窒素でいいです その1

粘膜の感覚に気づき、内臓を感じるレベルが上がりました。
肺を重ねるようにする呼吸によって、身体は大きく動き出し、それを粘膜の感覚が受けとり、胴体の内側全体が大きく揺れるようになったのです。

呼吸をするたびに揺れる身体。
これは「波動」的なものだなぁ、と思えます。
波動という言葉は大人気です。しかし、多くの人が波動の楽しさに囚われ、痛みを伴う塊と波動との関係を追及していません。
波動を高める力はあっても、それは塊としての身体を害されない時だけ、となれば、衝突の多い現代ではうまく生かせません。

以前、お腹をポンポンと太鼓のように打つ事によって体内に波を感じられるのだ、と気づきました。
なんだ、波動ってこんな事か、と波動に対する期待の大きさを壊す事が出来ました。
人の身体は大半が水なのだ、その通りの事が身体に見つかり、安心したのです。

ちょっとした「衝突」があっても、それは大きな胴体が生み出す波の力によって、自分を崩さず立ち向かえる事がわかったのです。
とはいえ、衝突は消えません。
人と人がもっと仲良く過ごせればいいのになぁ、と思いつつ、相手が敵対してきたならどうしてもそれを受け止めざるを得ないのも現実です。
私の稽古は「衝突」を手掛かりに、「最後の砦」を磨き続けてきたとも言えます。

ただ、出来れば、衝突したくない、その気持ちは強いです。
しかし、相手が衝突を回避してくれたらいいのですが、相手にだって、信じる正義があり、そこに衝突が生まれます。
ならば、こちらが「気にしない」という選択をすればいいのですが、肉体的な衝突から生まれる触覚の強さはどうしても残ります。

波の力は振動です。振動をキャッチするのは聴覚が得意。
波動を自覚し、確かに楽になりました。触覚にしか頼りを見つけられなかった頃には夢のような力も得ました。
ただ、そんな力も慣れてきて、もっともっとと、欲が出ます。
その欲がさらなる世界を拡げてくれます。

「窒素でいいです」というのは、嗅覚的選択なのかもしれません。
肺を重ねる事で大きな動きを得ましたが、もっと「先に」やれる事はないか、と探った時、思いついたのが空気の問題です。

空気とは何か、いま、そんな事をわざわざ探る人はほとんどいないでしょう。
皆、当たり前に息をします。
そして、空気の成分だって、科学的に探りつくされています。興味を持つって難しいはずです。
ただ、私は肺の動きの前にあるものとして、たまたま気になりだしました。

興味を持って探れば、知っていた事はあっても、わかっていなかった事がありました。
空気の成分の大半は窒素と酸素。窒素が大半、酸素は少数派です。話題に上がりやすいCO2はさらに少ないです。
そして、もちろん、私たちが生きていくため必要なのも酸素の方です。酸素については考えもしますが、窒素は考えもしません。空気とは何か、と考えながらスマホをいじっていると、それだけで頭の中には色々と思いが湧いていきます。

そしてたどり着いた先が、
「窒素でいいです」
なのですが、これ、呪文になるかもしれません(笑)。
意味を分からずとも繰り返し、言葉にしていけば無意識に生まれるものがありそうです。
そもそも、生きていくために必要なものとして、無意識には酸素がありました。
酸素がなければ死んでしまいます。空気の薄さを身体は敏感に察知しているはずです。

窒素でいいです、についてはまた続けて書いてみようと思います。とりあえず今日は、「窒素でいいです」という術理が見つかった事をお伝えするだけにしておきます。
私も思いついたばかり、そして、その検証は全くと言っていいほど進んでいません。
ただ、私の中で世の中に対しての衝突がなくなっているのは確かです。
こうして思いつくままに言葉にしていく中で、自分でもなるほど、と思えるところへと行ければいいなぁ、と思います。

【4月定期稽古】

5日(金)一宮ヒーリング
7日(日)浜松
11日(木)名古屋
17日(水)大垣
18日(木)瀬戸ヒーリング
19日(金)熱田
20日(土)名古屋
26日(金)東山
27日(土)浜松

【不定期稽古】

4/6(土)甲野先生 名古屋
6/2(日)つくば
6/4(火)東京ヒーリング、東京夜稽古
つくば、東京稽古決まりました。
東京ヒーリングのみ定員があります。

詳細はウェブサイトをご覧ください。

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