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説得の心理技術

※私が読んだ本の書き出しとざっくりした内容を書き留める読書記録です

はじめの一行

人は生まれながらに”説得”している

本書はこんな書き出しから始まります。

生まれながらに持つ能力

人は皆、ものごとが自分の望み通りに進めばいいと思っている。
われわれは赤ん坊のころから周囲の人々を説得しようと試みている。声をあげて泣き、笑い、両手でテーブルをバンバン叩く。原始的ながらーー効果的な方法だ。

子ども時代、母親と一緒にスーパーマーケットへ行ったときの事を思い出してほしい。お菓子を買ってほしいとねだらなかったか?これが説得という行為である。
学生時代に誰かをデートに誘った事があるのではないか?これが説得である。

ところが社会に出ると、他者を説得するために必要な粘り強さが幾分か失われてしまうように思える。

恐れてはいけない。営業販売、接客、社内コミュニケーション、友人や家族など、状況や相手を問わず、他者を説得するために一体何が必要なのか。その疑問に答えるのが、本書である。

自分が思い描いているビジョンや全体像を他社に理解させてから、同意を取り付け、自分の望むとおりに他社に動いてもらうまでの一連のプロセル、あるいは単純に他社から同意を得ることは、独自のスキルとア学的知識を要する行為だ。本書ではそのスキルを伝授する。

説得の心理技術(デイブ・ラクハニ)

この文章に、何か惹かれるものがあるでしょうか?

はじめに、無意識に他社を説得していた子供のころの話を出すことで、あの時いともたやすくやっていたことを思い出させる。
そんな意図があるのかもしれません。

本書の内容

カルト教団に在籍していた著者

本書の最大のウリの一つは、7歳から16歳まで、著者はあるカルト教団に属していたといいます。
そんななかで、聡明な人たちが、カルト教団に入信していくプロセスをつぶさに見てきています。
一見、何の不満もない人たちが、いとも簡単に操作、洗脳される。
あっという間に熱狂的な信者になるさまを見ていて、著者はそのメカニズムに関心をもったようです。

実際に、本書の内容は、他者を説得する・・・というより他社が自分で納得した、という状態に誘うプロセス・テクニックが掲載されています。
だから、悪用厳禁なのです。

それほど強力な、説得の心理技術は、人の心をつかんで離さない状態を作り出します。

紹介される心理技術

中身に関していえば、いうほど悪徳商法的なテクニックとは言えないと思います。
普通に、セールスやマーケティングにつかっても、後ろ指をさされることはないものがほとんど。
きっと、カルト教団はこういったものを上手く組み合わせることによって、効果を最大化させているのでしょう。

いえ、あるいは、書ききれないものがあるのかもしれませんが・・・

そもそも、本のタイトルより大きい「悪用厳禁」の文字。
これこそ洗脳的キャッチコピーだと思いますが(笑)

詳しくは、ご自身の目で確かめてみてください。

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