禍に炙り出されるのはいつだってエゴだ

4月7日(火)

非常事態宣言出たら在宅勤務になるのかなぁと話しながら朝食。うちには座卓しかないのでもしそうなったら腰痛持ちの夫の腰は爆発するだろう。昨日から子どもなしでの収録となったおかあさんといっしょ、子どもが忍者に扮して修行をするコーナーで歌のおにいさん(推し)が修行をさせられていておそらく全おかあさん歓喜。

○○ちゃんのおうち、とか言って子が毛布とクッションにくるまっていたりしたので準備が進まず、家を出るのが遅くなってしまう。支援センターにはRちゃんとママがいて、いよいよセンターに来るのも最後かなぁとか喋りつつ遊ぶ。今日から健康観察、親と子の体温記入に加えて、1.8メートル以上の間隔を空けて遊ぶよう言い渡された。Rちゃんは恥ずかしがり屋で基本的に穏やかな子だが、あと一ヶ月でお姉さんになるということもあり赤ちゃん返りが進んでいてRちゃんの!と言っていて可愛い。大体もうそろそろ帰るよという時間になると仲良く遊び始める二人。

うちの前で花見をする約束をしていたので、いったん別れて私はセブンイレブンで昼ご飯を買う。子がからあげ!と言うが4個200円でこの感じかぁと思ってしまったので家に帰って冷凍からあげを温めることに。家に着くと既に現地集合となっていたAちゃんとママが到着していて、久々にAちゃんに会えた子は大はしゃぎ。急いでおむつ替えたり手洗ったり洗わせたりベーグル温めたりして外へ。Rちゃんも着いていたからやっぱりからあげ買ってくればよかった。

お昼は適当に買えばいいかな、と思っていたしそもそも毎日そんな感じで子に食べたいものを聞いて冷食かパンか麺類みたいな我が家、RちゃんとAちゃんは可愛いお弁当を持ってきていてすごい!聞くと今日パパがお弁当いる日だから、残り物だよ、とのこと、いやすごいよ。こういうときにちゃんと主婦をしている人との乖離というかなんだろう、私も現状は主婦しかしてないけど、主婦にもワーキングなウーマンにもなりきれず(そもそも今働いてないし)どっちでもなく浮遊してる。とりあえず主婦を仕事にしてる人たちはもれなくみんなすごい。家とかめっちゃ綺麗だし。しかしこういうとき子に弁当くらい作ろうと反省する。食事を終えた子らはレジャーシートの周りを何周も走ったりタンポポを集めたり三人で手をつないでひたすら回ったり人生楽しそう。コロナがなかったらなー、とRちゃんママ。桜は満開で、去年も一昨年も子と二人での花見だったけど、最後の年にこうやって一緒に桜を見られる友達ができてよかったなぁとしみじみ思う。

一通り遊び終え13時半ごろ解散、三歳に近づいたAちゃんは最近急にトイレに行けるようになったのでうちのトイレに寄ってから帰るはずがもちろんそうはいかず、15時頃まで家で遊ぶ。Aちゃんは活発で、オブジェと化した我が家のジャングルジムに登りまくる。子も負けじと登るはいいがすぐにこわい〜と言い始める。前々から花見をしようと話していて、今日誘おうと思っていたけどこのご時世で自粛してたらな、と思い連絡しなかったHちゃんのママとAちゃんママが遊ぶ約束をしたというので、やっぱり連絡すればよかったとめちゃくちゃ後悔。でも花見したよ〜って連絡しても微妙だし本当にこういうの下手でよくない。そして経緯は分からないけれどそこ二人で遊ぶなら私誘われないの?という気持ちにもなり。えー行きたいとかその場で言えればよかったし、気になる人に軽やかに連絡取れるようになりたい。

Aちゃんが帰ったあと、おやつのパンを食べ牛乳を飲んで速攻寝る子。たくさん遊んだからね。特になにもせず一緒にゴロゴロする。40分くらいで目が覚めてしまい、睡眠時間が足りなかったのかお腹空いたとか何か観たいとか言っているが泣きわめいていて判別不可能。何観たいか分からないよと宥めるも無力、30分以上泣かれる。外の空気に当たって気分を変えようと提案するとその気になったので少し散歩することに。二歳半になるのに可愛い弁当箱のひとつも持っていないのを可哀想に思ったので、今大好きなトイ・ストーリーのお弁当箱買う?と訊くと買う!とのことで歩いてすぐのダイソーへ。バズのおべんとう、と嬉しそうな子。しかも珍しく自分で歩いているし。ダイソーには目当ての弁当箱はなくて、隣の薬局で醤油だけ買って帰ろうとするも不満げな子。公園に行くということで納得してまた歩き出す。

