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地球から頂いたものを地球へそっと返す事と繰り返し再生し使用する事は・・・

一点一点思いを込め 時間を掛け 仕上げている
絵画教室の生徒さんの作品です。
たくさんの方々に紹介したい思いで講評し発表させて頂いています。
展覧会とは違い皆様からの感想等を頂き
今後の制作の大きな励みとなっていると思います。
これからも出来るだけたくさんの作品を紹介していきますので
今後共よろしくお願い申し上げます   絵画講師 若林 薫


Scrop and build?   F4号(33.3×24.2)㎝ アクリル画  YTさん


間もなく3才になる子供の手を引いて
出掛けた散歩の途中で
廃棄されたコンクリートの塊の中から
ニュキニュキと顔を出し、赤く錆びた鉄筋が
目に飛び込んできました。
これがこの作品のモチーフです。

このコンクリートの塊から鉄筋を取り外し
綺麗に再生することで姿を変え
また新しい役目を担う事も出来ると思います。

私達にとって限りある資源を
有効に活用する事は大切な行為です。
これもひとつの考え方や在り方です。

又 コンクリートの破片や鉄筋をこのまま放置しておけば
やがて朽ちて大地へ還る物達です。
その変化して行く姿を見届け 描き続ける事も
もう一つの在り方だと思います。

もし この空間と時間を保持しこの景色を
そのまま地球の一部に返す事が出来たなら。と
思いますが、現代社会でこの空間を
放置し続けるのは、大変難しい事かもしれません。

作者の時間と空間の中で、この景色を
出来るだけ長い時間、定点での観察が可能ならば
何年も何十年も時を掛けて
何枚も何十枚も書き続けてこの景色が、朽ちて行く現実を
是非とも伝え続けて欲しいと勝手に思っています。

地球から頂いたものを
地球へそっと返す事と
繰り返し再生し使用する事は
どちらが地球に優しい行いなのか
問われている様な気がします。

この作品の制作に当って
作者はライトモデリングペースト(盛り上げ剤)を使用しています。
ペンティングナイフでコンクリートの破片の様子を作り
乾燥後アクリル絵の具で彩色しています。
コンクリートの荒々しい様子をうまく表現していると思います。
                   絵画講師 若林 薫 評





アトリエ展のお知らせ

アトリエの生徒さん達の展覧会です。
日頃教室で描いている作品の中から展示発表いたします。
様々な技法を駆使し、自分の描きたいと思ったものを発表いたします。
今回は サムホール(22.7×15.8cm)~S20号(72.7×72.7cm)まで
70数点になります。所狭しといった感じになると思いますが、
楽しく笑顔になるような作品達が並びます。どうぞお出かけください。
※午後2時以降毎日会場にいます。

会期:2023/1/24(火)~1/29(日)10:30am~5:30pm
   (初日 1:30pm~ 最終日 4:00pmまで)
会場:元麻布ギャラリー平塚(東横イン1F)



たくさんのスキをありがとうございました。

これを励みに今年も記事を書いていきたいと思います。

きしゃこく先生ありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。



「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」


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