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芝選書のおかげで読書スピードが加速した話

2023年に私が読んだ小説の数は合計で9冊でした。

9冊というのは少ないようにも感じますが、ほかにも(韓国ドラマをマメにチェックしつつ)エッセイや実用書、漫画なども読んでいたことを考えると、まぁまぁな数なんじゃないかなと思います。

たったの9冊で「まぁまぁな数」と言ってしまっている私ですが、2023年の12月に「年間3万冊の新刊を吟味する男」という異名を持たれている株式会社有隣堂の書籍バイヤー・芝健太郎さんに直接選書していただくという、貴重な体験をしてきました。

有隣堂の公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」(略して「ゆうせか」といいます)では、芝さんにおすすめの本を紹介してもらえる「芝選書」という生配信の企画が大人気で、ゆーりんちー(ゆうせか視聴者の呼称)である私は芝さんのファンだったのです。

番組内で紹介された本はどれも興味深い作品ばかりで、私も実際に読んでみたものもいくつかあるのですが、店頭で直接芝さんに選書してもらえるというイベントがあることを知って、ぜひとも参加してみたいと思った私。
チケットの申し込み受付が始まると同時にオンラインで申し込んだところ、運良くチケットを取ることができました。

私が参加したのは、2023年に50周年を迎えたショッピングセンター「横浜ジョイナス」のお祝いとして、ジョイナスの地下1階にある有隣堂横浜駅西口ジョイナス店で開催された特別なイベントです。

イベント当日、予約した時間に伺うと、芝さんが笑顔で出迎えてくださいました。

選書をしていただくこと自体はじめての経験で、何を伝えたらいいのか分からなかったのですが、事前にノートに書いておいた「こんな本が読んでみたい」というリストを芝さんにお見せして、選書していただくことに。

たとえば、リストには「ミステリー小説」「泣ける本」「旅に出たくなる本」などとざっくりした情報を書いておいて、口頭で「過去にこういう作品を読んで面白かったです」「あの作品で泣きました」「旅に出たくなるというか、新しい旅の楽しみ方を知れるような本が読みたいです」…などと、自分の好みや求めていることをお伝えして、選んでいただく感じ。

店内を一緒に歩いて芝さんおすすめの本が置いてある棚を巡り、合計17冊もの本を紹介していただきました。
(一人20分という制限時間でしたが、私が最後の回ということもあり、実際には30分も対応してくださいました。本当に感謝しかありません…)
選書代はなんと無料で、選書していただいたものは必ず買わないといけないわけではなく、もし読みたいと思った本があればどうぞ…といった、とても良心的なシステムでした。選書していただいた後、手書きのメッセージカードまでいただいて、感動しました。

自分のために選んでいただいたということが嬉しかったのと、読んでみたい本ばかりだったので、厳選した9冊の本を購入することに。
本当は10冊買おうとしたのですが、芝さんに止められて1冊減らしました(笑)。

ただ、店頭に在庫がなかった作品を後日、有隣堂の他の店舗で見つけて購入したのと、残りの本もいずれちょっとずつ買いたい気持ちではあります。

今回私が購入した本のうち、小説は後日買ったものも含めて4作品でした。そのうち12月中に読み終えたのが以下の2冊です。

↑こちらは「泣ける本」としておすすめしていただいた作品。親子愛とか兄弟愛に弱いという私の好みをふまえて選んでくださったものです。はい、泣きました。

↑おすすめのミステリー小説として選んでいただいた作品。帯にネタバレ厳禁と書かれているので多くは語れませんが、まったく予想のできない展開で面白かったです。ただ、めちゃめちゃグロかった(笑)。芝さんのおすすめじゃなかったら読了することができなかったかもしれません。

年が明けたいま現在は、同じく選書していただいた「方舟」というミステリー小説を読み始めたところです。30ページほど読みましたが、序盤からドキドキする内容で、続きが気になっています。

選書をしていただいたことで、早く読み終えたいという気持ちが強くなり、本を読むスピードが確実に上がりました。せっかくおすすめしていただいたのだから、積読本にするわけにはいかないぞという使命感も生まれました。

どんな本を読んだらいいかわからない方はもちろん、途中で読むのをやめてしまう本がたくさんあるという方も、機会がありましたら選書というサービスを一度体験されてみるといいのかもしれません。きっと読書が楽しくなるはず。

ネットで調べてみると、有名な北海道の書店の選書サービスをはじめ、日本全国にさまざまな選書サービスがあるようですが、私は芝さんの選書を体験することができて本当に良かったです。

尚、選書を体験したのは12月2日のことでしたが、数冊読んだ上で感想も交えて投稿したくて記事を温めていたので、本noteでは熟成下書きというハッシュタグをつけて投稿させていただきます。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
ではまた。

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