「Permission to Dance」:そういえば今の10代は
BTSは「dynamite」くらいしかちゃんと聴いたことがないスーパーニワカ野郎なんだけど、新曲の「Permission to Dance」に痺れたおしてしまった。
キング・オブ・ポップって感じだ。
曲もダンスも映像も最高なんだけど、何より歌っていることに痺れた。
全然自分たちのことを歌ってない。
明確にコロナ禍を過ごす今の10代に歌ってる。
このコロナ禍で、今の10代のいわゆる「青春」は圧倒的に損なわれているはずだ。
そんな10代にBTSは
「君が後れを取っていると感じられるときはあの瞬間を夢見てごらん」
「計画は壊してただ輝きながら生きよう」
「僕たちが踊るのに許可はいらない」
と歌う。
ちょっと不穏なほどに10代の側に立った歌詞だ。
「計画は壊して」「許可はいらない」というのだから。
子供を子供としてコントロールしたい大人たちからは絶対に出てこない言葉だ。
この曲を聴いていて、今の日本の自分が見聞きする範囲では10代の子供たちを想った言葉を本当に聞かなかったと気がついた。
今の10代は多くのものを奪われている。
修学旅行だってないし、打ち込んでいた部活の大会も文化祭も中止だ。
にもかかわらずオリンピックはやるらしい。
今の政権に反対するような人たちからも別に10代に向けた言葉は聞こえない。
「自粛と補償はセットだろ」ってこのお金に替えられない学生時代のイベントはどんな種類の保障であがなうことになるんだろうか。少なくともこの発言には10代が奪われたものは視界に入っていない。
コロナは風邪だとマスクをしない人たちだって、公権力に運営されている学校の決定に従うしかない10代から見れば無責任な人たちにしか見えないだろう。いくら本人たちが「コロナは風邪だ」と言い張っても学校が中止と言えば文化祭は開かれない。
エンタメだってそうで、「MIU404」や「俺の家の話」なんかはマスクとコロナ禍を物語に落とし込もうとしていたけど、いつの間にかコロナはなかったことにするドラマばかりになった。
相変わらず10代向けの青春映画は公開されているけど、その中では中止になったはずの修学旅行や文化祭で主人公たちが楽しんでいる。
こんなくそったれの状況で、とびきりポップに「君が後れを取っていると感じられるときはあの瞬間を夢見てごらん」「計画は壊してただ輝きながら生きよう」「僕たちが踊るのに許可はいらない」なんて歌われたら、涙流しながら踊っちゃうだろうなと思う。
キング・オブ・ポップだ。
もう自分のためじゃなくて、若い人たちを照らすためにその力を使っている。
もう10代は遠くなって、ぐっと力を入れないと10代のことは想像できないしたぶんその想像も間違ってるんだろうけど、若い人の方を見て生きてる大人になりたいもんですね。
BTS沼ハマっちゃいそう。
サイトウでした。
@いえもん
いい枕欲しいね〜〜。
どんだけ寝ても常に眠い。
@きっちゃん
この間話せて楽しかった!
めっちゃ面白い話だったので、暇ができたらぜひ「なるほど」をまとめてくれ!!
すごく興味あります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?