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ずるい奴ほど出世する!?

一言でいうと

仕事を頑張るよりゴマすりをしたほうが勤務評価は上がる
しかし、ズルをすると場があれる

活用シーン

処世術

内容

スタンフォード大学ビジネススクールのジェフリー・フェファーによる研究。

上司に好印象を与えた者は、より懸命に働いたが、上司への印象を気に掛けなかった者より高い勤務評価を得ることが調査で証明された。
フェファー曰く
「仕事を順調に維持している者、仕事を失ったものの双方を調査した結果、次の教訓が得られた。上司を機嫌よくさせておければ、実際の仕事ぶりはあまり重要ではない。また逆に上司の機嫌を損ねたら、どんなに仕事で業績を上げても事態は好転しない」

また、お世辞は「見え透いていても」効果を発揮する、という調査結果をカリフォルニア大学バークレー校のジェニファー・チャットマン教授が証明した。

さらに、『ハーバード・ビジネス・レビュー』によると、「同調性の低い人間のほうが、同調性が高い人間より年収が約一万ドル多いことが明らかになった。(嫌な奴ほど成功する)

しかし、一方で、「仕事のチームに悪い従業員がたった一人いるだけで、チーム全体の業績が30%~40%低下する」という研究もある。

つまり、場があれることで結局は成功できなくなる。本書では、利己的なゴマすりが短期的な成功を得る手段にはなるが、長期的に見るとあまり良い選択とは思えない要素もある、というスタンスをとっている。

『残酷すぎる成功法則』エリック・バーカー

それぞれの研究は、結論だけしか書かれてなかったので、内容1つ1つは要検証です。

が、嫌な奴ほど成功する、というのは何となく肌感覚と会っているような気がします。特に、大企業のサラリーマンでは、人目を気にせずゴマすりにいそしむ奴はなんだかんだ言って出世する。要は、上司は自分の味方かそうでないかで、勤務評定を下すのではないでしょうか。

一方で、ゴマすりが横行する会社はそう長くは続かない。まあ今までなら、経済規模が大きくなっているのでそれなりにもったのですが、これからはそういうわけにもいかないでしょう。そういう意味では、この処世術が最大限に活用されたのは、今はすでに「逃げ切り」を決め込む世代じゃないかと思います。


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