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子育てと仕事のやりがいをあきらめない!ワーママ時短転職のススメ


子どもを産んで、慣れない子育てに奮闘する育休期間。

晴れて復職して、子育て、家事、仕事との両立に奮闘、ようやく周りを見渡すことができるほどに慣れたころ。

はたと立ち止まり自分のキャリアに悩む時が訪れる…。

私はこのままでいいのだろうか、と。

周りを見てみても多くの人がこのステップを踏んでいるように感じた。

そして、もれなく私自身もその道を歩んだ。

そんな私が、「仕事のやりがいも、子育ても家庭も諦めたくない」と、ワーママ時短転職を果たした奮闘記について書いていきます。

ライフとワークを諦めないワーママもいる

少し前まで世間では、

すぐそばに住む両親などによる子育ての支援があったり、シッターや家事代行などのリソースに惜しげもなく金銭投資し、ハイパワーでフルタイム働く、いわゆるバリキャリと言われる女性

あるいは、ライフを大切にして、仕事は今はやりがいよりもとにかくゆるく続けるか、とにかくこなすというゆるキャリと言われる女性

と、ワーママを含めて働く女性は、主に2つのパターンに大別されることが多かったように思う。

けれど、「やりがいも育児も諦めたくない、どちらもバランスよく」が私の理想だった。

実際近年は『フルキャリマネジメント』にも記されているように、前述の私のような思考の人も増えてきているようだ。

負荷が増えて、やりがいもない状況に行き詰まった

前職では、時短勤務制度(6時間勤務)は子が3歳までしか使えず、以降はフルタイム勤務にせざるを得なかった。

当時、在宅勤務はほぼ皆無、通勤も1時間以上かかっていて、フルタイムにするとなると、子供を保育園に迎えに行くのは基本的に毎日延長保育にせざるを得ない…という状況になることが目に見えていた。

たった2時間だけど、されど2時間。

その2時間を増やすことで、子供への負荷が増え、私も疲弊する。給与は増えても、結局毎日延長保育にするのでは支出も増える。そう考えると何もメリットが思いつかなかった。

一方仕事はというと、産前の初期に学んでいた比較的ライトな内容にまでウェイトが下げられていた。


最初は不慣れな両立生活もあり、そのことに助けられつつ徐々にペースアップを図っていけたと、感謝している。

しかし復職後半年が経過して仕事に慣れた頃、私はもっと以前のようなウェイトに仕事を戻したく思い、その後退職時までずっと上司たちと交渉を重ねてきた。

けれどその願いは叶うことなく、ずっと仕事内容は復職時と平行線(結果的には気を遣ってくれた半分+ママは疎ましいという意向半分だったのかと受け止めている)。

その状況に戦力外を突きつけられたような気持ちになり、居場所がない肩身の狭い思いで毎日モヤモヤとしていた。

並行して、子が3歳以降も時短勤務を延長したいと交渉もしていた。しかし、このことについても認められない日々。正直八方塞がりだった。

とは言え、時短勤務で転職となると、そんな求人はないのではないか。実際そんな話は聞いたことないし…と諦めていた。

私にはここで耐え忍ぶしか選択肢はないのかと一寸先は闇の日々、行きどころのない気持ちをどうにかやり過ごす。藁すら掴めず溺れ続ける、苦しい日々だった。

時短勤務求人と専門エージェントが増えて来ている

ところがある日。時短勤務求人や、ワーママ向け転職エージェントができたという話を耳にする機会があった。

前職では7年働き、最後に転職活動をしたのは2013年だった。確かにその頃から市場もずいぶん変わっている。

半信半疑で調べてみたらワーママ専門の転職エージェントが複数存在していた。また通常の転職エージェントや求人サイトを見てみても、わずかながら、時短社員の求人というものも存在していて、数年の間にずいぶん市場が変わったということを確信。

私は、転職活動に踏み切ろうと決意した。

その時、自分がフルタイム勤務に戻さなくてはならないタイミングまで残り1年を切っていた。

そこで1年がかりで転職をするために作戦をたてていくこととしたのだった。

時間がないママには準備と戦略が必要


働くママは、ただでさえ時間がない。

仕事が終わって帰宅をすれば子供のお世話と家事が待っている。1日の自由時間はとれてせいぜい1時間強か、昼休みといったところ。今までのように、むやみやたらに時間をかけて吟味するのは難しい。

