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運動習慣ゼロ、40歳だった私が走り始めた日

私は現在、朝の時間帯に週2回、5km走ることを習慣にしています。2016年の夏に初心者として走り始めて3年が経ち、4年目に入りました。

といっても、ストイックに走っているわけではなく、暑い真夏は休んでいるし、信州の寒い真冬も休んでいます。

それでも、暑さや寒さが和らいでくると、またランニングシューズを履いて、朝ランに出かけることを繰り返しています。

2016年に走り始めるまで、運動習慣がゼロだった私。

何がきっかけで走るようになったの?

と聞かれることが増えてきたので、今日はそのきっかけについてお話します。

初めてのランニングは松本城

2016年8月だったと思いますが、美ヶ原での登山を控えていたある日のこと。

日頃の運動不足を自覚していたので、少しだけでも足慣らしに歩いておこうかなとウォーキングに出かけました。夏の朝のまだ涼しい時間帯。自宅から松本城まで行って帰るだけの、軽い散歩のつもりで。

最初は早歩きくらいのスピード。10分も歩けば松本城に到着します。お城を一周して、ちょうど松本市役所前のお堀沿いを歩いていたその時、何だか突然、走り出したい気持ちに駆られました。

よく晴れた日の早朝で、松本城周辺の景色も最高で、気分がとても良かった。まだ空気もヒンヤリと冷たくて、「ここを走れたら気持ちいいだろうな」と思ったことを覚えています。

初ランは3分も保たなかった

ランニングシューズではなかったけれど、足下はスニーカーだったし、「よし、走ってみよう!」と、思い切って走り出しました。1キロくらい走ってみて、疲れたら歩いて帰ればいいか、とか思いながら。

ところが、走り始めて3分も経たないうちに、息は上がり、脇腹が痛み、足は回らない…。今思うと、ほんの200〜300mくらいで、もうダメだったんじゃないかなと思います。

さすがにちょっと落ち込みました。自分のイメージしていた走る姿とずいぶん違っていたから。運動不足だという認識はあったけど、ここまで走れないとは想像してなかったのです。

ランニングの先輩との出会い

悔しさ半分、あまりにも走れない自分の可笑しさ半分で、周りの友人、知人に会う度に、「試しに走ってみたけど、もう全然、笑っちゃうくらい走れなかったの」と話していました。

すると、とても身近にランニングの先輩がいることに気がつきました。私が担当してもらっている美容師さんが、長年走り続けているランナーでした。

これまでもよく「走るのは楽しいですよ」と聞いてはいたけれど、「もちろん走れたら楽しいだろうけど…でも無理。私には絶対無理!」と思い込んでいて、彼女の存在をすっかり忘れていたのです。

あまりにも走れなかった自分が残念過ぎて、逆に今度は彼女に聞きたいことばかり。シューズのこと、ウェアのこと、タイツのこと、日焼けのこと、初心者の走り方のこと。どんなことでも丁寧に教えてくれました。

そしていつの間にか、「走れるようになりたい!」と思ってる自分がいました。

あっという間に30分走れる身体になった

ランニング初心者向けの本もたくさん読んで、履き心地が気に入ったナイキの Air Zoom Pegasus を手に入れて、家からすぐの川沿いを走り始めました。

といっても、最初は3分も走れないから、まずはゆっくり3分走ることが目標。早歩きくらいのスピード感。3分走って、3分歩く。また3分走って、3分歩く。その繰り返しを30分続けます。

この頃の3分の長いこと、長いこと。走ってる時は何度も時計をチラチラ見ては、まだ1分。やっと2分。そんな感覚でした。

ところが、これを繰り返すうちに、5分走って、5分歩く。次は、10分走って、5分歩く。そうして少しずつ、走っていられる時間が伸びていきました。

1〜2ヶ月経った頃には30分、3ヶ月経った頃には40分、走り続けられるようになりました。もちろん、スピードはゆっくりだけど、「走り続けられる」身体が手に入りました。

そうなると楽しくて楽しくて、毎日のように走りに出ていたら、見事に膝を痛めました。よくある初心者の落とし穴です。それからは間を空けて、週2〜3回ペースに落ち着きました。

娘の小学校入学と40歳という年齢

そんな流れで走るようになったのですが、そもそも「走りたい!」と感じた心の奥には、娘の小学校入学と、40歳という年齢が関係していたと思います。

私が走り始める少し前、娘が小学校に入学しました。

それまでは保育園通いで、送り迎えをする毎日。何をするにも時間との戦いで、常に娘を自転車に乗せて、あちこち動き回っていました。保育園への送迎、買い物、小児科、習い事。

私はイラストレーターとして仕事をしていて、普段は自宅1階にあるオフィスで、絵を描いています。娘が小学校へ上がり、送り迎えが不要となってからは、通勤時間0分の私は、仕事が忙しいと家から一歩も外に出ない日が増えました。

身体を動かしたいという欲求が、どこかにあったのだと思います。それが夏のウォーキングに繋がり、「走ってみたい!」という気持ちにまで繋がったのでしょう。

全身で汗をかき、走ることで身体と心の両方をリセットできる。この感覚を欲していたのだと、今振り返ってみると、そう感じます。

また、娘が新しいステージに入ったのと同時に、私も40代に入りました。娘が新しい挑戦を始めたのと一緒に、私も何かに挑戦したかった。40歳から何か新しいことを1つ始めてみたいという気持ちがありました。

そういった環境の変化も、ランニングを始めることになった大きな理由のひとつかと思います。

まとめ

運動らしい運動習慣はゼロだった私ですが、もう今となっては走ることが生活の一部になっています。

最初は3分すら走れなかった私が、30分走れるようになることは、予想していたよりもずっと簡単なことでした。

40歳からでも始められるし、運動習慣がなくても大丈夫。もしも、これを読んでいる方が、走ってみたいなと思っているなら、是非、走り出してみてください。

何をするにも遅すぎることなんてないし、身体は思っているよりも、素直に変化してくれますよ。

何がきっかけで走るようになったの?

という質問と一緒に、よく聞かれるのがこちら。

どうして3年も継続できてるの?

次回のnoteでは、私がランニングを続けられている理由について、書いてみたいなと思います。

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