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中日ドラゴンズが2021年優勝する方法

こんにちは。カラガラ(@kara_gara)です。

今回は「中日ドラゴンズが2021年優勝する方法」について考察していきたいと思います。先月納豆の記事を書いた手前、普通の記事を書くのにいささか抵抗がありますが、張り切っていきましょう。

結論から言うと、中日が2021年優勝するためには、以下の2つのポイントを改善していく必要があります。

①両翼の改善
②中継ぎの改善

では順番に理由を見ていきましょう。

1.両翼の改善

こちらをご覧ください。

こちらは2020年中日のポジション別得失点差をまとめたものです。
打撃は日本プロ野球RCAA&PitchingRunまとめblogさんの「2020年セリーグ・ポジション別wRAAと先発救援別RSAA」から。
守備は「1.02 Essence of Baseball」のポジション別UZRのデータを参考にしました。

このグラフを見て分かることは、「うわっ…中日両翼の得失点差、低すぎ…?」ということです。

なぜ2020年の中日両翼は弱点になってしまったのでしょうか。それには2つの原因があります。

①主力選手の怪我
②控え選手の役者不足

①主力選手の怪我
2019年の中日ドラゴンズ両翼の主力戦力は以下の3選手でした。()内は守備イニング数です(1.02 Essence of Baseball参考)。

レフト|福田(470 1/3)アルモンテ(270)
ライト|平田(817)

2019年。福田、アルモンテの両選手は守備では平均以下の貢献ながらも、打撃ではリーグ平均のレフトと比べ、福田は+7.4。アルモンテは+4.3の貢献をしていました。

ライトで規定守備イニングに達した平田選手は、打撃・守備ともに平均以上の活躍をし、2019年の中日をけん引しました。

ところが2020年は福田選手・平田選手は怪我で出場イニングを増やせませんでした。また、両選手は福田は守備、平田は打撃がリーグ平均と比べ劣ったため、チームとしても2019年と比べ弱みのポジションになってしまいました。

アルモンテ選手は2019年より出場を増やし、21試合連続安打なども達成し打撃が好調なシーズンでしたが、シーズン終盤に負傷し、2021年への契約延長はありませんでした。質としては素晴らしい選手でしたが、度重なる怪我で量(出場試合数)が稼げなかったのが、首脳陣的には痛かった選手でしょう。

②控え選手の役者不足
主力の怪我は若手のチャンスとはプロ野球の世界でよく言いますが、2020年の中日では控え選手がチャンスを活かせませんでした。

レフトを2番目に多く守った武田選手は、外野なら全てを高レベルで守れる守備力やバント技術が重宝され、初の1軍完走を果たしました。
一方で、打撃ではリーグ平均以下の貢献で、打撃守備の得失点としてはマイナスの貢献でした。

ライトを2番目に多く守った井領選手も初の1軍完走を果たしました。
打撃では三振を減らし四球を増やす成長を見せた一方で、155打席にたち長打は3本(全て二塁打)と長打がでず、OPSは.516でした。
守備ではライトで平均レベルの貢献をしたものの、レフトでは平均以下の貢献となり、打撃守備の得失点はマイナスの貢献でした。2021年は31歳のシーズンとなり、選手としてのパフォーマンス低下が心配されるところではあります。

2.中継ぎの改善

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2019年の中日は良い中継ぎ陣でした。ロドリゲスを筆頭に、福、マルティネス、藤嶋などの選手が躍動していました。

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しかし2020年は、ロドリゲスの退団が重くのしかかったシーズンとなりました。マルティネス選手・祖父江選手は過去最高の貢献をしましたが、福・藤嶋両選手は前年より成績を落としました。その他の勝ちパターン以外の投手も目立った活躍ができず、中継ぎ全体としてはリーグ平均と比べ劣る結果となりました。

また、中日投手陣は木下拓哉選手のフレーミングに多いに助けられている可能性もありますので、中継ぎ投手陣の現状はデータよりもさらに悪い可能性があります。


どうやって改善していくか

ここで基本的な方針を伝えておくと
「序盤は主力選手の怪我のリスクを減らし、戦力が整いしだいリスクを取っていく」
という方針になります。


外野|負け試合や9回は守備固めを
まずはじめに言っておきたいのは、センター大島・ライト平田が現状の最強外野陣です。そのうちどちらかが怪我をしようものなら、中日の戦績は落ち込むでしょう。

アルモンテの代役として獲得したガーバーはまだ来日できていません。
福田選手も昨年の左肩関節脱臼の影響による調整遅れで開幕メンバーには選ばれませんでした。
そして上でも申し上げた通り、中日の控え野手とレギュラーとの格差は歴然です。

ではどうすれば怪我が防げるのでしょうか?