長期戦で挑むつもりで、時間を無駄にしないためにも、戦略を立てることを大切にした私は、以下のようなステップを踏んで転職活動をした。

1.コーチングやキャリアメンターとの会話を通じて、本当に転職したいのかを分析する

2.転職エージェントに市場調査をする

3.自分の転職の軸を整理する

4.履歴書と、職務経歴書のブラッシュアップ

5.ワーママ向け転職エージェントに登録をする

6.ビジネスSNSを活用する

7.カジュアル面談を大いに活用する

自己分析と棚卸しをすることで道が見えてくる

上の中でも、1.2.3.4に多くの時間を割き、私はここだけで半年近く時間をかけた。

特に3.の転職の軸はとても大切なので、よくよく自問をしたり、第三者を挟んで整理をしたりする時間を作ることをお勧めしたい。

ここがブレると、転職活動中にやみくもに採用応募をしたり、内定時に企業を選べなかったりと迷子になる可能性がかなり高い。

一般的には、給与、労働環境、やりがい、人間関係の4つの軸で選ぶことが多いが、(他にもあるかも知れないけど大別するとこの4つかと感じる)、この時の私は労働環境、やりがい、ビジョンマッチングを最重視していた。

中でも労働環境は、時短勤務とリモートワークができることを重視していたため、結果的にフレキシブルな環境であるスタートアップ企業との面接や面談が多かった。ワーママ向け転職エージェントの紹介してくれる求人も、スタートアップ企業の求人が多めでもある。

ただしスタートアップ企業は、良くも悪くも個性があり、相性の良し悪しはある。合わない人もいるかもしれないということは前提としてお伝えしておく。

4.の履歴書と職務経歴書のブラッシュアップはとても大切だと思う。そして、思ったよりも履歴書や職務経歴書は書くのには時間がかかる。

仕事をしながら準備するのは根気がいるので、早めに着手して損はないし、書くことでこれまでの棚卸ができる+これからの自分のありたい姿が浮き彫りになってくるので、時間をかけて損はないところだった。

良き伴奏者とツールの活用

5.のワーママ専門エージェントについて、なぜ良かったかと言うと、時短勤務求人が揃っていること、子供が発熱したなどの有事の際に、面接のリスケなど融通がかなり効いたということ

エージェントの担当者も同じワーママ、ワーパパで、求職者である私の思いや事情を丁寧に汲み取ってくれた。伴走してもらいやすいという点で通常のエージェントよりもとても心強かった。

一方、求人数は増えて来たものの、潤沢と言えるほどは多くないので、一般的な転職エージェントを織り交ぜながら転職活動をしても良いと思う。ただ伴走度合いは何よりワーママ向け転職エージェントに勝るものはなかった

6.7.は現代ならではのツールだと思う。王道のエージェントや求人サイトに限らず、最近はリンクトインやwantedlyのようなビジネスSNSがあり、直接コンタクトを取ることができるのも良い点だ。


そうしたツールを活用しつつ、まずはカジュアル面談という選考外面談(選考に含んでいる企業もある)をお試しで受けてみて、相性を探る、自分の思考をアウトプットするのは良い機会だった。

コロナ禍もあり、最近はこうした面談もオンラインで可能な企業が増えているので、軽い気持ちで受けれるならばチャレンジしてみるのも良いと思う。

ワーママ時短求人はある、「ライフとワークをどちらも諦めない」はできる

市場調査を始めてから晴れて1年ほどで私は、時短勤務かつフルリモート、やりがいがあり、自分の思うビジョンとマッチングした仕事に出会え、今忙しいながらも楽しく仕事をしている。

結果的には時短勤務以上になっていることもあるけれど、リモート勤務ゆえに通勤時間がなくなった分を仕事に当てていて、子どものお迎えには支障がないし、それでも以前よりは早くお迎えに行けている。

もし、現職で行き詰まっている人がいたら、数は多くなくてもやりがいをあきらめないくてもいい時短勤務求人はあるよ、と伝えたい。根気よく上手に作戦を立てれば、探すことができるよ、と。

次回は、時短勤務ワーママエージェントの紹介と、特徴、時短勤務求人の探し方のコツなどについて書いていきたいと思います。


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