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大阪で生きた建築祭りを見て歩く・1


さあ今年もやってまいりました、大阪の楽しい建築祭り。

その名も
「生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪」。

略して、
「 イケフェス大阪 」!
https://twitter.com/ikitakenchiku

何故そことそこを抜き取って略した(笑)。


2014年から始まって、年々規模も、参加者もばりばりに増えてきた、日本屈指と言っても過言ではない建築のステキフェスティバル。
かつて「大大阪だいおおさか」と時代を誇った大阪の名建築、それも「生きた」、現在も実際に企業が使っていたり人が住んでいたりする、今も使われている建築が見られる貴重な催しです。

なお今年のフェスティバルはご時世を鑑みバーチャル開催。
10月24・25日の土日開催でございます。
とは言えそこはバーチャルですから、この2日間にご都合が悪くても、スペシャル動画やトークライブはその後も見られます。土日お仕事の方もご安心あれ。



イケフェス、わたしは2015年が初参加。
それから後は、日程の都合や体調不良などの問題でしばらく行けていませんでしたが、昨年2019年には体調不良の原因をすっぱり切り取って、元気いっぱいに参加してまいりました。

初参加の時になんてったって良かったのはここ、生駒時計店さんの「生駒ビルヂング」、1930年竣工。

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このトップページの麗しさよ……。


全景。

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アオリ。
上の時計からこの丸窓まで、振り子をイメージされてるとか。

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チョコレート菓子のごときスクラッチタイルの惚れ惚れするよな造作。
この手間暇のかけっぷりよ。

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イタリア産の大理石を使った豪奢にも程がある階段。
この手すりの角のラインのまろやかさといったらもう……!

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この時計塔のある屋上に登れちゃったんですよ!

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生駒時計店社長・生駒伸夫さん自らの時計塔のご説明。
この生駒さんが、本当に芯からお仕事を、そしてこの建物を含め、大阪に残る素晴らしい建物達を愛していることがつくづくと伝わりました。


さてトップ写真は三井住友銀行大阪本店ビル。

こちら、何と言っても営業室がすんばらしくてですね……。

ただし撮影は不可。
まあ普通に銀行として日々使用されている部屋なので仕方がありませんが。

上のサイトに写真ありますが、あの部屋の凄さがどうも今ひとつ伝わってこない。歯がゆいです。
本当に本当に息を飲む凄さです。
天井の高さとそこに向かって伸びていく柱の群れがたまらない。

何が凄いって、こんな文化財的クラスのグレートゴージャス部屋で、日々あったり前に働いてる人がいて、あったり前に銀行の用事しに来る人達がいるってことですよ。これぞまさに「生きた建築」の醍醐味であります。
必見!


とこんな調子でつらつら書いておりましたらずいぶん長くなりましたので、1と2に分けてみました。
それでは「2」にて。


    

    



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