それは出場機会を減らすことです。こんなことを言うと、「控えが弱いって言ってるのに、お前どういうことだよー!」と思う方もいるかもしれませんが安心してください。

思い出してほしいのは、今年は延長戦がないということ。つまり9回裏に同点になろうとその先の試合はありません。普段のシーズンでは、「延長になった時のことも考えて打力のある選手を守備につかせる」こともあると思いますが、今年は考える必要がないんですね。

そして幸いなことに中日の外野の控えは守備が上手い。

武田選手は2020年外野全てのポジションでUZRにおいてプラスの数値を残しています。なんならファーストも平均レベルで守れるので、守備固めとしてこんなに心強い選手はいないです。
滝野選手も最近は明るいキャラクターが人気ですが、守備走塁をどんどん生かしてほしい選手です。
根尾選手もレフト・センターを平均以上のレベルで守れています。強肩が活かせる外野でまずは1軍に食らいほしいです。

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私が監督ならこんな感じで9回は守備を交代するでしょうか。平田選手が守るライトは守備緩めになっている可能性もありますが、武田選手が一つのポジションに専念したら、もっとUZRを稼げるのではないかという私の淡い希望も込みの守備固めです。

また4点差以上の負け試合でもレギュラーは休ませたいですね。

昨年の中日の総得点は429点。つまり一試合で3.575点の得点力ということです。2021年の開幕戦で4点差を逆転してしまったので書きづらいのですが、4点差がついた試合では大島・平田は休ませたいところ。

この積極的な守備固めは、大島・平田の疲労による怪我を防ぐ目的とともに、控え選手の実力を見極める機会を増やす目的も兼ねています。一石二鳥。素晴らしい響きですね。


中継ぎ|ローテーションを組み、肩を作る回数をできるだけ減らす
中継ぎでも目的は同じです。マルティネス、ロサリオ両選手が不在の序盤は、ほぼベストと言える開幕中継ぎ投手陣の怪我を防ぐことが重要です。

怪我をさせないためには、連投を防ぐことが重要です。これは昨年の中日は特に気にして中継ぎ運用をしていたので問題はないと思います。

今年はそれをさらにパワーアップさせて、中継ぎローテーションを組むことを提案します。

私がこの仕組みが中日に適切なのでは?と思ったのは、以下の2つの記事を読んだからです。

上記の記事では敗戦処理では肩を作るタイミングが分かりにくいこと、そもそも作る時間も短いこと、何度も肩を作ることなどの苦労が語られています。

投手の球数を制御するチーム運用は日本のプロ野球にもだいぶ根付いてきましたが、ブルペン内での投球数については中日ではまだ整備がいききっていないような印象を受けました。

中日の弱点は敗戦処理投手が弱いことです。こういった選手たちが第二の勝ちパターン(ダブルAチーム)として運用できるとより強いチームになることでしょう。

ですので対策としては
①ブルペンを2チームに分け、登板日を1日おきにローテーションする
②登板するとしたらどの場面で登板するかをシミュレーションし、コーチ・選手の思惑が一致するようにする

といったことが必要かと思われます。

これをマルティネス選手の復帰やロサリオ選手の来日などでブルペンに余裕ができるまで続け、選手層に余裕が出てきた終盤にかけては、一試合の重要性と選手の疲労を天秤にかけながら、3連投などの作戦も考慮していく。これが私の考えた2021年シーズンの戦い方です。

まとめ

・大島 / 平田に積極的に守備固めを起用し、できるだけ怪我の機会を減らす
・外野の積極的な守備固めは、大島・平田の後釜育成にも役立つ
・中継ぎをチーム分けし、日替わりでローテーションする
・外国人選手の一軍合流などで戦力が整い次第、リスクのある作戦を増やす

といったチーム運用が賢明だと私は思うというお話でした。

さて、今日からプロ野球が開幕です。中日ドラゴンズがどのような戦い方をしていくのか、毎日を楽しみにしながら生きていこうと思います。

それではさようなら。


データ参考

1.02 Essence of Baseball

日本プロ野球RCAA&PitchingRunまとめblog



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