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もうすぐ10歳の誕生日、という初夏のある日、ちぃはごはんを食べなくなりました。お腹の具合…
誕生日の翌日に手術し、数日病院に泊まったちぃは、帰宅したあと日に日に元気になってゆきま…
ちぃは、大学病院の動物医療センターに行き、腫瘍科の精密検査を受けました。予約の時間は午…
ちぃの胸とお腹にたまる水の量はとても多く、病院で抜いてもらっても3日後には呼吸が苦しく…
手術のできないがんを抱えてしまったちぃが、その最期をむかえるまでの間の痛みや苦しみを、…
ちぃが初めて抗がん剤を使ったその日の夜、仕事を終えて帰宅すると、ちぃは酸素ハウスの中で…
その夜のうちに、ちぃは亡くなりました。 ちょうど夜の12時に、家族が見守る中で、ちぃは静かに倒れてそのまま息を引き取りました。ちぃのがんが見つかってから、一か月と20日間の命でした。 真夜中だったので、すぐそばで眠っていたれんは、ちぃとのお別れに気づきませんでした。それほどちぃは、静かに亡くなったのです。 翌日れんは、ちぃの様子がいつもと違うことに気づき、ちぃの亡骸に向かってわんわん吠えました。 ちぃねえちゃん!ちぃねえちゃん!…と、動かなくなったちぃを呼び
もうすぐあれから一年、いつのまにかちぃは家の中の探索も、仕事についてくるのもやめたよう…