎えに来て』のスタンプが。

写真撮影はやっ。

もう1度、車を出す。

『ママ、ありがと〜』と娘が車に乗り込んできた。
おう、お疲れ。

結構写真撮ってない子がいたらしい。
撮影部屋に呼ばれて3分で撮影終了。

帰りに、普段あまり話さないクラスの女の子に話しかけられて、アニメの話で盛り上がったらしい。もしスマホゲーム始めたら、繋がろうって誘われて。
行って良かったわ〜、と嬉しそう。

そうか。なら、母も良かったよ。
お陰で台所がピカピカだ。
大掃除の手間が省けたよ(苦笑)。


そんなこんなで、娘の卒業アルバム騒動は終了。
自分にお疲れ。


☆☆☆


今回も見事なまでに対応が分かれた娘と息子。
これもまた、勉強だな。

親として、まだまだ修行が足りないな…
そう感じた1週間。

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