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池田理代子先生に会えた

 宝塚コレクターとして、何度かテレビにも出してもらった。その中でも印象に残るのが所ジョージさんの番組。マニアさん登場というような内容で、「コレクションを何点か持ってきてもらい、スタジオで喋るという感じで」とオファーをもらった。所さんに会えるのは嬉しいし、宝塚歌劇の宣伝にもなると思い快諾した。テレビ東京に行く数日前に、電話での最終の打ち合わせがあり、ゲストの名前に驚いた。漫画家の池田理代子先生。一生会えないと思っていた人と、まさかテレビで共演できるとは。

 テレビ局に入ると、ゆっくりする暇もなくスタジオで打ち合わせが始まって、本番がスタート。そこで所さんをはじめ出演者の方と初めて会った。池田理代子先生がいる。もうドキドキで、ウキウキだった。池田先生にだけお土産を持って行ってたので、プロデューサーが気を利かせてくれ、本番内で渡すという演出にしてくださった。

 当然、宝塚歌劇の話から「ベルサイユのばら」の話になる。子どもの頃に少女漫画雑誌の「マーガレット」で読んだベルばら、宝塚歌劇を助けてくれたベルばらの池田理代子先生と喋っている、そう思うだけでテンションは上がった。

池田先生にお土産を



 番組終了後、どうしてもサインを頂こうと、控え室の近くに行くと、池田先生が早々に変えられるところに出くわした。サインをお願いすると微笑んで「少し待ってくださいね」と言ってくださり、わざわざ控え室に戻って描いてくださったのが、写真のオスカル。今みたいにスマホやデジカメで、写真を簡単に撮る時代じゃなかったので、ツーショットは撮れなかったが、サインは本当に嬉しかった。驚くことに名前も覚えていてくれていて、色紙にも名前が入っていた。
聞いた話では、池田先生はサインはしても、絵は描かないそうなので、本当に貴重なサインだと思う。

 あれから25年くらいだろうか。今でも夢だったような気がする。

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