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【不倫】わしが不倫物好きな理由【好き?】


 わしが、自分ではしないけれど(←ここ大事)、不倫を見たり聞いたり読んだりラジバンダリするのが大好きな理由について考えてみました。

 まず、「不倫」と聞いてわしが真っ先に思い浮かぶワードは「裏切り」です。
 不倫をするということは、夫や妻を裏切ることが前提であり結果となります。

 では、わしは「裏切る方」と「裏切られる方」のどちらの立場で不倫物を見ているのか。
 これは明確に「裏切られる方」の立場と言えます。いわゆる「サレ夫」「サレ妻」の立場ですね。

 ちなみに、わしの周りの不倫物好き女子は圧倒的に「裏切る方」の立場で見ているケースが多いです。ついでに言うと、不倫を純愛(真実の愛)として見ていることが多いです。

 別に「裏切る方」の立場で見ても全然構わないのですが、裏切る方のリスクの大きさを分かり過ぎて感情移入できんのです。ばれたら何が起きるのか。

 それでですよ。
 不倫物にわしが何を求めているのかということですが、ズバリ、「カタルシス」なのではないかとの結論に至ったわけです。

 「カタルシス」とは、心の中に溜まってしまったネガティブな感情や抑圧されていた心理を外に出すことで、心が浄化されることを意味する言葉だそうですが、もともとはアリストテレスが著書『詩学』中の悲劇論に、「悲劇が観客の心に怖れ(ポボス)と憐れみ(エレオス)の感情を呼び起こすことで精神を浄化する効果」と説明していました。

 つまり、基本的に不倫は「悲劇」ですので、不倫物を見聞きすることによってわしの精神が浄化されているのではないか!という何とも高尚な結論に無理やり持っていったわけです。
 自分ではしない(つもりの)不倫が引き起こす数々の悲しい顛末(リスク)を恐れ、登場人物を憐れむことによってわしの精神は浄化されているのです。
 どうでしょうか?これなら「裏切る方」の立場で不倫物を見ている女子の説明にもなりませんか?
 ちなみに、決してわしにNTR(寝取られ)願望があるわけではありませんからね。


 という話を友達と飲みながら得意げに披露しましたら、
「不倫物好きって、単なる野次馬根性なんじゃねえの?」
と身も蓋もない指摘をされました。

 うん。ま、確かに。
 そっちの方が説得力あるな。
 すまんかった。

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