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大阪で生きた建築祭りを見て歩く・2


今回のトップ写真は下の記事でもちらっと触れました、毎年のイケフェスの中でも厚い人気を誇る「芝川ビル」、1927年竣工。


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どうもいつも真正面から上手く撮れない……。
綺麗な水平がとれないのですよねえ。

そして芝川ビルと言えばこれです、世にも美しい屋上アーチ。

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いい……。


さて、きっと来年には通常開催ができることと信じて、イケフェス未体験の方に向け未来のアドバイス。

1・公式ガイドブックを入手する

これがもう最高に大事です。
何故ならば、「イケフェスを最大限に享受する」為には、何よりも「綿密な事前計画」が必須だからです!

ガイドブックは書店で入手可能。Amazonでも取り扱っております。

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付箋を貼りまくった去年のガイドブック。
去年のイケフェス中は手にこれを持って歩いている人が街中にあふれ、「アナタもか」「キミもだね」とアイコンタクトを交わしつつ歩きに歩きました。
何とも楽しいひととき。


2・ガイドブックを熟読する

2019年のフェスティバル参加建物は驚異の169件。
おそらく今後も増える一方であろうと思います。

そのすべての情報がぎゅっと詰まった公式ガイドブック、隅から隅まで読みつつ、まずは深く考えずに気になったものすべてに付箋をつけましょう。
気になるぞ度の順や、公開に制限のある場所、イベントなどで付箋の色やかたちを変えると後々整理しやすいです。

3・制限のある建物・イベントを抜き出し申し込みを行う

2でチェックした中から、公開時間や人数が決まっている建物やイベントを取り出し、内容を細かく確認します。
時間がダブっていないか、間に合うように移動できるか、などをしっかり確認。
先行申し込みが必要か否か、など。

人気のある建物の公開やイベントは先行申し込みの上、抽選になることが多いです。
これはもう時の運ですので、当たれば喜び、当たらなければ他にいくらでもステキ建物が待ってますのですぐに別候補を探しましょう。
運営さんに「何故当たらないんですか!」などと問い合わせるのはもっての外でございます。紳士淑女たれ。

4・地図とにらめっこしながらルートを決める

申し込みの結果が来て、行ける行けないが判明しましたら、それを踏まえて全体ルートをじっくりと練りましょう。

皆様ご存知の通り、大阪の一時代を誇った建築達は船場や中之島辺りに特に集中しています。
なので、イケフェスも最初の頃はその辺りに殆どが固まっていたのですが、今は更にあちこちから参加が増え、範囲がたいそう広くなっている。

また、事前申し込みが不要な場合でも「整理券が必要」だったりするものもありますし、一度に入れる定数が決まっているところも多くあります。

これ等すべてを含めて、1日のコースをじっくりと練ります。
その際は、徒歩なのか交通機関なのか、バスや電車の乗り降り時間も細かくチェック。
どこでお昼を食べるか、も事前に決めておいた方がいいです。店がいっぱいだった時を考慮し複数候補を用意しておくとなお良し。
ひとつでも多くの建物と出逢うには、ちょっとのタイムロスも惜しいですからね!


5・歩きやすい服装と靴を用意する

真面目です。
なんだかんだ言って、やはり船場・中之島地域に多く建物が固まっていますので、ここいらは下手に電車やバスに乗るより歩く方が断然効率的。

この為、もうもんのすごく歩きます。とにかく足が重要です。
「そんなに歩きには自信がないわ……」というそこの貴方、来年の為に今から足を鍛えましょう。それも立派な事前準備です。


6・節度とマナーを守って鑑賞にはげむ

「生きた建築ミュージアム フェスティバル」、つまりすべての建物は「生きて」います。今現在、日常的に人々に使われ、住まわれている建物です。

その軒先を楽しく覗かせていただく訳ですからして、道一杯に広がって歩いたり大声で騒いだりポイ捨てしたりなどの無体なふるまいは控えましょう。
また、これは本当に最重要、「 撮影禁止のところでは撮らない 」
ただこれだけのことが守れない人が本当に多いのです。どうか皆様こころして紳士淑女たれ。




と、ちょっとカタ苦しくもなりましたので、こんな写真でほのぼのなごんでね。

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わあっ……。

名は伏せますが、去年のイケフェス参加のとある建物の一角に、何の説明もなく置かれていた謎のお人形さん。
夜見たら泣いて逃げ出せる自信があります。
なんでこんなにすっぽり包まれているんだろう……まるで何かを強く封じ込めているかのようではありませんか……?


という訳で皆さん、まずは今年のバーチャルイケフェスを全力で楽しみましょうね!

https://twitter.com/ikitakenchiku

      

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