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夏休みの勉強の成果

夏休みが終わり、新学期がスタートする時期になりました。
夏休みの間に猛勉強をしたという受験生は全国にたくさんいると思います。
その勉強の成果はいつ現れるのでしょうか?

私の住んでいる地域の中学校では
2学期の始業式の翌日から課題テストを実施する場合がほとんどです。
そこで、早速、腕試しの機会が来たと思い、
この9月最初のテストで夏休みの成果を過剰に期待しすぎることは、
あまりおススメしません

期待して納得のいく結果が出れば、問題ありませんが、
期待以下の得点であった場合、
著しくモチベーションを下げ、
自信を喪失してしまう可能性があるからです。

「あんなに頑張って勉強してきたのに…」

と落ち込んでしまうと、
立ち直るまで時間をロスしてしまい、
夏休みの努力が本当の意味で水泡に帰してしまいます。

受験日は5,6,7か月先なので、その日に最高の状態になればいいと考え、
長期的にそして段階的に目標を立てるべきだと思います。

夏休み明けのテストに対してはむしろ自分の中のハードルを下げて、
結果が出なかったとしても

「思ったより点数が良かった」

と感じるようにし、モチベーションを保って
夏休みの勉強モードが継続できるように
新学期をスタートさせたほうがメリットが大きいです。

脳科学者の池谷裕二氏の著書、
『受験脳の作り方―脳科学で考える効率的な学習法―』によると

勉強の成果は比例的に現れるのではなく、等比級数的に上昇するので、
勉強の初期の頃はなかなか成果が実感しにくい状態
なってしまうそうです。

だから、
9月最初のテストで夏休みの勉強の成果が現れにくいのは当然ことなので、一喜一憂する必要はありません。
結果が良くて過剰に喜び油断が生じてしまってもマイナスですし、
結果が悪くて必要以上に落ち込んでしまってもマイナスです。

先生方も保護者の方も9月最初のテスト結果に動じることなく、
見守ってあげることが受験生にとって大きな力になるはずです。

猛勉強をしても、初期の頃だとその成果が見えにくいですが、
脳は確実に成長しています。
そのことを信じて努力を継続していけば、
あるとき急激に成果が実感できる瞬間がきます。
そのときまで耐えられるかが肝要で、
実際、勉強を開始してから効果が現れ始めるまでに、
どんなに早くても3か月はかかるそうです。

つまり8月の勉強の成果は秋の終わり頃から出始めると考えて、
焦らず2学期をスタートさせ、勉強を継続していけば問題ありません。
夏休みの勉強の成果は、
今は目に見えなくても蓄積されているということです。

中には、
夏休みに思ったほど勉強できなかった人もいると思いますが、
断固として決意し勉強を始めれば十分間に合います。

焦らず
じっくり
コツコツ

と継続していくことが脳科学的に効果的だといえるでしょう。

こんなことを書いている私ですが、
中学3年生の頃、

午前中は部活、午後は海水浴、夜はTV視聴

と、受験生にあるまじき夏休みを過ごしていたため、
その3か月後は勉強の成果ではなく、
担任の先生の苦言と冷や汗が出ることになりました。
反面教師として受け取ってもらえれば幸いです。


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