既に17時半、普段なら風呂に入れている時間だが米も仕掛けてきたしまぁいいか。こんな時間に公園に行っても誰もいないよ、と子に伝えつつ公園へ(子は他の子どもと遊ぶのがとても好きで、他に誰もいないとつまらなそうにする)、一組親子がいた。早速駆け寄る子、一歳と少しくらいの子どもが滑り台で小さな石を転がして遊んでいる。以前も見かけたことのある中国語を話すママさんが子に小石を渡してくれる、それを転がして一緒に遊ぶ。相手の子はまだ涎が垂れる月齢で、遊んでいるうちに滑り台に涎が垂れてしまう、それを子が触ったとき、思わずだめ!と大きな声を出してしまった。触ってしまったので手持ちのタオルで子の指を拭った。子ども同士の遊び場では、涎が垂れてしまうこともおもちゃを舐めてしまうこともままあることだ。それは仕方のないこととして、その都度親が処理するのが暗黙のルールで、それをしない、気付けない人がいるような場所には普段からあまり出かけたいと思わない。ましてやこんな時期に。見えないものはなかったものとして気にせずいられるくらいには鈍感だけれど、今目の前で起こっていることには耐えられない。しかしそれが単に他人の子の涎が嫌だったのか、はたまた「外国人の」子の涎が嫌だったのか考えると後者でないとは言い切れない自分もいたのは確かで。ママさんは涎をものともせずあら〜、的な反応でそこらへんに落ちていた葉で散らした。もちろん涎は範囲を広げただけでそこに留まり続けている。そこでもう帰りたくなったが、区切りの悪いところで突然帰れるほど聞き分けの良いはずがない二歳児は、涎のついた滑り台をお気に入りのワンピースで三度滑った。

20回くらいもうそろそろ帰ろうと伝え続け、本人の気持ちに区切りがついたところでやっと帰ることに。普段は微笑ましく思っているとりさん、ばいばーい、むしさん、ばいばーい、などという子の一連の挨拶も本当に簡略化してほしいと思う。同じ階のすべてのドアをあれー?○○ちゃんちじゃないね?と確認しようやく家に着く。敷地内の公園からおよそ100メートルの自宅が恐ろしく遠い。上着も着たまま風呂にかつぎ込むと、帰ってきてすぐに風呂に入ると思っていなかった子が大号泣、服を脱がないと死守される。とりあえず手だけ洗って着衣のまま風呂場に立たせ、私は自分を洗っていると今度は服が濡れて気持ち悪いと更なる号泣。大人の都合と子の感情、全然上手に折り合いをつけられない。結局何かのタイミングで浴槽に入りたいみたいになって無事解決。こんなことを毎日しているのでそろそろなくなりそうなクレンジングとシャンプーを買うのを毎日忘れる。愛用しているパラドゥのミルククレンジング、大容量の買い置きが切れてしまったので上位互換のカバーマークを購入するか悩み中。シャンプーは毎回飽きてしまうので次何にしよう。オススメある人いたら教えてください。

夕飯は鶏の照り焼きと付け合わせのもやしとしめじ炒め、キャベツとちくわの味噌マヨサラダ。生だと辛子味のするキャベツに当たってしまいもう食べたくない。照り焼きはおいしい。子はからあげ!と言っている。食事のタイミングでちょうど首相の会見が始まった。緊急事態宣言、明日から何か変わるのだろうか。範囲外の地域に住んでいるので暮らしはあまり変わらず、戦争中の田舎の人たちもこんな感じだったんだろうなとここ数日考えている。

首相の会見が終わり、続いて東京都知事の会が始まるが、これ観たところでなぁと思いつつ子と絵本を読んだり。最近は五味太郎がものすごくブームで、私も子どもの頃とても好きだったので好みが似ていると思う。Twitterで日記書きたいとつぶやいたらぐりこから心配LINE、コロナで病んでると伝えると、かかった?と返事が来たのでそれはない元気だと返信。「ゼロの気持ち」のおしゅしスタンプを送っておいたのもあり、夫がまぁまぁ早く帰宅。会見の要点と今日一日の出来事を話すと俺は昼くらい社食で食いたいからなぁ、とのこと。子はパパ!パパ!と上機嫌。いつ在宅勤務になってもいいように明日会議ないから在宅しようかなと夫が言うので作戦を立ててたら子が寝ると言い出したので洗濯はまだ終わらないしリビングにはおもちゃが散乱しているけれど諦めてみんなで寝室へ。先日本屋で見て読みたいと思っていた真下みこと『#柚莉愛とかくれんぼ』をスマホで読みながら寝た。

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